2008/3/4  19:28

国境通過、シアトル到着  カナダワーホリその後

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起きて旅支度を完成させ、出発。今回はどんな旅になるかちょっと想像がつかないので、荷物は少なめにしよう。必要最低限度の着替え、筆記用具、洗面用具とそれに寝袋とノートパソコンだけ詰めた。旅を始めた初期(大昔)はこんな感じで詰め、必要なものは現地でその都度買っていたのだが、今回は違う。仮に持ってきていないものが必要になったらバンクーバーに帰るまで我慢する。たったの6週間、なんとかなるだろう。・・・と書いていて丁度ヒゲ剃りを忘れたことに気付いた。6週間ヒゲを伸ばしっぱなしにしておいて国境を越えるのはちょっと怖いので、カナダに帰る直前に散髪屋にでも行ってついでに剃ってもらおうと思う。

とにかくバスでバンクーバーから国境を越え、ワシントン州のシアトルまで行くのだがバスターミナルに行く前に準備をしておこう。まずはトラベラーズチェックの作成。昨日ネイサンからもらった家具テイクオーバー代の500ドルがあるから、米ドルで500ドル分作っておこう。これが手数料込みで約512カナダドル。次に携帯電話のクレジット追加。とりあえず10ドルだけ入れておけばいざという時に役に立つかも知れない。そして市バスに乗ってやってきましたバスターミナル。

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バンクーバー - シアトルのバス代はユースホステル会員証の割引で25ドルと25セント。ちょっと小銭と時間が余ったので外に出て道路を渡ったところのピザ屋へ。ちょっと早いが昼食代わりだ。出発は11時20分、シアトル着は3時30分の予定。


* * *


バスがターミナルを出た直後に着信があった。なんとロバートからである。

「もうバスの中かい? そうか、・・・いい旅を。また来月会おう」

なんともやさしいロバートだった。とりあえず、ステイできそうなファームが見つかった、アボッツフォードのすぐ反対側だと言うと「なんだ、じゃあシアトルから二時間くらい北上しないといけないな」という返事。しまった、そうなのか。でもシアトル観光したかったからいいや。

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約一時間が経って国境に到着。先客らしきバスの乗客が一箇所に集まっていた。後でわかるのだがこの人々は審査を通過してバスに乗り込もうというところ。我々は彼らのすぐ後ろにつけて、入り口に入った。

アメリカ国境と言うとものものしい感じがあるがこの国境はこじんまりとしていて、なんと係員は一人だけ。ちなみにこちらは乗客総勢8人だったからこれで丁度いいのだろう。最初に行ったのは独特の訛りのある黒人男性。バスの中でボールペンを貸し借りした中である。ところがこれが長いこと長いこと。若い白人係員の質問攻めが続いているようだったがなんとかスタンプが押され、通過。次の老夫婦はすんなり通過。アメリカ人だろうか。そして筆者の番になった。ちょっと緊張する。このためにわざわざロサンジェルスー日本のチケットももう買ってあるから理論的には大丈夫なはずなのだが、やはり緊張する。さあ、最初の質問は何だろう、と思って身構える筆者に、係員はこう言った。

「ああ日本の人ね、じゃあこれに記入して、できたら戻ってきて」

緑色の用紙を渡され、奥に通される筆者。列に戻れと言われるよりは気分がいいが・・・ちらっと見ると、後に続いた日本人カップルも同じ紙を渡されてこっちに来た。この用紙は査証免除許可証、90日以内の滞在ならビザ無しで米国に滞在できるという、日本人を始めいくつかの国の国民の特権である。

さて、書いて戻ると白人女性がひっかかっていた。

「あんたねえ、この航空券ってシアトルからフェニックスまでしかないじゃない。アメリカから出るって証拠が無いと困るんだよね」

「いえ、それはそれで、その後のチケットは別にあります。○日にフェニックスからスペインに・・・」

盗み聞きしたところによるとどうやらドイツ人で、仕事の関係でヨーロッパと北米全域を股にかけて移動しているので航空券や控えがいろいろごちゃごちゃになってしまっているらしい。噂に聞いていた通り、アメリカの国境審査は厳しいな。

・・・と思った直後。

「ああ、あんたね。ここサイン抜けてるよ。書いて書いて。・・・ハイありがとう」

そして筆者のパスポートには入国スタンプが押され、緑色の査証免除許可証の半券がホッチキスで留められた。予定や滞在期間など質問は一切ナシ。日本人でよかったと思った。しかしこの直後にトラブル発生。入国税を払いに次のカウンターに向かった筆者だったがこんな事を言われたのだ。

「このカードは駄目だね。最初の数字が『4』だと使えないんだよ。他のカードか現金で払いな」

なんとVisaカード受付拒否。そんなわけねえだろ、と思いつつ「そんなまさか、世界中どこでも使えますよ」と反論する筆者だったがその中年男は「カード自体はいいけどうちのシステム上の問題なんだよ、他のカード持ってないのかい」などと言ってくるではないか。最初に“YOU Can't use THIS card”と言っておきながら何だそりゃ。

「米ドルもカードもない? バスの運転手にでも頼んで両替してもらいな」

と言われ、仕方なく出口の当たりにたたずんでいたドライバーに1米ドル=1加ドルの良レートで交換してもらう筆者であったが、それにしてもこのオヤジ、なんて口の聞き方だ。普通の店だったら文句の一つでも言ってやるのだがなにしろ相手は国境ガード。何も言わずに金を渡してお釣りをもらう。あとで気付いたが、日本語で「ほらよ金だクソジジイ」とでも言ってやればよかった、と思った。

ところでちょっと前に新聞で「厳しい入国審査、及び職員の横柄な態度が米国への外国人観光客を減らし続けている」という記事があったが確かにそれはわかる。観光旅行に来ているのならなおのこと、いい気分でかつ確実に入国したいだろう。

* * *

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国境を越えて最初の停車駅はBellingham。イギリス英語が基本の筆者としては「ベリンガム」と読みたくなるがアナウンスによると「ベリングハム」らしい。どうでもいいような小さな町だが、ロバートによると次のファームに行く事になったらここに戻って来なければならないらしい。

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そしてさらに二時間ほど経過、どうやらシアトルらしき市街が見えてきた。あのタワーはテレビかなんかで見た事がある。それにしても交通量がすごい。こんな渋滞らしい渋滞は久々に見た。

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そして歩いてホステルに到着。一泊27ドル(6人部屋)とちょっと高いが設備はいい(後述)し場所もいいし。とりあえずもう4時半だから、今日は周辺だけ軽く歩いてのんびりしよう。



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