2005/2/28  20:20

発達障害支援のあり方  発達障害者の支援

厚生労働省が、発達障害者支援のための施策などの意見を求めています。
(詳しくは、カイパパ通信「発達障害者支援法パブリックコメントを送ろう」
をご覧下さい)。

発達障害者支援法では、都道府県に最低一つ、自閉症・発達障害者支援
センターを置くことが規定されています。
私の住む地域でも、本年度、センター設置のため、5000万円を越える予算が
たてられています。発達障害に関する相談・診断から発達支援、就労支援に
至るまでケアする専門的な施設の設置は、発達障害者及びその家族の悲願
ですから、非常に期待するところです。
もちろん、誰もが気軽にアクセスできる施設を目指すならば、5000万円もかけて
大きな施設を一つ作って、はいおしまいとするのではなく、その大きな施設につな
がる、地域単位での支援の拠点を作ってほしいところではありますが、それはまた
今後、少しずつということで・・・

ただ、気になるのは、支援法にせよ、支援センターにせよ、支援の対象として、
主に「就学前の児童」を念頭に置いていることです。
私の住む地域で予定されているセンターも、新聞報道によれば、「就学前児童
の療育」に力を入れる様子・・・しかし、軽度発達障害の場合は、むしろ就学後
障害に気づくことも多いのです。
現在、私の住む地域では、「就学している児童」に対する公的な療育機関が
ありません。民間の相談機関やYMCAなどの団体が行っている、「軽度発達
障害児用のプログラム」に参加したり、親の会がキャンプその他の企画を立て、
子どもたちを指導したり・・・しかも、軽度発達障害の診断を受けた人の全てが、
そのような機会に恵まれているわけではありません。

我が家では、TOTOや私が、主治医の指導を受けながら、療育を担当しています。
「療育」という言葉は、何だか嫌なのですが、要するに、本人の個性を尊重しつつ
も、ある程度、社会で生きていくためのルールを教えるという作業です。
月1回ぐらいのペースで、民間の相談機関に連れて行き、相談員の先生と遊んで
もらいながら、遊びのルールなどを身につけさせようともしています。

就学児童の発達支援は、「特別支援教育」で対応するということでしょうか。
ここで何度も書いていることですが、現状では、普通の小学校の、普通の先生たち
に、ほとんどそんな教育は期待できません。
学校に属さない発達障害児・者は、どうなるのでしょう。
思春期をすぎて、「発達障害です」という診断を受け・・・それから、どうなるのでしょう。
何が変わるのでしょう。社会に対し、どのような方法で、どのような支援を求めていけば
よいのでしょう。

先日、参加した講演会では、「軽度発達障害児の療育について、確実に、一定の
成果を挙げている施設を知っていますか。お母さん方は、それをきくと、うちの子も入れ
てくれっておっしゃるんですけれど、残念ながら希望が叶わない・・・それは、○○少年院
なんです」という話が出てきて、会場にどっと笑いが起きました。
でも・・・私は、笑う気になりませんでした。
犯罪者となり、裁判や審判の課程で軽度発達障害が判明し、「更正のため」、軽度
発達障害者用のプログラムのある少年院に入れられ、発達障害に適合した対応を
受けて、卒所する・・・こういう特異な事情がなければ、その人には、「発達障害に適合
した対応」を受ける機会すらないわけです。

発達障害者支援法をめぐる報道が「早期発見」「早期療育」を強調すればするほど、
「早期に」障害が発見されなかった人々が置き去りにされてしまうような気がします。
不登校・行き渋り・虐待・少年犯罪・・・さまざまな現象の背景にあるかもしれないと
言われている発達障害を、乳幼児の段階で見つけ出し、早めに問題の芽をつんで
おく・・・為政者側の、そういう意図を感じてしまうのは、ゆがんだ見方でしょうか。
純粋に「支援」が目的なのであれば、年齢は関係がないはずです。
「早期」に見つかろうが、成人になって見つかろうが、「困っている」ことに違いはないの
です。
発達障害者支援や特別支援教育が、単に、社会や教室で問題を起こす人たちを
減らすために行われてはなりません。社会や教室で困っている人たちを支援するため
に機能しなければならないのです。
成人になってアスペルガーの診断を受けた女性が、「成人の支援の必要性」を書いて
おられますので、読んでみて下さい。
http://blog.zaq.ne.jp/rosamonde/article/304/



2007/9/28  13:12

投稿者:MOMO

こうしさん、コメントありがとうございます。
この記事を書いたのは、もう2年半も前になります。その後、発達障害者支援法が施行され、各地に発達障害者支援センターが設けられ、この春からは、小・中学校での特別支援教育が本格的に行われるようになりました。それでも、現状が変わらないとは悲しい話です。
民間の医療機関で診断を受けた場合には、市の支援機関(上記センターでしょうか)を利用できないのですか。診断書や発達テストの結果を持っていれば、利用を認めても何ら支障がない、というか、おそらく、市の診断施設は、予約でいっぱいでしょう(まさに、困っているのは「今」なのに、テストや診断は半年から1年先というのがザラです)から、そのほうが市としても有り難いはずなんですけどねぇ。
いろいろ調べられてご存知かと思いますが、小学生の場合、所属している学校(を管轄する特別支援学校)と連携している特別支援の専門家チームに助言を受け、支援計画を立ててもらう、という手はありますね。うちの市では、2年ぐらい前から始まりましたが、少なくとも今年からは、全ての市で似たようなシステムが立ち上がっているはずです。うちの子どもは、今は落ち着いていて、ほとんど「特別支援」は必要でないのですが、将来のことを考えて、その手続にのせました。
http://diary.jp.aol.com/bfkxuuhuqg4n/270.html
http://diary.jp.aol.com/bfkxuuhuqg4n/282.html
これで飛躍的に何かが変わるわけではありませんが、就学児の療育などは基本的に特別支援教育の枠内で、という考えのようですから、もしこの手続を利用しておられないなら、検討されてはいかがでしょう。

2007/9/28  11:52

投稿者:こうし

小学生の息子がADHDを診断をうけてから、さまざまな問題を解決したいと思い、市の機関に当たってみましたが、おおざっぱな対応の上、あちこち、たらいまわしで悲しくなりました。

一般の医療機関からでは、市の支援機関は利用がほとんどできません。
児童福祉センターの相談所を通し、市と連携している医療機関で診てもらわないと、市の支援機関を利用できないというのが納得できないのです!

一般の医療機関の診断と市と連携している機関の診断に、どれほと差があるというのでしょうか???
私たちが困っているのは「今、この瞬間」なのに・・・・。


しかも、就学前のこどもたちは、支援センター「療育する場所」が結構あります。しかし、小学生にあがると、ほぼ「0」に等しくなるのは、なぜなのでしょうか??

就学後の方が、人間関係や学習面において、問題(ここでいう問題は、本人、家族の悩みといったほうがいいと思います)が大きくなっていくので、就学前より、手厚い支援が必要になると思うのですが・・・。

発達障害を持つ、親や本人の為にも、年齢に関係なく、誰もが平等に市の支援機関を利用できるように、国も、力を注いで欲しいと、強く要望します。

2005/3/2  0:27

投稿者:MOMOさん

ありがとうございます。今朝の新聞に、高次脳機能障害の話が出ていました。事故により脳にダメージを受けて、やはり発達障害などと同じような認知障害が出るのですが、今は支援がなされていません。また、こういった話題も考えていきたいと思っています。

2005/3/1  23:12

投稿者:みっちゃんさん

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成人(特に中途発覚者)の心情を書いてみました。

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