2008/4/30  0:32

2度目の軽井沢結婚式  旅行
自分が見合いで失敗しようがなんだろうが、自分のこれまでを一緒に築いてくれた人が幸せな表情をしているっていうのは、やっぱりうれしいものです。
これまで何度も結婚式には出てきたけれど、何度出ても、そう思います。
しっかりもののAくんだからこれからもきっと幸せ。末永くお幸せに。

午前6:30起床。支度を整え、野毛のデニーズでコーヒーを飲みながら待つ。こんな早朝に野毛の街でコーヒーを飲むのは初めてだ。居酒屋やバーのカウンターならあるけれど。
昨日の夕方、蒔田に住んでいる同期Oから電話があり、Oの家族と一緒に車に乗せてもらえることになった。電車で軽井沢へ向かおうと思っていた俺にとって、これはとてもありがたい。
携帯が鳴る。どうやら着いたらしい。下に降りると、Oの車が路肩に停車していた。

O、そしてOの奥さんと車中で近況を語り合う。2次会の幹事を引き受けたO夫妻のところにも、すでにかわいらしいお子さんが2人いる。
そんな中、今朝はなぜだか俺の頭の中にSEX MACHINEGUNSの「世直しGOOD VIBRATION」がギタメロとともにこだまし続けている。

「お前に仕事は無い (ない!)
 いけてる仕事は無い(ない!)
 儲かる仕事はない (ない!)
 今時仕事は無い  (ない!)」
※「ない!」は野太い声の男性コーラス。

おいおい、俺はこれからかわいい後輩クンの結婚式なんだよ……何で朝からMACHINEGUNSの「世直し……」なんだっつーの!!

「お前に恋人なし  (なし!)
 素敵な恋愛なし  (なし!)
 棚から牡丹餅なし (なし!)
 ハートを磨く気なし(なし!)」
※「なし!」は野太い声の男性コーラス。

うるせーっ!!

「電気アン・マー、電気アン・マー、痺れる股間に衝撃波……」
※このあたりで天山が全身タイツの男に電気アンマーをかけて、かけられた男が白骨化するんだよな……

だからっ……ああっ。

この曲の話をOの奥さんにしたら、まさに笑撃波に包まれた模様。

途中、横川のサービスエリアで休憩。おもしろいものを発見。
露店で売っているのは、なんと胡瓜1本が串に刺された漬物! 130円だったかな。いいねー、こういうの。朝メシを食っていなかったので、コイツとおにぎりを頬張る。胡瓜は浅漬けで美味しい。

「でーんーきーっ アーンー・マァー!!」

だーかーらーっ!! 天山、許せ。

ま、まあそんなわけで無事に軽井沢に到着。早起きのせいもあって、すでにアタマはいささか壊れ気味である。あはは。アヘアヘ。
午前10時、ホテルに入り、ラウンジでさっそく1杯。軽井沢高原ビールでOと乾杯。

このホテルでの結婚式に出席するのは、昨年8月の同期Yに次いで2回目である。したがって、何となく進行はわかっている。
まずは教会に案内される。Yのときと違ったのは、神父の仕事であった。たしかYのときは講話のようなものを聞かされた記憶があるのだが、今日の神父はとにかく両家のご両親に積極的に話しかける。「ムスメさんをお預けするのは、大変に勇気がいることなのです!」これにはぐっときた方もいらっしゃったようなのだが、どうも俺のツボにははまらない。すみませんねえ、「泣けない魚たち」の一員ですので。
そうなんだよなあ、俺には周りの人がグスグスと鼻を啜りだすと、妙に冷めてしまうという悪癖がある。端的にいえば、素直ではない。
高校生の頃だ。一人で新宿の街へ当時評判だった「今を生きる」という映画を観に行った。
最後に生徒たちが立ち上がってキーティング先生を止めるシーンがあるのだが、ここで俺の四方八方から鼻を啜る音が聴こえはじめた。
映画の内容も俺にとってはいかにも臭くてなんだかなあという内容だったのだが、感動していない俺自身に対して何だかバツが悪くなってしまい、エンディングロールを観る前に、映画館をそそくさと出た記憶がある。へえ、どうして泣けるんだろうなあ。新宿の街をブラブラとうろつきながら、泣けない自分を省みていた。
爾来、俺は映画や映画館があまり好きではない。

軽井沢のこの式場では、花ではなくお米を投げる。いわゆるライスシャワーというやつだ。そういや、昔そんな馬がいましたね。
新郎Aの頭の上に米粒が積もる。何だかおかしかった。
ライスシャワーを終え、シャンパンで乾杯する。新郎新婦と記念撮影。今日の軽井沢、とても天気がいい。そして空気がいい。これは都会の式場ではなかなか味わえない感覚だ。

