映画
2 カーウァイ色のアメリカ大陸
投稿者:- 投稿日時 2008/4/3 22:00:16
更新日時 2008/4/4 11:04:47
昨日見てきましたが、観客は女性客が多かったようでした。今回撮影はクリストファー・ドイルでなく、「エビータ」「ザ・ビーチ」「ザ・インタープリター」等手掛けていたダリウス・コンジ、という人だったようですが、電車の窓の緑の残像や、店の赤+緑+青等の交錯、全体のセピアの色調等、やはり「恋する惑星」の頃(から)のカーウァイ色、というか、スクリーンの中で、映像に様々変化はあっても、一定した安心感が。

ノラ・ジョーンズが旅先で働く店も合わせて、見知らぬ者が集まるテイストは、作風は違うと思いますが「バグダッド・カフェ」の乾いた温か味を思い出したり。カフェの店主役で”受け”のジュード・ロウ、も少し新鮮でしたが、デイヴィッド・ストラザーンが渋く演じた警官が、上手くはいかない不器用な人生の象徴、として印象に。

ノラは、劇中流れる歌含めて、さすがに嫌味のない存在感で、レイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンとのシーンでは、やはりやや女優的個性に押される感じでしたが、よく目にする、ジュード・ロウとの甘酸っぱいラストのラブシーン等は、構図的にも目に残るシーン。

後味として、信じる、信じないの狭間もあった他人同士の距離感が、程好く心地よかったですが、思えば、珍しく、現代のアメリカ舞台のようでありながら、携帯やPCを使うシーンがなかった、と。

旅立ったノラに連絡を取るため、ジュード・ロウが使ったのは電話、手書きのカードだったり、ノラからもカードのみ、元々の「花様年華」もカーウァイ作品らしく一昔前の’60年代(香港)が舞台なので、このアメリカ版も、そういう時代の設定だったのかもしれませんが、容易く連絡が取れないからこそ、互いの間に生まれて熟するものも、というレトロな魅力も、という満足の淡いラブストーリー兼ロードムービー、でもありました。
 
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