討論・ディベート
104 見えない敵
投稿者:- 投稿日時 2006/10/19 6:59:51
更新日時 2006/10/19 6:59:51
○見えない敵に拳を振り回し

実は、本多勝一の抱える問題点は、うつぼねさんが話題に出した「原爆ゆるすまじ」にも見られるのです。

「悪」とする「レッテル」を論理的根拠無しに貼り付けて、そこから想起させる(またはそのレッテルを貼られた)対象を貶め、よくないものとして刷り込むやり方ですね。そして「悪」としたい対象にレッテルを貼ることにより、自分を「正義の側」としてアピールする。

例えば。
本多勝一氏は、最初、カンボジア大虐殺の端緒を伝えてきたシャンバーグ記者に対し徹底的に批判、プノンペンでの解放軍による虐殺をデマと言い切り、クメールルージュ(の行う農業経済)によって「合州国の退廃文化(帝国主義文化)でダラクさせられた都市の人々も、それによって健全なものに立ちなおるだろう」と断言していました。

ここではカンボジアの都市部の人々に「合衆国の退廃文化(帝国主義文化)に堕落させられた」という訳の解らない抽象的レッテルを貼る事によって、自分が擁護したいクメールルージュを「正義の側」に置いています。ここには論理的根拠・具体的根拠の欠片も無い印象操作しかありません。

これらは、滅茶苦茶な理由で「敵」を作り出し攻撃対象とすることにより、自身の正しさ(また自身が擁護する存在の正しさ)を主張している行いだと言えます。

そして、驚くべき事に。
彼は、カンボジアでの虐殺が真実だと知ると一転…。
『ひところ日本に「カンボジア虐殺はなかった」と根拠もなしに主張する学者やジャーナリストがいて、日本型“知識人”たちの退廃ぶりに驚嘆させられたものだが、パットナムはそこまで退廃してはいないので、大虐殺の事実についてはむろん疑問など全く抱いていない』と、自分がクメールルージュを擁護していた事や、根拠もなしに虐殺はデマだと言い切った事など無かったかのように「日本型“知識人”」に対して悪意的なレッテルを貼りなおします。(そして、レッテルを貼る行為によって日本型知識人を「誤」、自分を「正」の側に置いています)
 
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