2008/4/21  0:53

阿武隈急行に乗ってみた  旅行
金曜日はボクシング観戦明け、あざみ野で飲んでいた前の部署の編集者グループの飲み会に合流。終電で野毛に帰還し、さらにミラクルで1杯。ずいぶんと久しぶりにFさんが現れる。ボクシングの魅力について、ほとんど一方的に熱く語る。
さらに外を見やると、店の中に向かって手を振っている女性が1名。俺じゃねえべよと思っていたのだが、視線はどうもカウンターに座っている俺のほうに向いている。よーく見たら、しばらく一緒に飲んでいなかったMちゃんであった。
そんなわけでカウンターに連行し、しばし一緒に飲んでいたのだが、スマン、今日は早めに帰って今日の試合の結果を記したいのだ。しかも、明日は仙台へ出張。
Mちゃんと連れの男性をカウンターに置き去りにして店を出たのが午前2時。その後観戦記と格闘するが、無残にも睡魔にKO負けを喰らう。これでぽんせは1勝20敗。それでも後楽園ホールにまた足を運んじゃう。
翌朝、早めに会社に向かい経費関連の仕事を片付け、各部署への連絡を済ませ、午前11時、一路仙台へ。営業のHさんにかまわず、新幹線内で爆睡。考えてみれば、先週は本当に睡眠時間、少なかったな……5時間以上眠った日がなかったような。
仙台の会社さんとの打ち合わせを済ませ、営業Hさんと仙台駅構内の「利休」で牛タンを喰らう。その後コーヒーを飲み、東北線の下り電車に乗り込む。2つ先の岩切駅に着けば、そこにユタカくんが待っていた。
この日は栗駒山のご家族のご自宅にお世話になることに。ビールを飲み、焼酎を飲み……ホイル焼きの烏賊わたが懐かしい。お母さん、餃子を山ほど焼いてくれる。お父さんはあまり便通がよろしくないらしく、食欲がない。以前に比べれば会話も身体の動きもずいぶんとスムーズになったのだけれど。
布団をお借りし、寝床で携帯を弾く。鎌倉夫人への長ーいメールが滞っていて打っていたのだが、途中でこれまた睡魔にKOされる。これでぽんせは1勝21敗。そろそろライセンス剥奪ですかね……最近、朝起きるとディスプレイの開かれた携帯が布団の中に転がっていることがとっても多い。困ったもんだ。

1週間の睡眠不足を補うかのように、栗駒山一家宅の布団の中で睡眠を貪る。相当疲れていたらしく、午前10時を回っても起き上がれない。何とか起き上がり、お母さんにコーヒーを作っていただく。ブラウン管から流れてくる「いつみても波乱万丈」をボーっと見る。
ユタカくんが起きたところで、4人で松島へ。途中、利府の街を抜ける。利府といえば新幹線・リニアモーターカーの開発基地があることで有名。国道の右側に、要塞のような建物がある。どうやらあれが開発基地らしい。
しかし、利府にはもうひとつの名物がある。それは梨。利府梨は大きくてとても甘いのだとか。松島に抜ける道沿いには、生産者氏名の記された梨園が並んでいた。

さて、松島に到着。といっても、以前観光船には乗っているし、五大堂にも瑞巌寺にも何度か足を運んでいる。
4人で訪れたのは「松島おさかな市場」。ここで好きなものを買って、昼食にしましょうという算段だ。
昨年和歌山を訪れたときも思ったのだが、このテの大きな魚センターというのは、決して地のものばかりを置いているわけではなかったりする。だいいち、松島で鮪の水揚げがあるわけではないだろう。北海道産のものが案外目立ったりする。
三陸の地のものといえば牡蠣をはじめ、帆立貝、ホヤ、金華鯖、わかめといったあたりか。
こういうところに来たら、串焼きモノをつまみに1杯ですかね。そんなわけで、つぶ貝といかげその串焼きを1本ずつ。お父さん、お母さん、ユタカくんは握りに海鮮丼。
串モノを平らげたところで、金華鯖の押し寿司。こいつがかなり重い。おなか一杯。
ここで栗駒山一家とはお別れ。お父さんと握手を交わし、松島海岸の駅へと向かう。本当にお世話になりました。
で、一人残された俺。松島海岸といえばですね……駅前の牡蠣屋さんにとってもかわいい娘さんがいた。勇気を出して覗いてみようか、そう思いながら駅までの道を歩く。角を曲がる。が、この牡蠣屋さん、お客さんでごった返している。大人気の様相。商売繁盛。すばらしい。お邪魔するのもなんですね。横目に見やりそそくさと通過し、駅へと向かった。

