2008/4/5  7:58

DVDで映画を観ることの難しさ  映画

神戸のような非英語圏の地方都市にいて、シェイクスピアの芝居を観る機会は多くない、というか、皆無に等しい。

うちの劇団(と呼ぶのもためらいがあるが)の看板女優Lindsayは、本場イギリスでシェイクスピアの舞台を何度か踏んでいる。私はせいぜいテキストで読むか、映画を観るぐらいだ。そういう意味で、映画とは便利な媒介かも知れない。

映画といっても、昔のオリヴィエの『オセロ』のように、舞台をそのまま録画したものもある。(あの映画は「ドキュメンタリー」に位置づけてもいいだろう)
また、NHKの芸術劇場のような舞台録画ものを見ていると、頻繁に変わるカメラの視点を介して観ることになるので、ある意味で編集工程を経た映画に近い。

よし、じゃあ映画でシェイクスピアをいっぱい観てやろう、と思ってTsutaya Onlineで検索したところ、DVDでレンタル可能なシェイクスピアものは、あまりにも少ない。ケネス・ブラナーの『から騒ぎ』や『ハムレット』など、ビデオで出ていた作品も登録されていない。

そう思って、世界映画史に残る代表的な作品を十点以上検索したが、驚くなかれ半分もなかった。やはりDVDを借りて観ようなどというのは虫が良すぎるのだろうか。

今回は『真夏の夜の夢』とテイラー+バートンの旧作『じゃじゃ馬馴らし』を借りた。足るを知れ、というメッセージだ。

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誰でもそうだと思うが、、一度ならず観るチャンスがあったのを、見逃してしまってそれまでになったり、昔から観たいと思いながら見る機会を持つに至らない幻の映画というのがある。私にとっての幻の映画をざっと列挙してみると、こんな感じだ。

『The Tales of Manhattan』
『ベッドタイム・ストーリー』
『かくも長き不在』
『八月15夜の茶屋』
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』
『浪人街(第1作目)』
『価値ある男』
そのほか、ピーター・ローレの「ミスター・モト」シリーズだとか、阪東妻三郎の戦前の映画なども幻だ。

それに、昔観た映画で、どうしてももう一度観たいやつもある。アボット・コステロのユニバーサル喜劇、ローレンス・オリヴィエとマイケル・ケインの二人劇『スルース』、パゾリーニの諸作品他、マーティン・ルイスのドタバタもの、70年代の映画。ああ、観たい観たい。

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逆にいえば、観たい映画があるということは、これから先、まだまだお楽しみがたくさん残っているということか。

かつて、ある素敵な女性がこんなことをいった。

「わたくし、長生きしたいわ。だつて、この世界中には、わたくしがまだ腰掛けたことのないカフェの椅子がたくさんあつて、わたくしを待つてゐるんですもの」

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そういうことだ。




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