2007/12/7  2:04

更新遅れの続き。  日常生活

さあさあ、続きでございます。

なぜ「ハリーズ・バー」という名前になったのでしょうか?の答えです。

ジュゼッペがホテル・エウローパ(ヴェネチアにある)のバーで働いている頃、アメリカからハリー・ピカリングという青年が伯母とその連れと一緒に、このホテルに滞在していました。目的は、ハリーのアルコール中毒の初期症状を治すためでした。
それにも関わらず、一行はバーに来ては、かなり飲んだくれていたようです。特にハリーは。

そんなある日、ハリーを残し、伯母とその連れはホテルからいなくなりました。それ以来、ハリーはバーへの足が遠のいていきます。
数日後、久しぶりにバーへ来たハリーにジュゼッペは尋ねます。

「お金が必要なのではありませんか?」と。

実は、ハリーは所持金が底をつこうとしていたのです。
その思いがけない問いかけに、ハリーは期待をにじませながら問いかけ返しました。

「お金を貸してくれるのですか?」と。

ジュゼッペは、ちょっと前に詐欺師に騙され、一夏の稼ぎを全部持っていかれていたにも関わらず、

「御入用でしたら。」

と、1万リラを貸し出しました。

それから、何の音沙汰もなしに数ヶ月が過ぎました。

しかし!

1930年2月の寒い朝、

「ジュゼッペ、本当にありがとう!お金を返すよ。そして、これは僕からの感謝の気持ちとして受け取ってくれ。一緒にバーを始める資金にしよう。」

と、ジュゼッペに借りた1万リラに加えて、4万リラを手にしたハリーが帰ってきたのでした。

そして、

「名前はハリーズ・バーにしよう!」

というハリーの提案から、バーの名前が決まりました。

それから少しの間は、共同経営が始まったそうです。

ジュゼッペの「人を信用する心」が、とてつもなくすばらしいバーを生むことになりました。
今なお、その心は現在の「ハリーズ・バー」にも受け継がれていることでしょう。
みなさんも是非一度、足を運んでみてください。
その「心」を受け継いだバーテンダー達が、お金がつきたあなたに貸してくれるかもしれませんよ(笑)。なんちゃって。

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ハリーズ・バー ヴェネチア



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