観客はまばら、中年層が多かった気が。冒頭、結構時間を割いていたホッキョクグマ親子、そのコグマの愛らしさで、観客をつかみ、という所かもしれませんが、象、クジラも、母が子を気遣ったり、子が母の姿を追ったりする親子愛の様子。
熱帯での、まるでCG映像のような、雌へのアピールの様子が何ともユニークな鳥とか、動物達の多彩さ、生命力も、ですが、追う狼VS逃げる小羊の競争、虎の群VS象等の、死ぬか生きるか、の獲物捕獲者VS獲物のシビアな弱肉強食、の姿も。「ホワイト・プラネット」でもカリブーの大移動シーンが圧巻、でしたが、今回も渡り鳥、羊、象等の群での移動の映像が、スクリーンに広がる迫力。
北極から南極へと南下しながら、各気候での動物生態を映し出す、という構成で、風景では北極の、人を寄せ付けない白い氷の世界の厳しさ、美しさ、温帯での、満開の吉野桜の映像、金色の砂漠の世界、等がインパクト。
ややNHK等の自然紀行番組的でもありましたが、小・中学校の社会や地理の気候区分分野で、言葉だけで、ツンドラ、熱帯、等と暗記するのでなく、こういう作品で視覚的にインプットの方が、子供も断然現実感が、とは。
温暖化で氷が薄くなっていて、その上を行くホッキョクグマへの影響も深刻、ラスト近く、このまま温暖化が進めば、2030年には絶滅してしまう、というようなテロップもあり、海を泳いでいく一頭のクマに、人間の葛藤・行く末が重なる、というナレーション。
予想より動物中心、もう少し多彩な風景の映像が多いことを期待したのですが、「不都合・・」のように、声高・具体的に危機感を示すものではないですが、たまたま太陽からの程好い距離、小惑星の衝突、というアクシデントで地軸が傾いて四季が出来、生命誕生、という”奇跡の状態”、それが人類の”進化”で、損なわれつつあるという矛盾、を静かに訴える硬派作品、という後味、でしょうか。
ゴア氏ノーベル平和賞受賞のことを「不都合・・」に書いた昨年秋頃から相変わらず、普段、分別ゴミに気をつける位で、特に環境配慮の生活をしていませんが、「不都合・・」等を見た後同様に、個人単位で、スーパーでのビニール袋代わりのバッグ持参、レベルでも、出来ることはしていければ、とは。
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