さて、祝宴に移る。
祝宴はYのときと同じだとすると、おそらく最初に「料理の鉄人」よろしく和食・洋食それぞれの厨房からのレポがあって、そのあと2人のプロフィールがスクリーンに映し出されて、最後に手紙が読まれて、新郎新婦の退場後にエンディングロールがスクリーンに映されるんだろうなと思っていたら、まさにその通りであった。これって最近の結婚式の流行の形なんですかね?
おもしろかったのは料理。前回も感じたのだが、乳製品が苦手な俺にとって、こういう和食と洋食のいずれかを選べるような料理は、大変ありがたい。
メニューの詳細も見ずに俺の場合和食を注文することになるわけだが、注文時にテーブル担当のスタッフがこう聞いた。
「アレルギーなどはございませんか?」
そこで俺は、和食とはいえこう答えてみた。
「あ、牛乳ダメです」
まあ、和食だからそう変わりはあるまいよ。そう思って、フツーにメニューどおりの食事が出てくるだろうと思ったのだが……以下、メニューの変化をご覧あれ。

・前菜6品(子持ち昆布・黒豆金箔・季節野菜の和え物・海老艶煮・鰻八幡巻・合鴨ロースの有馬煮)→変化なし
・海老真蒸 紅白人参大根短冊 うぐいす菜→雲丹豆腐の吸い物に変わった
・刺身(鯛・あおり烏賊・鮪・あしらい一式)→変化なし
・ホロホロ鳥の朴葉味噌包み焼き+信州産木の子→牛ヒレ肉と木の子のソテーに変わった
・季節の野菜煮と京生麩の蒲焼の焚き合せ→たぶん変化なし
・サクラ鱒の粒そば揚げ→変化なし
・柔らか穴子 若芽 胡瓜(ぬたのようなもの)→変化なし
・鯛ごはん+香の物→なんと鯛ごはんが赤飯になっていた!
・ハイビスカスティーと洋ナシ・ライチのジュレ ミルキーなシャーベット添え→当然、シャーベットはなし。その代わり、フルーツ盛り合わせのようになり、メロンとマンゴーが加わった。

すごい。和食でも「乳製品ダメ」を表明すると、かくまでにメニューが変わってしまうのである。しかし、海老真蒸は何となくわかるにせよ、「鯛ごはん」が変わったのはなぜだ?? 牛乳、使うの??
ともあれ、おかげさまで美味しくいただけましたとさ。
ちなみに、洋食のメインディッシュには「シャラン鴨」という鴨が使われるらしいのだが、コイツは「世界一」と形容されている。うーん、いったい何をもって「世界一」なのか。調べてみれば、普通の鴨よりも鉄分が多く、クセが強いんだそうな。食ってないから味はわからんが。

もう1点、式の進行を見ていて気づいたこと。
「いわれモノ」が多いなあ、と。それも、俺が子供の頃にはそんないわれなど聞いたこともなかったなあ、というやつ。
何かにつけて「健康と幸せが訪れる」とか……ここまで多いと、ホントなのか? と疑ってしまうのが、性格の悪い天邪鬼な俺の性質だったりする。「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聴こえる」……あ、そりゃタモリ倶楽部の「空耳アワー」か。
まあ、ルーツは調べてみないとわからないからねえ。編集者って、きちんとした根拠のあるものだけを扱わなきゃいけないって側面のある仕事でしたからねえ。マジメにやれば、性格悪くなります。

ま、ツッコミどころはこれくらいにしておいて、と。
泣けない魚だって、感動するところでは感動したりする。
新婦のお母様は、新婦が会社に行くため朝5:30に家を出なくちゃいけないときでも、せっせとお弁当を持たせてくれていたのだそうな。
新婦は涙しながら「私はそこまでできません」と手紙を読んでいたのだが、すごいお母さんですね……娘さんには過剰と捉えられるかもしれないけれど、子どもに対する愛の深さがとてもよく伝わってきて、ついジーンと。
温かい家庭で育ったんですね。そりゃ結婚相手は、重要だよね。Aくんなら俺が、自信を持って太鼓判押せますけど。

そんなこんなで、祝宴は終了。新郎新婦と両家のご両親に挨拶を済ませ、ホテルを出る。
約半数のメンバーは、このまま軽井沢で宿泊だそうな。しかし、俺は明日も仕事ゆえ、日帰り。せっかく来たんだからねえ、のんびりしたかったんだけど……
ホテルのマッサージチェアーの上でまどろむ。小一時間の後、新郎新婦が登場。改めて挨拶を済ませ、軽井沢の駅まで車で送ってもらった。
帰りの車中、数年ぶりに「峠の釜めし」を喰らう。炊き込みご飯の上に乗る杏は健在であった。

帰路、野毛のミラクル商会で黒ホッピーを3杯ほど。とんぼ返りの疲れを癒す。やっぱ軽井沢くらい遠いと、日帰りはちょっと体力的にはきついやね。
重ねて、末永くお幸せに。また高田馬場の「鳥やす」で飲みましょう!

さあ、今日もYOU TUBEで「世直しGOOD VIBRATION」のバカバカしいクリップを見てから寝るぞ。「でーんーきーっ アーンー・マァー!!」

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