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「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」 RSS
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アクセス数:874
投稿日時 2008/5/2 21:48:08
更新日時 2008/5/5 10:51:39
今渋谷ライズXで公開中の「非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」(←関連サイトです)は、孤高のアーティストヘンリー・ダーガーの生涯+残した作品に迫るドキュメンタリー、とのことで、気になっていた作品で、昨日見てきました。

シカゴのアパートで40年間孤独に暮した部屋から、’73年死後、1万5千ページを越える世界最長、らしい小説、数百枚もの大判の挿絵が見つかり、評判となったアーティスト(作家兼画家、でしょうか)、日本でも以前展示会があり人気だったそうですが、この人については今回知って、

余り、サイト等でのやや古めかしい絵柄、に魅力を感じた訳ではないですが、挿絵をアニメ化、という”動く絵画”、また、究極の引きこもり、とも言われるひっそりした謎の生涯の間に、「オズの魔法使い」「不思議の国のアリス」等もヒント、という、膨大な創作、という面でも興味引かれました。声の出演はダコタ・ファニング等。

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2 >1 続き
投稿者:Autumn 投稿日時 2008/5/3 10:02:56
更新日時 2008/5/3 10:02:56
今回見たライズXは座席数40の小劇場、観客層は様々、そこそこ座席は埋まっていましたが、大劇場よりも、この、閉じた部屋での密かな創作世界を覗く、という感覚にはフィットしていた感、でした。
 
1 驚きの隠遁アウトサイダー芸術
投稿者:Autumn 投稿日時 2008/5/3 10:00:58
更新日時 2008/5/3 10:00:58
たまたまドキュメンタリーを続いて見て、「アイム・ノット・ゼア」程色々入り組んではいませんでしたが、ダーガーの生涯と、その心理面に重なるような物語の部分の、挿絵、アニメを交錯させながら追う構成で、これも異色作、という後味。

幼少期に両親と死別、妹は里子に出され、少年施設や知的障害児施設に送られ、そこを脱走、という十代までの波乱の経験が、子供(時代)への愛情、大人の扱いへの憤り、等として、作品に吐き出されているようで、

楽園のような明るい部分と共に、戦争、子供への虐待、反乱、制圧、救済、というようなシビアな描写も。また、少女が多く描かれ、解釈は色々のようですが、控えめに男性器のついた少女達、等、単にロリータコンプレックス的、というには微妙な描写も。

”動く絵画”としては、昨年の、油絵が移ろうような「春のめざめ」よりはぎこちなかった感ですが、絵自体素朴なタッチで、鮮やか、という部分は少ないですが、独特の、くすんだ淡い色が多い水彩。

帰りに3枚のカードセットを買いましたが、1枚はイラスト+写真のコラージュで、ダーガーはそういう雑誌や新聞等の写真収集にもかなり熱心で、それも作品に使ったようで、膨大な小説関係の数字のメモ等、やはり偉大なオタク的芸術家、という感も。

折に、当時のシカゴの発展ぶりの映像、も挟まれたりしましたが、先日の、社会と密接にリンクし変動していたボブ・ディラン、等とは対照的に、病院での雑役夫で生計を立て、背景の都会にはほとんど関与なく、ひっそり独自の世界だけを追求したアーティスト、

でも人との交際も苦手で究極の引きこもり、と言っても、自室で着々と自分の才能を吐き出していたタイプの情熱(執念)、晩年、施設に移り、自分の部屋を出た瞬間、彼の生涯は終わってしまった、というシーンが印象的。

インタビューを受けたアパートの人は、テレビもラジオも家族もない場所でこそ、優れた芸術が生まれる、とか、彼は孤独で寂しい生涯だったけれど、誰よりも豊かな精神世界を持っていた、等と語っていて、それは死後にでもその創作が評価されたからこそ、とは思いますが、傍目がどうであれ、人に迷惑をかけず自身豊かに納得して暮すに当たり、人それぞれの妥当な(活動)範囲、というものが、などとも改めて。 (訂正再投稿)
 
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