2008/4/11  23:07

バベルとアフリカと靖国と象と恋と海老  日記

Tsutaya Onlineの月額の元を取ろうと思って、月に8本、映画をせっせと観ている。

きのうは『バベル』を初めて観た。

映画の可能性について、あらためて考えさせられる一本だった。世界はつながっていて、同時に閉じている。そんな風に表現してしまうと簡単な逆説を、まあ上手に映画にしましたな、という感じ。

あのヒロインはよかったな。ああいう、映画を観終わってからもいつまでも印象に残る役どころというのは、それほどない。
『道』のジェルソミーナに匹敵するような役だと思った。ラッキーな女優だ。

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久しぶりに半日休みが取れ、役所に寄った帰りに、栄筋まで歩いてワールド・ヴィジョンが主催する「教科書に載っていないアフリカ」というイベントを見に行った。

入り口でヘッド・セットを渡されて、アフリカの一人の子供が経験したことを追体験するという趣旨だった。『ブラッド・ダイヤモンド』を観てから、アフリカの問題に何らかの形でコミットしたいという気持ちが募ってきて、ネットでこのイベントの存在を知った。

ワールド・ヴィジョンでは、チャイルド・スポンサーを募集している。日本に住んでいる一般市民にとっては、とりあえず、金銭的な里親支援といった関わり合い方ぐらいしかできないかも知れない。イベントについては、下記HPをご参考に。

http://www.worldvision.jp/news/news_0195.html

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映画『靖国』の上映が危ぶまれているという。
言論の自由が、自主規制という形で危機に瀕している。なんということだ。自らの権利を自主規制で潰してしまう国民がどこにいる。自殺じゃないか。

自由というものが、こんな風に死ぬのは、おそらく切腹と心中の国、日本以外に考えられないだろう。

アフリカも大変だが、日本も大変だ。

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象が死んだ。

王子動物園の諏訪子は、私が初めて見た象だった。
子供の頃からずっとあそこにいた。おばあちゃんと花見に行ったときにも、動物園の象舎の中で鼻を振っていた。

「ぞうさん、ぞうさん、おはなが、ながいのね」
そんな歌を歌いながら、子供の私は諏訪子を見ていた。

四十年以上前のことだ。

ずっといるものだと思っていた。

けれども、もういなくなってしまった。

バイバイ、象さん。

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春は恋の季節。

恋の条件は実らぬこと。

逢はざれば花の色さへうとましく
闇待つ午後に雨音を聴く

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今日はダイエーで、炒め物用に塩をまぶしたブラック・タイガーを買った。

トラじゃないよ。海老だよ。

「サウジアラビア産・養殖」とあった。

ケーララ出身の、シヴァシャンカッラ・ピライの小説『えび』を思い出した。えびを捕っている漁師がえびを口にすることはないという。プリプリの美味な海老は豊かな国で消費されるのだ。

もったいないほどの幸せを噛み締める。

そしてまた、夜が更けていく。






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