
のだめカンタービレを毎週見ている。滅多にドラマはみないがこれは結構おもしろい。もともとはコミックで音大の生徒たちの中ではかなり流行っていたらしい。それにしてもこのタイトルが面白い。そもそも「カンタービレ」なんてマイナーな言葉を使うなんてと思った。音楽用語はほとんどがイタリア語でカンタービレは「歌うように表現しなさい」の意味である。チャイコフスキーにも「アンダンテカンタービレ」という曲もあるし、ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」の中の第18変奏も「アンダンテカンタービレ」になっている。ラフマニノフのこの曲はかなり有名で聴いたことがない人はいないはずである。ちなみに「アンダンテカンタービレ」は「歌うようにゆるやかに」である。
カンタービレというタイトルにしてはドラマの中はかなり破天荒なドラマで(それがおもしろいのだが)私ならタイトルは「のだめラプソディ」かな(笑)。ラプソディは狂詩曲で「自由で幻想的な楽曲」いわば形式にとらわれない楽曲である(そういえばエンディングのタイトルバックはガーシュインのラプソディインブルー)
このドラマにはバックでいろいろな作曲家の曲がかかるが毎回微妙に違う。ビゼー、チャイコフスキー、ワーグナー、フォーレなども流れる。モーツァルトのフィガロの結婚の序曲は毎回のように流れるし。オープニングのタイトルバックはベートーベンの交響曲第7番で、この曲はドラマのなかでも実際に演奏される(わたしはベートーベンで聴くのはこの曲くらいで他はほとんどCDもレコードも持っていない)。ベートーベンの交響曲9曲のうち奇数番はアップテンポの曲が多いといわれている。この7番はさらにリズムが特徴で「酔っ払って作曲したにちがいない」と言われている曲でもある。3、4楽章のリズムは本当に特徴的でラテン系リズムのようにもとれる。写真はもう30年以上前に買った7番のレコード。ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏のものである。1974年の録音。7番はいろいろ聴いたが、他にカルロスクライバー指揮のものが印象に残っている。このショルティの演奏はバランスがよく、当時でも絶賛された。4楽章は管楽器と弦楽器のバランスが難しく、管楽器がでしゃばってだしてはいけない。全体的に厚みを保ちダイナミックに演奏されているショルティの名演である。今でもこのレコードはたまに聴いている。
|