第4回研究会のお知らせ  イベントのお知らせ

第4回研究会を以下の要領で行います。
今回はファミリーオフィスの機能の中でも特に重要な「医療」分野を扱います。
講師には、SBIウェルネスバンクの福澤代表取締役COOと、同社が関係する
スイスのクリニック・ラ・プレリージャパンの岩崎代表取締役にお願いしました。
医療分野でも富裕層向けの新しい試みがわが国でも始まっており、その先頭を
行く福澤、岩崎両氏のお話は富裕層ビジネスを志す方々にとっては非常に参考に
なると思われます。振るってご参加下さい。
(お申込先:japanfamilyoffice@yahoo.co.jp)
                  記
1.日時 2008年5月22日(木)18時30分〜21時
2.場所 千代田区(申込者には詳細をお知せ致します)
3.テーマ及び講師 「新しい富裕層向け医療」
   SBIウェルネスバンク代表取締役COO 福澤雅彦氏
   クリニック・ラ・プレリージャパン代表取締役 岩崎一平氏
4.参加費 5,000円(軽食、飲物付、振込先は申込者にお知せ致します)
5.講師略歴
   福澤雅彦氏:明治大学卒業後、万有製薬入社。新規事業部長を経て、
         2004年グローバルヘルスケア創業。2007年より現職
   岩崎一平氏:上智大学からカリフォルニア州立大(サンフランシスコ)卒
         イギリス、フランス、スイスの旅行代理店を経て2002年より現職


2008/5/15  23:13

「貯蓄から投資」は本当に正解かー株式投資がもうからないわけ  投資

日本人は1500兆円もの個人資産を持っているにも係わらず、株式投資比率は約10%だ。
これはアメリカなどに比べると極端に低い。そこで証券会社は金融ビッグバンの後、「貯蓄から投資へ」という大キャンペーンを開始した。しかし、これは本当に個人
にとってよかったのだろうか。この言葉を信じて株式投資をした個人でどれだけの
人が本当に儲かった(貯蓄をしているよりよかった)のだろうか。正確な統計はないが、個人投資家で本当にハッピーになっている人はほとんどいないと思われる。
なぜか。。。

この理由をコンパクトにまとめた本を今日読んだ。一度お目にかかったことがある
保田隆明さんの「なぜ株式投資はもうからないのか」である。理由は主に3つだ。
第一は、そもそも株式投資は投資の中で最も難しいものだからだ。そこを勘違い
して証券マンのすぐ儲かる、などという営業トークを信じて始めてしまう人が
未だに多いのは残念だ。
第二は、株式投資は勉強すれば儲かるようになる(必勝法がある)、という勘違い
をしている個人投資家が多いからだ。今回は損をしても、勉強や経験を積めば次は
大丈夫と思ってしまう。しかし、これが真実だったらプロのファンドマネージャー
は皆儲かり、あらゆる投資信託はプラスのはずだ。ある株式評論家が言っていたが、
相撲や将棋では必ずプロが勝つが、株式投資はそうではないのだ。
第三は、インターネットでかなりの情報が得られるようになったとはいえ、まだ
個人投資家は特に個別株に関する情報は少ないということだ。

私は株式投資を否定するつもりはないが、プロでもうまくいかないものを素人が
やっても勝てる世界ではないことを強調したい。皆さんの周りにも相当な知識層にも
係わらず「株など買わなかったらこんなに資産は減らなかった」とぼやいている人
がいないだろうか。


2008/5/14  22:37

エールクラブでの会話ーロバート・フェルドマンさんの指摘  投資

昨日は久々にエールクラブの会合が帝国ホテルで開催された。エールのビジネス
スクール(SOM)の学部長が来日したのに合わせて開いたのだ。大体、毎回半数
くらいが常連なのだが、私がエールにいた18年前に同じ寮にいて、昨日18年ぶりに
お会いした方もいた。私がいた経済学大学院出身者には、日本でも著名な学者が多い。
今は早稲田にいる「超」シリーズの野口悠紀雄先生や日銀副総裁の西村さん、東大の
吉川洋先生などだが、こういう方々はエールクラブには出てこない。

とはいっても常連の中にも有名人は多い。モルガン・スタンレー証券のロバート・
フェルドマンさんはその一人で、テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の
コメンテーターも勤めている。1月11日に私が特集に出たことを言ったら「その日は
たまたま見ていなかった」とのことであったが。。。

