昨日見てきましたが、モンテカルロ、ギリシャの島、イスタンブール、ニューヨーク、パリ等舞台に、盛り上がった有名人同志の華麗、激しさ、破綻の悲哀のドラマ。
ルイーザ・ラニエリは、「永遠・・」でのファニー・アルダン似と思いましたが、実際のカラス似、とのとこで。歌の吹き替えは、今回カラスの音源でなくアンナリーザ・ラスパリョージという歌手らしいですが、聞き馴染みの「椿姫」、「トスカ」等カラスの恋(への苦悩)を秘めた心情にもフィットした、歌唱シーンがスパイスに。
オナシスの支配欲から始まり、同じギリシャ出身、若い頃の不遇を乗り越えての成功、夫婦間の冷めた距離、という共通項もあり、魅かれ合ったものの、一女性との平穏な暮らし、には留まれない、彼の人生のベクトル、その摩擦の折に見せる、カラスの感情の激しさは、「永遠・・」での、歌についてのプロモーターとの衝突シーンが重なったりも。
オナシス役のジェラール・ダルモンは、やはりそっくりらしいですが、強引さのみでない孤独の影が似合った感。ジャックリーヌ役の女優は野生+知的で後藤久美子の面差し、と。実際はオナシスがカラスから去った、と聞いていましたが、この作品ではどちらから、という訳でもなく、分かれた道、という余韻。
これも母と行きましたが、カラスもオナシスも知ってはいたものの、恋愛関係は知らなかったし、やや激しかったけれど、悲恋物語に仕立てて、色々な景色や音楽が良かった、と。
やはりこの作品は、ある不倫の恋に落ちた女性、としてのカラスにスポット、「永遠・・」の方が人としての深みを描いていたと思いますが、特に恋の初期の、イスタンブールの床に座るタイプの店や、ファッション、クルージング、ステージ、ディナー風景等背景に、一時、浮世を忘れるラブストーリーとして、まあ満足でした。
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