2008/3/17  1:53

毛皮を着た蛇  映像

もう、8年くらい前からずっと観ていた大好きなTVドラマ『ザ・ソプラノズ』が終わってしまった。ドラマ8年やってるなんて、日本だと『北の国から』みたいな位置になるのかしら。でもソプラノズはマフィアのドラマ。しかもリアリティには定評が。なので割と空気の重いドラマです。

評判のドラマだったから、どんな終わり方をするのかと、固唾を飲んで見守りました。そしてやっぱり、さすが!!の終焉だった。でも笑った。
コメディじゃないんですけどね、ニュージャージーのマフィアグループ "ソプラノファミリー"を中心に描かれる、ハードボイルドなファミリードラマなんだが、ファミリーの面々が中々味があるんです。みんながたいがよくて人相が悪くてむさ苦しくて、性格的にもかなり問題がある人ばかりなんだけど。
特にお気に入りだったのがポーリー。
ポーリーは、割とどうしようもない。50がらみの、見るからに柄の悪そうなオヤジで、人殺しとか暴力とか平気だしあんまり共感できないひとでなしキャラなんだが、意外と人なつこくて病気恐怖症で、妙に信心深くて縁起をものすごくかつぐんです。。
[*以下、ドラマのネタバレになってしまうかもなので、これから観るという方はお気を付けて*]

で、最終回の昨日、初めてポーリーが、猫が怖いんだ、ということを知りました。ファミリーの寄り合い所のそばで彷徨っていた猫を、ボスのトニー・ソプラノが飼い始める。みんな結構かわいがります。しかし何故かこの猫、最近ファミリー内の粛正で殺された若いメンバー クリスの写真をいつも見つめていて動かない。壁にかかっているクリスの写真を何故か、いつも常に凝視しているのです。猫、すごい演技力でした。

「こいついつもクリスの写真見てるんだよなー。」と、軽く言い放ったファミリーのメンバーの言葉に、「ぬぁんだとぅ!!??」とマジで切れるポーリー。「なんで猫なんか部屋に入れるんだ薄気味の悪い!!毛皮を着た蛇だぞ !」とすごんでみるが誰にも相手にされず思い詰める彼。
猫のことを、「毛皮を着た蛇」というのは初めて聞きました。全然ぴんと来ない。どこの星の猫のことだよ、としばし。

んで、最終回だから、ソプラノ・ファミリーにすごくヤバい事態が迫っている。ニューヨークの、別のファミリーとの間に深刻な確執を抱えてしまって、何人か重要なメンバーが殺されたばかりなのだ。ボスのトニーも当然命を狙われていて、戦々恐々としている。
どんなことになっちゃうの、と、あらゆる伏線を注意しながら見守っていた時、ボスのトニーとふたりきりになったポーリーが、「今まで誰にも言わなかったんだけど、あんたにだから話すよ」と、かなり思い詰めた表情でなにかをトニーに打ち明けようとしている。思わず、おお!!と思って身を乗り出したら、「実はよ、オレ、こないだ聖母マリアを見たんだ。」とポーリー。。。

これらが、ただの単発ギャグかと思いきやですね、結局のところ、猫のことや、特に、マリア様を見たと打ち明けてバカにされたのが決定打となって、ポーリーの中に積もり積もっていた積年のわだかまりが静かに爆発、それが、ファミリー崩壊の重大な鍵になってしまうんですよね〜。

いやー、ポーリーよかったよ!!
今までは好きだとはいえ、あんまり共感したことはなかった。でもね、マリア様を見たなんていう大それた奇跡体験は、確かに大切な心の宝物だ。それを思い切って打ち明けたのに、一笑にふされてからかいのタネにされたらさ、まあ、裏切ろうかなって気持ちになるのは、わからなくもない。

ま、普通打ち明けないけどね。つうか、打ち明けるにしても相手を選べよと。マフィアのボスには打ち明けないだろ普通、と。でも、ポーリーはトニーに打ち明けたかった。でもバカにされた。そいで、すごく傷ついたわけだ。もう、修復不可能なほどに。てなわけで、決定的な崩壊は外からでなくて、内側から来てしまうのですね。
そんな繊細な人間関係の機微が、ファミリーの存続を左右しているというのも、妙に説得力のある話でした。

とにかく8年間(もっとかな)、楽しませていただきました。
面白かったよ!!!!ソプラノズ!!!!



2008/4/10  8:36

投稿者:sara

もぐらさん、

22日の一週前の放送分を観たんですよ〜。
ところで鹿とたわむれてきました。あんまりたくさんいると、奴ら見飽
きる。

2008/3/20  7:21

投稿者:もぐら

最終回って22日のはずじゃ、、女王様、既に米国入りしておられるのですか? 以前書いておられたあのハードスケジュールの学校ですね。体調に留意なさって鹿とたわむれてくださいませ

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