2008/7/21  0:39

「マンデラの名もなき看守」(@シネカノン神戸)  映画

ネルソン・マンデラ氏、18日が90回目のお誕生日だったそうで、10日前に見た、「マンデラの名もなき看守」は、それを記念した映画だったと、今になって知りました。

その日の観客は私を入れてわずか数人... 派手な広報もなく、それほど有名な俳優が出演するわけでもなく、南アのアパルトヘイトもネルソン・マンデラも知らない人には、あまりアピールしなかった?いえ、私が見た日が、終了3日前、だったからで、公開直後はもっと多かったはず、と思いたい。

マンデラ氏が収容されていたロベン島の刑務所勤務となった白人看守が主人公。彼の目を通して描かれる、不屈の人ネルソン・マンデラの人とその主張、刑務所での黒人囚人たちの処遇、自分の妻を含め白人達の黒人への、マンデラ氏への、ANC (アフリカ民族会議)への、偏見、etc.

刑務所での手紙の検閲と削除の作業、ANC (アフリカ民族会議)の声明文等は図書館でも「閲覧禁止」になっており、それを「白人」が読もうとするのは危険を伴うことであった、アパルトヘイト体制下でももっとも悪名高かった「パス法」により、身分証明所を所持してない黒人たちが町で警官に殴打され連行される様子、など、淡々と、そして、リアルに描かれていた。(実際はもっと苛酷な状況だったんでしょうけど)

「偏見」というものがどのように形成され、また「体制」に疑問をもつことは、孤立と、脅迫と暴力の対象になってゆく不気味さ、恐怖。

南アの大統領がボタからデ・クラークに替わり、マンデラ氏との会談が実現し、ようやくのアパルトヘイト廃絶....

当時、アムネスティの活動でも、南アへはかなりの数の手紙を送っており、また、マンデラ氏が来日した時、大阪での集会に出かけたことなど、一気に思い出され、ラスト近くは、胸を熱くしながら...

獄中でマンデラ氏が他の囚人たちが静かに歌う「コシシケレリ・アフリカ」(南アの国歌になった)は感動的だった。以前は、私も一番くらいは歌えていたんですけどね。

「今」の南アを舞台にした「ツォツォイ」は、アパルトヘイト廃絶後の黒人間の格差、暴力に走る若者、ヨハネスバーグ(だったと思う)近郊の絶望そのもののスラム街の様子、土管に住む子ども達の姿などを描き、未解決の問題の多さを突きつけていました。

映像の持つ力は、大きいです。

「マンデラの名もなき看守」公式HPはこちら。
http://mandela.gyao.jp/



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