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来月9日(土)東京岩波ホールから公開の「胡同(フートン)の理髪師」(←関連サイトです)の、今日のよみうりホールでの試写会券がAOLから届いていて、都合がついたので、見てきたいと思います。 舞台は中国の北京、旧城内に点在する胡同(フートン)と呼ばれる細い路地。古い伝統的な庶民の家屋が立ち並んでいるものの、北京オリンピックを控え、近代化の波で、その街並みや人の人情も、姿を消しつつあるようですが、 その一角で暮す、93才の老理髪師の毎日を、ドキュメンタリータッチで追った作品。主人公チン爺さんを演じるのは、実際93才の現役の理髪師、「世界最年長のアマチュア俳優」らしいチン・クイ、高齢化社会の今、老人(達)が活躍の作品は幾つか覚えありますが、 そこまで高齢の主人公、というのは余り記憶になく、その渋み滲み出ていそうな存在感にも注目、ですが、その他の出演者も、ほとんどチンさんの友人、胡同の老人ホームや長屋で見出された素人、とのことで、 劇場での中国作品は私は一昨年の「ジャスミンの花開く」「単騎、千里を走る」以来、「単騎・・」も健さん以外は素人の人々が多く、素朴な温か味の余韻、この作品も、地味そうではありますが、変り行く社会の中、嫌でも変わる事を強いられながら、日常を悠然、淡々と生きる人々の姿、一時、ゆったりしたリズムに心洗われそうな、という作風でしょうか。 ご覧になった方の率直な感想、批評、その他コメントある方等自由にどうぞ!(投稿でもメールでも結構です)
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| 昨日見てきましたが、やはり観客年齢層は高め、特にコメディ色という訳ではありませんが、チン爺さんや仲間の老人達の何気ない動作、科白、シーンに仄かに笑いが聞こえたり、思ったよりもコミカルな味わいも。 こじんまりした部屋で、動きの怪しくなった年代物の柱時計と共に、規則正しく過ごし、93才とはいえ、三輪自転車で馴染みの老人宅へ出張にも出かけ、正確な職人技で、客の髭を剃ったりする熟練の手さばき。 折に煙草をふかすチン爺さんの、年輪の刻まれた風貌、頑固さを秘めながら、周りの老人達、息子と淡々とラフに接する人柄が魅力。自分の老いの自覚で密かに葬儀の準備をする、老境の切ない一面も。 古くからの路地裏や、水辺を窓越しに臨む店、街路、周りの猫の動作や籠の鳥等背景に、爺さんの造作を、ドキュメンタリーテイストで対象に迫ったり、丁寧に追ったカメラ。老人達がマージャンで集う場のTVの中の”現代”が、再開発の手が伸びる地区での老人達の、古き良き人情、と対照を示すようでも。 一緒に行った友人は、なかなかこういう機会がないと、見ようという気にならなかった類の作品で味わいの価値あった、旨言ってましたが、サイトや予告編映像だけでは、判りにくい、実際見て細かな部分、ムードの味が体感出来る要素の強い作品、でしょうか。
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