このUPLINKXは初めて、文化村通りを東急百貨店を左に見てしばらく、2Fにある小さな劇場。低めのマットの椅子が並べてあるこじんまりした客席、各椅子に茶色のクッションが置いてあるのが、どこかくつろぎ感。年齢層は様々、男女半々で10人位の観客でした。
ドキュメンタリー、ではありますが、ほとんどメンバー個人、でなく、演目、パフォーマンスを追った内容、荒々しい海、瑞々しい緑、雪景色、桜等自然も折りいれて芸術的映像詩、という後味でも。
(後半テロップで出た誕生年だと)20〜30代、の男女がジャージ姿や半身裸で、雪道や波打ち際を走る様子等は、見方によればカルト集団的印象も、ですが、ほとんど科白がない構成の中、最初の方の短いミーティング風景や、女性達が、元メンバーの女性とラフに結婚や出産観等語っている様子は、20代後半位、世間では結婚へのプレッシャーが、という当時の風潮も見えたり、等身大若者が、何らかのきっかけで、太鼓に打ち込むようになった、というバランスが感じられたりも。
基本的に固定したローアングルが多かった感ですが、メンバーやモチーフ的女性の表情のクローズアップ、また大太鼓をふんどし姿の2人で打つシーン、多分対象は林英哲だったと思いますが、足の裏側!含め、ほぼ真下から見上げるアングル、とか肉体の生身のダイナミックさ、を際立たせるようで、印象的。
太鼓だけでなく、津軽三味線、琴の伝統楽器の響き、またそれにのせての演目で、赤と黒の効いた舞台衣装と面をつけての剣舞での、力強さ、「八百屋お七」の浄瑠璃形式でお七が、櫓へ登っていく様子、琴での「さくら、さくら」等でモチーフ的に登場する着物姿の女性達の、艶かしさ、等、日本的肉体美に迫る、感も。
メインの太鼓は、荒々しい強さ、だけでなく、叩き方によって、ピアニッシモ的な部分もあって、強弱アクセントでの味、というのも。また折に入る風の音のような電子効果音も独特なスパイスで。
和太鼓奏者ドキュメンタリー、としたら「朋あり。」の方が、対象を追うということでは一貫性が、とも思いましたが、ある種骨太、かつ美的な異色作、こういう形のドキュメンタリーもあったのだった、という発見ではありました。
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