2008/5/6 20:39
学校飼育動物の命 特別支援教育・その他の教育
「今度の理科の先生は、毎回、実験するんやで」とNANAが言いました。理科離れが
懸念される中、授業では
体験を重視し、理科の楽しさを伝えよう、という動きが
あります。その一環でしょうか。
私は、理科の実験に、あまりよい思い出がありません。多分、大半は、それなりに
面白かったと思うのですが、記憶に残っているのは、あまり愉快でない体験です。
たとえば、バナナを腐らせて、ショウジョウバエを飼育したとか、消化のしくみを
見るために、乳鉢の中にパンの切れ端、唾液を入れて乳棒で何度も突くとか、
思い出すだけで不快になります。
小学校で行われたフナの解剖も、楽しい思い出とはいえません。
班に1匹与えられたフナは、頭に傷をつけて気絶させているだけなので、ハサミを
入れると、バタバタ暴れました。理科室では、フナを掴んでふざける子、必要
以上にキャーキャー叫ぶ子、それを制する先生の怒声が入り乱れ…班員全員が
フナを放置して、騒いでいる中、私は、先生の指示に従って、淡々と解剖作業を
こなしました。ピクピク動く、小さな、赤い心臓を見つけたときはちょっぴり
感動しましたが、あとは、嫌な気分だったことを覚えています。
フナの解剖の話をすると、NANAは急に顔をしかめ、「何のために、フナの命を
奪うのか」と怒り出しました。フナの体のしくみが知りたいなら、模型やビデオで
よいではないか、たかが小学校の授業で、新しい発見をするためではなく、知識の
確認のために多数の命を奪うのは許せない、というのです。
なるほど、もっともな、NANAらしい意見です。
現在、多くの小・中学校で「解剖」の実験が行われなくなっているのは、NANAの
主張どおり、むやみに、フナやカエルの命を奪うべきではない、との考えによる
ものでしょう。
ただ、現在、学校で、動物の命が大切にされているかというと、かなり疑問です。
NANAの怒りの根底には、動物に対して冷たい学校への不満があります。
連休前、委員長になって初めての飼育委員会がありました。
「どうやった?」と尋ねると、NANAは堰をきったように、不満を並べ立てました。
一羽のウサギは昨年来、元気がありません。NANAからの訴えに獣医さんが応じて
治療して下さり、脱毛はおさまったようですが、食欲がなく…心配したNANAは
再び獣医さんに連絡をとり、ペレットの代わりに、野菜などを与えてみるよう
指導を受けました。以来、野菜を持っていっては、ウサギに与えています。
しかし、学校は、何の手当てもしません。それどころか、飼育本では、食べ残しの
エサは捨てるよう指示されていますが、担当の先生は、上から継ぎ足すよう指示、
NANAが反論し、古いエサを捨てようとすると、叱られたのだそうです。
「とにかくエサ代がないらしいんや!」とNANAが絶望的な声をあげました。
動物の飼育は、流行の体験型学習の典型です。しかし、動物を飼育すればエサ代が
要る、病気になれば治療費も要る…そんな、当たり前のことが教育現場では認識
されていないようです。
それでいて、飼育から生命の尊厳を学ぶとは噴飯ものです。子どもたちの心には
弱い動物を見殺しにする大人の身勝手さしか映らないでしょう。
お金がないのだから、弱い者、世の役に立たない者を切り捨てるのも仕方ない…
実に、昨今の世情に合った考え方(!)かもしれませんが、それで子どもは納得
するでしょうか。納得するような子どもでよいのでしょうか。
休み明け、NANAは校長に直訴する予定です。私も、NANAの行動を何らかの形で
支えてやりたいと考えています。
懸念される中、授業では
体験を重視し、理科の楽しさを伝えよう、という動きが
あります。その一環でしょうか。
私は、理科の実験に、あまりよい思い出がありません。多分、大半は、それなりに
面白かったと思うのですが、記憶に残っているのは、あまり愉快でない体験です。
