2007/3/29 23:32
ハイそれまでよ〜悲しきわがこころ 喜劇
このブログを友人に見つけられ、こりゃあメンテナンスしなければと、今自分で読んでもピンと来ない記事をカットしたり、前後の繋がりをスムースになるよう手を加えるなどし、さあ、久々に何か書き込もうか、と思ったところに悲報が飛び込んできた。昨年の青島幸男の後を追うかのような、
植木等の訃報である。
我々の世代がリアルタイムで初めて接したクレージーキャッツとは、既にピークを終えた”オジサンコメディアン”であり、なべおさみが溌剌と監督コントを演じる「シャボン玉」の脇役でしかなかった。ドリフの全員集合の休止期間を繋いだ「クレージーの出発進行」での”ズレ”さ加減、かったるさが子供心に(いや子供だからこそ)酷く辛く感じられる、そんな存在であった。植木等については、自分の父親に風貌・雰囲気が似ていた事もあり、なおさら妙に鬱陶しい印象が強かった覚えがある。
そんな思いが、中学〜高校時代にテレビで繰り返し放送された無責任シリーズの映画群により一変していく。荒唐無稽なプロット、ぶっ飛んだ挿入歌の数々、なにより植木等の圧倒的な存在感に惹かれ、次々と映画を探し漁った。それは、同じように東京12チャンネルや深夜のブラウン管に掛けられた昭和30年代のプログラムピクチャーの塊(日活アクション、若大将、多羅尾伴内などなど)とともに、とかく鬱屈したものになりがちな十代の繊細な感性を、実に”大雑把”に変換することに成功したものであった(?)。
同世代の、クレージーファンを自称する連中は大方同じような体験から彼らの魅力に触れていったのではないか。それはやがてある種マニアック/カルトな受け止められ方に発展し、名画座のオールナイトでは怪獣映画と並ぶ人気プログラムとなり、廃盤のレコードに高値が付いた挙句EP復刻が話題を呼び、更に彼らは映画内のバージョン違いに耳をそばだて、より”マニアック”な存在として、谷啓や青島幸男を崇めることになる。
クレージーをいち早く発見し、そのピーク時にブレーンとして接してもいた小林信彦は、そんないびつな状況に苛立ち、「クレージーの魅力は、一番が舞台、次がテレビ、映画は一番つまらない」と定義し続け、我々が”聖典(?)”と崇める「ニッポン無責任時代」を(その魅力を称えつつも)「B級映画」と断じているのは、先日の朝日新聞掲載の追悼文まで一貫している。実際それが同時代的な的確な評なのであろう。それはようやく歳をとってきた我々が、別の対象において小林信彦のような立場を取らざるを得ないケースに何度も直面してきたことからも類推されるものだ。
しかし、残念ながら、その肝心の舞台・テレビなどを追体験することは叶わない。テレビ番組などリアルタイムで観なければ意味は半減ではあろうが、それでも、数年前にビデオとLDで発売された「シャボン玉」「植木等ショー」などの映像をまとめたBOXは非常に貴重なものであった。更なる発掘と、DVD化を切に望む!
にしても、あの、”笑いながら歌う”芸はワンアンドオンリーですね。
ってなこといいながら、合掌。
いやあ、硬いなあ文章。失礼しました。
植木等の訃報である。
我々の世代がリアルタイムで初めて接したクレージーキャッツとは、既にピークを終えた”オジサンコメディアン”であり、なべおさみが溌剌と監督コントを演じる「シャボン玉」の脇役でしかなかった。ドリフの全員集合の休止期間を繋いだ「クレージーの出発進行」での”ズレ”さ加減、かったるさが子供心に(いや子供だからこそ)酷く辛く感じられる、そんな存在であった。植木等については、自分の父親に風貌・雰囲気が似ていた事もあり、なおさら妙に鬱陶しい印象が強かった覚えがある。
そんな思いが、中学〜高校時代にテレビで繰り返し放送された無責任シリーズの映画群により一変していく。荒唐無稽なプロット、ぶっ飛んだ挿入歌の数々、なにより植木等の圧倒的な存在感に惹かれ、次々と映画を探し漁った。それは、同じように東京12チャンネルや深夜のブラウン管に掛けられた昭和30年代のプログラムピクチャーの塊(日活アクション、若大将、多羅尾伴内などなど)とともに、とかく鬱屈したものになりがちな十代の繊細な感性を、実に”大雑把”に変換することに成功したものであった(?)。
同世代の、クレージーファンを自称する連中は大方同じような体験から彼らの魅力に触れていったのではないか。それはやがてある種マニアック/カルトな受け止められ方に発展し、名画座のオールナイトでは怪獣映画と並ぶ人気プログラムとなり、廃盤のレコードに高値が付いた挙句EP復刻が話題を呼び、更に彼らは映画内のバージョン違いに耳をそばだて、より”マニアック”な存在として、谷啓や青島幸男を崇めることになる。
クレージーをいち早く発見し、そのピーク時にブレーンとして接してもいた小林信彦は、そんないびつな状況に苛立ち、「クレージーの魅力は、一番が舞台、次がテレビ、映画は一番つまらない」と定義し続け、我々が”聖典(?)”と崇める「ニッポン無責任時代」を(その魅力を称えつつも)「B級映画」と断じているのは、先日の朝日新聞掲載の追悼文まで一貫している。実際それが同時代的な的確な評なのであろう。それはようやく歳をとってきた我々が、別の対象において小林信彦のような立場を取らざるを得ないケースに何度も直面してきたことからも類推されるものだ。
しかし、残念ながら、その肝心の舞台・テレビなどを追体験することは叶わない。テレビ番組などリアルタイムで観なければ意味は半減ではあろうが、それでも、数年前にビデオとLDで発売された「シャボン玉」「植木等ショー」などの映像をまとめたBOXは非常に貴重なものであった。更なる発掘と、DVD化を切に望む!
にしても、あの、”笑いながら歌う”芸はワンアンドオンリーですね。
ってなこといいながら、合掌。
いやあ、硬いなあ文章。失礼しました。
2008/1/26 17:49
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