フェルドマンさんはエールの学部の時に日本語を勉強して、その後大学院はMIT
の経済にいったので、私とはエールとボストンの共通項を持っている方だ。MIT
では巨人サムエルソンの授業に感銘を受けたということだ。昨日はサムエルソン
の株価の「ランダムウォーク説」について若干の意見を聞いた。
この説は50年前に発表になったもので、当時の株価を見てみると、そこに何ら法則は
存在しなかったということである。株価はランダムウォーク(千鳥足)であると。
しかし、フェルドマンさんが言うには、50年前のデータではそうであっても最近の
機関投資家は皆チャート分析やプログラム売買をしているので、法則が見つかる
可能性は高いのではないか、ということだった。

経済学の高名な説も時代とともに変わる可能性があると指摘され、改めて日々の
勉強が必要であることを認識させられたのだ。

2008/5/13  15:49

最後の大物財界人の死ー永野健  経営

今日の各誌に元日経連会長の永野健さんの死が大きく報じられていた。かなり
体調が悪いという話は聞いていた。数年前から公の場に出てこられなかった。

私はこの方には特別の思い出がある。経団連に就職した時に最初に担当になった
のが資源対策委員会で、委員長が当時、三菱金属社長の永野健さんだったのだ。
最初に伺った時に「金や鉄鉱石などの地下資源は探せば地球上にいくらでもある。
但しコストはかかる」という話を聞いて驚いた。私は石油もあるのですか、と
聞いたら、おそらく相当量あるだろう。今掘っているのは低コストで掘れる
ものだけだ、という回答だった。そういうことなのだろう。

その後、私がエール大に留学していた時、永野さんはニューヨークのコロンビア大に
講演で来られ、私を招待してくれた。20代だった私は、既に日経連の会長になって
いた永野さんが、一経団連の職員のことを覚えていてくれたことに、いたく感動した。

経済4団体が今は経済3団体になって、その長も小粒になったと言われている。
しかしかつては政治に物が言え、かつ政策に影響を及ぼす財界人がいたのだ。
永野さんの有名な話として、公共料金の値上げをやめさせたことがある。今の財界人
は政治家の顔色を伺っていて、なかなか歯に衣着せない発言ができない傾向にありは
しないか。

土光、平岩、永野といった財界大物が次々にいなくなり、日本を正しい方向に
導く政治家もなかなか見当たらない現状では、日本に明るい展望は見えてこない。



2008/5/12  21:23

アメリカの医療  医療

私は文系人間で医学分野は全く分からないのだが、1990年から92年までアメリカで
生活していた時に大学病院には何度か御世話になった。授業料の中に大学病院での
医療費も含まれており、診察は授業料を払っていればタダで受けられる。しかし歯
までは受けられず、歯の矯正をボストン大学の歯学部病院でやったのだった。

日本人の大学院生がいて、主にその人に診てもらっていたが、さすがに学生なので
最後に教授が見て回るのだ。アメリカの歯科は本当に細分化されており、前歯の
治療をする人と奥歯の治療をする人は全く違うのだ。もちろん矯正は全く違う科だ。
日本の歯科は全てをしなければならないので(矯正まで)、なかなか深くはでき
ないそうだ。奥歯の神経治療もしてもらったが、3時間ほどかけて完璧に治療する
のでその後、神経の部分が炎症を起こすこともなく過ごせている。
但し治療費は高い。奥歯1本で800ドルかかる。保健制度も違うので日本人が
海外で治療すると大変高いものになる。
しかしアメリカではほとんどの人が歯の矯正をするので、矯正医の数も多く
矯正の実費は日本よりかなり安かった。

日本からの留学生に聞くと、当時、日本の医療はアメリカに比べて20年遅れている
ということだった。理由は、アメリカでは競争原理が働いていて、いい仕事をする
医者は高い治療費を取れるという。日本だと結果のいかんを問わず、保健の点数
で決まってしまう。悪平等でレベルの高い治療をする人が報われないわけだ。
これではいい仕事をしようというインセンティブがなくなる。日本では医者の
ランキングもないので、どこに名医がいるかもわからない。規制で守られているのだ。
しかし、規制で守られている業界は国際競争力がないのは他の分野と同じだ。

日本の医療の問題はどこからメスを入れればいいのか分からないが、恐ろしいのは
既得権を持った医者(規制があるからやっていける医者)の抵抗だ。これも
郵政や道路分野での「抵抗勢力」の話と同じ構図だ。

