2008/8/2 7:23
不明 分類なし
北杜市高根町箕輪で先月下旬、国道141号を横断していた小学1年生男児が車にはねられて死亡した事故を受けて、住民が現場近くの歩行者専用地下道に絵を描くプロジェクトを始める。「汚い、不気味」などの理由で避けられがちな地下道を親しみやすくして、国道を横断する人を減らすのが狙い。描き手には、地元の小中学生らの起用を検討している。道路管理者の県道路管理課も「事故防止のために検討する価値はある」と前向きだ。
事故現場付近の141号は、交通量が多い片側1車線の直線道路。近くの地下道は、12年前の国道開通に併せて設置された。付近の住民や公民館の利用者、近くの市立高根東小学校へ通う児童らの安全を守るのが主な目的で、同小の通学路にも指定されている。ところが、住民によると、地下道を使わずに国道を横断する人が絶えないという。近くに住む70歳代の無職女性は「掃除が行き届いておらず薄気味悪い。つい国道を渡ってしまう」。落書きをされることも多く、苦情のたびに、県に消してもらっているという。
絵を描く計画は、以前にも悪いイメージを一新したいと考える一部住民から出ていたが実現していなかった。そして、7月23日、事故が起きた。
「もっと早く取り組んでいれば」。住民の落胆は大きかったが、事故をきっかけに、計画への賛同者が増えた。近く開かれる住民らの会合で具体化に向けて話し合う。地元小中学校や行政機関にも協力を求めていくという。
ある男性住民は「二度と悲惨な事故が起きないよう、地下道を明るく、華やかにしたい」と話している。
防犯対策などとして地下道に絵を描く試みは全国各地で行われている。大阪府枚方市では2005年、地元の中高生らに呼びかけて「汚い、暗い」と悪評が立っていた地下道に壁画を描いた。同市によると、落書きも減り、明るく利用しやすくなったとの声が寄せられているという。
(2008年8月2日 読売新聞)