たとえば、バナナを腐らせて、ショウジョウバエを飼育したとか、消化のしくみを
見るために、乳鉢の中にパンの切れ端、唾液を入れて乳棒で何度も突くとか、
思い出すだけで不快になります。
小学校で行われたフナの解剖も、楽しい思い出とはいえません。
班に1匹与えられたフナは、頭に傷をつけて気絶させているだけなので、ハサミを
入れると、バタバタ暴れました。理科室では、フナを掴んでふざける子、必要
以上にキャーキャー叫ぶ子、それを制する先生の怒声が入り乱れ…班員全員が
フナを放置して、騒いでいる中、私は、先生の指示に従って、淡々と解剖作業を
こなしました。ピクピク動く、小さな、赤い心臓を見つけたときはちょっぴり
感動しましたが、あとは、嫌な気分だったことを覚えています。
フナの解剖の話をすると、NANAは急に顔をしかめ、「何のために、フナの命を
奪うのか」と怒り出しました。フナの体のしくみが知りたいなら、模型やビデオで
よいではないか、たかが小学校の授業で、新しい発見をするためではなく、知識の
確認のために多数の命を奪うのは許せない、というのです。
なるほど、もっともな、NANAらしい意見です。
現在、多くの小・中学校で「解剖」の実験が行われなくなっているのは、NANAの
主張どおり、むやみに、フナやカエルの命を奪うべきではない、との考えによる
ものでしょう。
ただ、現在、学校で、動物の命が大切にされているかというと、かなり疑問です。
NANAの怒りの根底には、動物に対して冷たい学校への不満があります。
連休前、委員長になって初めての飼育委員会がありました。
「どうやった?」と尋ねると、NANAは堰をきったように、不満を並べ立てました。
一羽のウサギは昨年来、元気がありません。NANAからの訴えに獣医さんが応じて
治療して下さり、脱毛はおさまったようですが、食欲がなく…心配したNANAは
再び獣医さんに連絡をとり、ペレットの代わりに、野菜などを与えてみるよう
指導を受けました。以来、野菜を持っていっては、ウサギに与えています。
しかし、学校は、何の手当てもしません。それどころか、飼育本では、食べ残しの
エサは捨てるよう指示されていますが、担当の先生は、上から継ぎ足すよう指示、
NANAが反論し、古いエサを捨てようとすると、叱られたのだそうです。
「とにかくエサ代がないらしいんや!」とNANAが絶望的な声をあげました。
動物の飼育は、流行の体験型学習の典型です。しかし、動物を飼育すればエサ代が
要る、病気になれば治療費も要る…そんな、当たり前のことが教育現場では認識
されていないようです。
それでいて、飼育から生命の尊厳を学ぶとは噴飯ものです。子どもたちの心には
弱い動物を見殺しにする大人の身勝手さしか映らないでしょう。
お金がないのだから、弱い者、世の役に立たない者を切り捨てるのも仕方ない…
実に、昨今の世情に合った考え方(!)かもしれませんが、それで子どもは納得
するでしょうか。納得するような子どもでよいのでしょうか。
休み明け、NANAは校長に直訴する予定です。私も、NANAの行動を何らかの形で
支えてやりたいと考えています。
2008/5/7 14:46
投稿者:MOMO
2008/5/7 14:30
投稿者:うじゃん
うーん難しいですねえ・・
お金がない!といったらそれまでなんですけど、
「そこまでうさぎにお金かけてられないよ」っていう感じですかね・・・
獣医につれていくのは無理としてもエサを新しいのに代えるのは普通の飼育範囲でしょう!
お金が、って話ではないと思います。ただの放置状態じゃないですか。
うさぎさんが元気になりますように。そしてNANAくんの直訴が届きますように!
お金がない!といったらそれまでなんですけど、
「そこまでうさぎにお金かけてられないよ」っていう感じですかね・・・
獣医につれていくのは無理としてもエサを新しいのに代えるのは普通の飼育範囲でしょう!