さて、ここからは今月の小旅行。仙台から新幹線でそのまま東京に帰るのは勿体ない。
そんなわけで、今日は仙台から東北線で南下、槻木という駅で乗り換え、阿武隈急行というローカル線に乗ってみることにした。
阿武隈急行は、旧国鉄の丸森線というローカル線がその後福島まで延伸され、第3セクターとして運営されている鉄道。この丸森線、昭和40年代には日本でも有数の赤字線だったというが、福島までが全通してからは輸送実績を伸ばした。現在は年間のべ280万人程度が利用する線となっている。
この阿武隈急行に、前回「のの岳」を訪れたときと同様、気になっている駅、いや駅名があるのだ。
それが「兜」という駅。
一文字の駅名は全国的に見ればそう少ないものでもないが、一文字の表すインパクトとなればこの「兜」という駅名は抜けている。何だか、この地だけ戦国時代みたいではないか。
そういえば、数年前にパイオニアのパチスロ台に「兜」というのがあった。パネルに仰々しい「兜」の一文字。パイオニアだからして、完全告知の一発ランプ点灯タイプ。なのだが、この「兜」という台は、告知音がすごかった。レバーを叩いた瞬間に、激しい告知音が大音量で鳴り響くのだ。何も知らずに打っていると思わずケツが浮く。かなり心臓に悪い。
で、そのゲーム性は見事裏モノで開花。一撃20,000枚を記録する台が出るなど、かなりヤバイ仕様となって「ウラ兜」が設置されていた時代があった。衝撃の告知音と同時に、アドレナリンがドバドバーっと。
さて、「兜」駅のほうはさすがに衝撃の告知音などということはないだろう(笑)事前に調べてみたところでは、かなり乗降客が少なそうな駅だ。
思い立ったら降りるべし、それが我がポリシーのはずなのだが……
槻木の駅で阿武隈急行に乗り換える。ところが、松島海岸から乗車する際に、SUICAを使用してしまったのが命取りだった。阿武隈急行ではSUICAは使えないのだという。車掌を捕まえて、SUICAで精算したいんだがと話すと、それはできないからと証明を渡される。さらに阿武隈急行の乗車券を買う。「どこまでですか?」と尋ねられる。ここで堂々と「兜まで」と答えるはずだったのだが……
なぜか無意識のうちに「福島まで」と答えていた。ああ、ひよってるな、俺(笑)

東北では桜が満開。阿武隈急行の車窓は、なかなか見事なものだった。
とくに、丸森駅までの旧丸森線の区間では、小さな駅の前に立派な桜の木が1本あったりする。とくに横倉駅の駅前広場に隣立している桜は見事だった。
丸森駅の構内も、チューリップの花などで彩られ、しっかり手入れされているなあという印象だ。
丸森の駅を過ぎ、やがて列車は阿武隈川沿いにトンネルをいくつも抜ける。地形が急峻になる。山の斜面に岩清水が流れていたりする。やがて丸森から8キロほど離れたあぶくまの駅に到着する。この駅には阿武隈ライン船下りの乗船場があるのだが、民家はまったく見あたらない。でも、駅からは阿武隈川の勇姿を臨むことができ、ふと下車したい欲望に駆られる駅だ。
あぶくま駅を過ぎ、さらに列車は川と斜面に挟まれた狭い線路を走る。やがて、「次は兜」というアナウンスが入る。列車が減速する。
片面のみのホーム。この駅は、完全に傾斜の中にある駅だ。人家もあまり見あたらない。傾斜ではどうやら果物が栽培されているらしく、荒地という印象はない。
でも、この駅で下車するのであれば、やはり先ほどのあぶくま駅で下車したかったかな。ホームを眺め、やがて列車がゴトンと音を立て、動き出す。今日は途中下車はせず。縁があればまたこの地を訪れることになるかもしれない。
次第に車窓は開けていく。土地もなだらかになり、人家も目立つようになっていく。ここでさらに睡魔が襲ってくる。あっけなく睡魔との戦いを諦め、眠りの世界に身を委ねる。目を覚ませば、すでにあと1駅で福島であった。
しかしまあ、これでは列車に乗っただけで小旅行とはいえないではないか。福島到着後、さらに飯坂温泉にでも立ち寄ってみようかなどと考えるのだが、どうも今日は気力が充実しておらず、億劫だ。福島駅の側に繁華街でもあれば歩いてみるのもよし、名所のひとつでも周ろうかとも考えたが、これまた魅かれるものはとくになし。福島駅裏の寒々しいビル風を受けながら、今日は素直に東京に帰ろうと決意する。
帰りの新幹線。さきほど阿武隈急行でずいぶんと眠っていたのだが、これまた途中から睡魔に襲われる。犬の如く、睡魔と闘う前から腹を上にして降参する。春眠の魅力は、かくまでに恐ろしい。

さて、今週もスタート。今週も相当忙しくなりそうだ。土曜日まで休みなし。静岡への出張が2回。さらに今週は、新入社員の研修が入っている。
適度に飲みながら、相当飲まれながら、1週間やっていきましょうかね。

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