2008/4/4 11:20
車を盗まれた! ニュース
写真はハーレム28分署の車庫シャッターに描かれたハーレムのピカソ“フランコ”作のシャッターアート。ここからパトカーが出動する。
先週、車を盗まれた。それも、ランチタイムの人通りの多い時間に、ハーレム一番の中心地125丁目ど真ん中で。・・ランチから戻ってきたら車が跡形も無い、ベンダー(物売り)やストリートに溜まっている人たちに聞いても気づかなかったと言うから信じられない。
あんなに人目に付く所で、鍵をこじ開けて、どうやって行ったんだろう。きっとプロの仕業だと思った。
とりあえずレッカーされてないか全該当箇所に確認した後、警察に届けたら、“明日になっても違反レッカー車として確認されなかったら盗難証明を出すので保険会社に報告してくれ”と言う。
買ってまだ1年も経っていない車、自分にとっては大事件なのに、周りの扱いでだんたん大したことないかのような錯覚に陥る。
翌日、やはりレッカーされてないことが確定し(当たり前、ちゃんと法に従って駐車していたのだから)、保険会社に提出すると、フルカバー契約なので保険で全てまかなえるとのこと。2週間待っても警察が見つけられなかったら、新しい車に買い換えだ。
・・・そして事件から1週間後。
車が見つかったとの連絡が、警察と保険会社両方から入った。きっと犯罪に使われて、どこか遠いところにボロボロになって乗り捨てられていたんだろうから見るのがつらいなぁと思っていたら・・・。
なんと、盗まれたところからわずか5ブロックしか離れていないスパニッシュハーレムで、ロージャックによりほとんど無傷で見つかったという。
「何か盗られているものはないか?」と警官に聞かれ調べる。普通だったら、すぐさま証拠隠滅で持ち主のものは処分しそうなのに、CD10枚盗られただけで、ミラーにかけていた飾りも小物も全部ダッシュボードに残してあった、不思議なヤツだった。
社内にはタバコだか何だかの臭いがしみついていて、中古の大型テレビが後部座席に投げ込まれている。これもどこからか盗んできたのだろうか。
30分後、「車の盗難なんて珍しくもないんだ」というくらい、あっけなく車を戻される。
翌日、District AttorneyからFaxが送られてきた。犯人の名前が記載されている。会ったことも無い犯人のフルネーム。一瞬ゾッとする。「コイツに車を貸した憶えは一切無い=盗難です。」という文書にサインをして送り返し、この事件は全て終わった。
犯人はもう捕まっていて、Jail(拘置所)だという。
車のエンジンをかけると、大音量のHipHopCDが流れた。ストリートで売っているミックステープ、犯人のCDだ。スパニッシュハーレムという場所柄、レゲトンでもかかりそうなものだが、英語のヒップホップだった。ハーレムの繁華街で盗んだ車で、この1週間、リラックスしてタバコ吸いながら音楽ガンガンかけて運転してたんだ、常習者なのか、ただのお気楽ジャンキーだったのか、捕まる心配もせず隣町でのほほんと乗り回してたんだ。
そして、盗まれた被害者の私は、1週間の空白がまるで何事も無かったかのように、またその車に乗っている。心労が残っただけで何の侘びも保障も無い。車を盗難されるって、こんなもの?未だに腑に落ちないまま、すっかり日常に戻っている。
それにしても、ハーレムに来て何度警察に行ったことだろう。勿論、全て被害者としての事情聴取と、知人の弁護の証言でだけど・・。目の前で知ってる人が手錠をかけられるのも見た(冤罪です)。オフィスで事情聴取されていたら、パソコンの前科者データに毎日会ってるイイ人が登録されているのを見てしまって驚いたこともあった。
もう今回で警察に行くのは終わりにさせてもらいたいものだ、と真剣に思った。