お金が、って話ではないと思います。ただの放置状態じゃないですか。
うさぎさんが元気になりますように。そしてNANAくんの直訴が届きますように!
2008/5/7 8:42
投稿者:MOMO
池添先生、ありがとうございます。5月5日付の先生のコラム(http://www.fukushi-hiroba.com/human/cgi/srh/srh.cgi?act=list&page=1)にある、「気持ちはあるが現実が厳しい」から、親が子どもを大切にできないし、子どもが親を大切にできない」という状況が、ここにもあります。
学校飼育動物については、全国的に、不適切な飼育環境が問題になっているようです。「学校飼育動物を考えるページ」というHPでは、飼育により愛情を育むという学校の意図とは反対に、「優しい子供たちは、動物を大事に扱わない先生方を深く恨んでしまうか、又は動物を知らない子供たちは、動物とはこの程度に扱えば良いのだと思いこみ、弱い存在への思いやりの気持ちを育てられないまま大人になってしまう」という指摘があります。全く同感です。
→学校飼育動物を考えるページ(http://www.vets.ne.jp/~school/pets/)
適切な世話ができないのに、安易に飼うべきではないことはもちろんですが、すでに飼っているのであれば、きちんと予算的手当てをし、正しい知識を持って、飼育してほしいと思います。
NANAは、先ほど、家の「干草」を持って、登校しました。頼もしい飼育委員長です。校長先生と一緒に、何かよい方法を考えることができればよいなぁと思っています(今年の校長先生は、そういうことができる人だと思います)。
学校飼育動物については、全国的に、不適切な飼育環境が問題になっているようです。「学校飼育動物を考えるページ」というHPでは、飼育により愛情を育むという学校の意図とは反対に、「優しい子供たちは、動物を大事に扱わない先生方を深く恨んでしまうか、又は動物を知らない子供たちは、動物とはこの程度に扱えば良いのだと思いこみ、弱い存在への思いやりの気持ちを育てられないまま大人になってしまう」という指摘があります。全く同感です。
→学校飼育動物を考えるページ(http://www.vets.ne.jp/~school/pets/)
適切な世話ができないのに、安易に飼うべきではないことはもちろんですが、すでに飼っているのであれば、きちんと予算的手当てをし、正しい知識を持って、飼育してほしいと思います。
NANAは、先ほど、家の「干草」を持って、登校しました。頼もしい飼育委員長です。校長先生と一緒に、何かよい方法を考えることができればよいなぁと思っています(今年の校長先生は、そういうことができる人だと思います)。
2008/5/7 7:32
投稿者:池添 素
NANA君がんばれ、校長先生に話しに行くときには、考えていることを文章にまとめて、それを読み上げるとよく伝わるのではと思います。応援しています。

そうなんですよねぇ、「古いエサは体によくない」というNANAに、担当の先生は「大丈夫、体に悪くない」と答えたそうです。本気で言ってるのかなぁ、とTOTOと私も驚きました。
委員会では、飼育委員の子ども達から、「食欲のないうさぎがいるけれど、どうしたらいいか」という質問が出て、NANAが「獣医さんに聞いたら・・・」と答えたんだそうです。何だか、少し救われる気がしました。
他にも、「うさぎの抱っこの仕方を教えてほしい」とか(自分の家のウサギも抱っこ出来ないくせに、「背中の肉をつまんで、下から支える」と教科書どおりに答えたらしい・・・)、「にわとりが卵をつついて割っちゃったこと」についての質問(「自分で食べちゃった」と説明した先生に対して、「それは、ストレスがたまっているからで、卵をあたためている鳥は、そういう行動をとる」と、これまた、教科書どおりに説明したらしい・・・)が出たり、「暴れん坊のにわとり(隔離されて1羽で住んでいる)と他のにわとりの区別がよく分からないから、目印をつけたらどうか」という意見が出たり、となかなか充実した委員会活動のようで、委員長はまとめるのが大変だったようです。でも、「委員長は、ずっと立ちっぱなしなんやで」とつまらない文句を言っていたところが、NANAらしいです。