2008/5/18  16:43

「二三が六」ではない世界  NANAの研究活動

昨日、NANAはK大博物館へ行きました。この1ヶ月、先週を除いて、毎週土曜日、
K大博物館に通っています。この1週間、ハムスター効果はどこへやら、小学校へ
向かう足どりは一層重くなり、木曜日には、ついに今年度2回目の欠席となって
しまったというのに、この精勤ぶりはどうでしょう!?

これほどまで、熱心に通うのは、お目当ての人がいるからです。以前は、Tさん
というお兄さんでしたが、今回は、イルカ研究者のお兄さんです。先月末に
知り合ったばかりです。
K大博物館で子どもたちの相手をして下さる人は、毎週変わります。テーマも、
大体、奇数週は自然科学系、偶数週は人文科学系というふうになっています。
NANAはどちらもそれなりに知識があるし、顔見知りの人が必ずいますから、
先々週、イルカのお兄さんがいなくても、遺跡のお姉さんとたっぷり話をして
それなりに楽しんできました。
でも、本命はやはり、イルカのお兄さん・・・昨日、いつもどおり、博物館へ
駆け込んだNANAは、すばやくイルカのお兄さんを見つけ、「いてはるわ!」と
私に耳打ちしました。イルカのお兄さんは、ちょうど、おじいちゃん先生
話をしておられましたが、顔見知りのお姉さんがすぐに気づいて、お兄さんに
声をかけてくれました。

このお兄さんのコーナーは、失礼ながら、あまり人気がありません。NANAが
陣取っているせいかと思いましたが、見ていると、どうもそうじゃない・・・
一言でいうと、「説明が下手だから」なんですね。
先月この仕事を始めたばかりだから、というよりは、もともと、あまりお話が
得意でないようで・・・説明中、大人でも理解しにくい専門用語がポロポロ
飛び出しますし、口数も少なめ、子どもの扱いも決して上手じゃありません。
だから、イルカの頭蓋骨に惹かれてやって来る子どもも、10分ほどで、すぐ
他の場所へ移動してしまいます。
工作コーナーや、話の上手な(でも、私にすれば、専門用語連発で、結構
難しい話をしていました)お兄さんの「電気」コーナーには、たくさんの
子どもや大人が集まっていましたが、イルカのお兄さんの前には、ずっと
NANAだけが座っていました。そこだけ、完全に異空間です。

でも、NANAは、前回、このお兄さんから、実にたくさんの知識を得てきました。
「ものすごく、物知りなんや。動物のことなら、大抵のことは何でも知って
はるんや!!」と、あの不遜なNANAが驚嘆していました。
昨日も、何を話しているのか、とても楽しそうに会話をしていました。
そう、会話・・・NANAだけでなく、お兄さんの口も動いていましたから(!)、
ちゃんと会話が成り立っているようでした(ちなみに、私は、最初の10分ほど、
そのお兄さんと話をしましたが、見事に、会話が途切れてしまいました)。
時折、少し離れた場所にあるベンチで仕事をしている(!)私の耳に、「コガタ
ペンギンは、世界最小で・・・」とか、「今、学校で、飼育委員長をしているん
ですけど・・・」などというNANAの声が聞こえてきました。
一体、2人で何の話をしているんでしょうねぇ。

そろそろ、閉館というころになって、NANAは、「電気」コーナーのお兄さんと
話をしていました。このお兄さんは、イルカのお兄さんとは対照的で、お話が
上手で、NANAは始終、ゲラゲラ笑っていました。
「この世界ではね、二三が六ではないんだ」というお兄さんの声が聞こえます。
難しそうな話です。NANAに分かるでしょうか。
「これはね、将来、理学部に入ったら、絶対に習うことなんだけど・・・」
「中学で科学部に入ったら、多分、こういうことをすると思うんだけど・・・」
とお兄さん。
「生物より物理のほうが面白そうだろ?」・・・これにはNANAも苦笑いです。

帰り際、イルカのお兄さんが「あ、ちょっと待って・・・」と追いかけてきて、
「はい、これ。他の子がいるときは、ちょっと渡せなかったから」と差し出して
くれたのは、なんと、バンドウイルカの歯!?
「こんな貴重なもの、いいんですか?」と恐縮する私の横で、NANAはニッコリ、
「ありがとうございます!!」

博物館は、分からないこと、分かったつもりでいても、実は、分かっていない
こと、つまり、「二三が六」ではない世界であふれています。
そして、自然科学にせよ、人文科学にせよ、社会科学にせよ、小中学校で教わる
「二三が六」のように単純には割り切れないけれど、まさに、そこに面白さが
あることを教えてくれます。「二三が六」ではない世界への誘いですね。

今日は、国際博物館の日・・・「二三が六」ではない世界に出会った子どもたちは、
どれくらいいるでしょうね。



2008/5/21  9:42

投稿者:MOMO

ぴーまんさん、「なんとなく報告」、ありがとうございました。私の教え子も、新旧ともに、たくさん受験しているのですが、結果はどうなるやら・・・新もそうですが、旧のほうも、最近、結果が読めないところがありますので、希望は捨てず、でも、期待しすぎず、待つしかありませんね。新たな道の模索も、なかなか、その時期を見極めるのが難しい・・・お察しします。
K大博物館の展示物自体は、繰り返し見るほど、多くはありませんが(特別展も、スペース的にも、内容的にも、いつも「へ?これだけ?」って感じのときが多いです。学術的には貴重な資料なんでしょうけれど・・・)、「子ども博物館」はお勧めです。何故、みんな、あまり利用しておられないのか(宣伝が上手でない気がします)、不思議なくらいです。まぁ、あまりに盛況だと、NANAがじっくり、まったり、身の上話も含めて(!)おしゃべりすることができなくなってしまうのですけれど、もっとあの企画を前面に出し、地域の子どもに「学ぶ楽しさ」を伝える施設として発展してほしいと思っています。ゆくゆくは、科学クラブのようなものをおいてほしいのですが(勝手な要望!)、とりあえず、小中学生の料金(200円)を無料にすべき、もしくは年間パスポートを発行すべきだと思います((爆))
ご参考までに・・・
京都新聞での紹介記事→http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2008010500090&genre=F1&area=K10
「三葉虫講座」や「地球絵巻」などでお世話になっているO先生の話→http://www.kyoto-np.co.jp/info/sofia/20061001.html


2008/5/20  22:00

投稿者:ぴーまん

こんばんわ。

旦那の試験は、数点で泣きかなぁ〜?のようで、
新たな道?模索中です。
(一応、なんとなく、ご報告を…) 
 

我が家は、こっちに戻ってきて一年半強経ちます。
旦那がずっとK大博物館に息子を連れて行きたい!
と言っていますが…
(旦那は母校図書館には行くくせに)
博物館には結局行けていません。
 
旦那と息子共に行くのが夢ですぅ(小さい夢で…汗)
 
いつか、どこかでNANA君に出会えるのかもなぁ、と、
K大博物館記事拝読のたびに思います。
 
図書館・博物館・美術館・科学館…
子供が気が向いたときに、一人フラっと行ける環境。
 
いいですよねっ♪
 
NANA君の世界が益々広がりますようにっ☆

コメントを書く


名前
メールアドレス
URL
コメント本文(1000文字まで)


RSS1.0