私は日本の金融界の改革を考えているが、改めて日本て、改革する分野が多すぎて
何から手をつけるのがいいのか、分からない国だ。小泉元首相もおそらく郵政だけ
一応形の上ではできたので満足したに違いない。



2008/5/11  9:12

胡主席の卓球ー昔の中国人の趣味は囲碁と卓球?  文化・芸術

胡主席が帰国したが、この間最も印象的のことの一つが彼の卓球の上手さだった
と思う。しかし、中国で1か月生活した私には、この理由はよくわかる。

20年以上前になるが、私は大学の卒業旅行で北京大に1か月短期留学した。
ゼミで中国経済をやっており、また多少中国語もやっていたこともあり、
欧米に卒業旅行をする人間が多かったのだが、あえて中国にしたのだ。

この間、午前中は中国語の勉強で午後は北京大の日本語学科の学生と交流をした。
私が慶応囲碁部主将だったという話をすると、囲碁部の人間は喜び、北京大囲碁部
の主将と打って見ないかと言われた。高校の時から日本選抜チームで中国の同世代
の人間と打ったことはあるが、ほとんど勝った記憶がない。それほど、日中の学生
の囲碁レベルは違うのだ。

そういうことでかなりイヤだったものの、夜に囲碁を打つことになった。会場は
大教室だ。そこは夜は学生の囲碁の部屋になるのだ。中国人はほとんど全ての学生
が囲碁をやるそうだ。結果は、、、何百人の前で大敗を喫したのは言うまでもない。

もう一つの中国人の趣味が卓球だ。これも夜、大教室が卓球場になるのだ。皆、相当
な腕前だった。今は違うだろうが、20年前は中国人の学生の娯楽は「囲碁と卓球」
だった。胡主席の時代はもちろん囲碁と卓球だ。だから彼の卓球がうまいのも
実は当たり前なのだ。

今は中国人の若者もファミコンブームだという。古き「囲碁と卓球」の中国が
なくなっていくのも寂しい気がする。





2008/5/10  19:22

最近のビジネス朝食会とは  仕事

昨日、あるビジネス朝食会の講師をした。朝7時30分からだ。家を出たのは6時45分で
久々に朝早くから活動をした。出入り自由の会合だったので、最初は10人くらいから始まって最後は30人くらいになっていた。テーマは富裕層ビジネスについてだ。

説明が終ると質疑は朝食を食べながら(立食)だ。質問がある人は講師に名刺交換
をしながらするわけだ。昨日は海外留学経験者が多い会だったので、海外教育とかの
質問も多かった。海外の富裕層が社会貢献をする理由について説く大学の先生も
おられた。日本では仕事の中に社会貢献的な要素があるが(例えば、近江商人の
「三方よし(自分よし、お客よし、社会よし)」)、アメリカはビジネスは
ビジネスで「どんな方法でも金儲け」という傾向があるので、宗教的な理由からも
社会貢献(寄付など)をしないと持たないというのだ。
ともかく、いろいろな業種の方と話せるのがこういう会のいいところだ。

最近はこのような早朝の勉強会が増えているようだ。私も以前、朝の6時30分からの
勉強会に一度出たが、この時間だと実際にはなかなか続かない。しかし朝の7時30分
や8時からの勉強会なら、ちょっと早く起きれば参加できる。
質のいい朝食会は、いろいろな新しい情報を得られる場でもあるので、
今後も積極的に出たいものだ。

2008/5/7  16:22

医者の「質」−医者を選ぶのも寿命のうち  医療

次回の当協会研究会は今月22日だが、今回は「新しい富裕層向け医療」がテーマだ。
医療はもちろん、誰にとっても最重要だ。人間「命」が一番大事だからだ。次に
大事なのは「お金」が一般的だろう。

それはともかく、その大切な医療もなかなかブラックボックスになっている所がある。
「医者の質」だ。当協会の顧問もお願いしている「新赤坂クリニック」名誉院長の
松木康夫先生は、雑誌「経済界」での連載で「医者を選ぶのも寿命のうち」という
エッセイを書いている。それを改めて読むと、なかなかいい指摘がされている。

日本では医者の数は約18万人だが、そのうち良い医者となると3万人がやっとだと
いう。どの職業でも相当な力の差があるように(弁護士や税理士、FPもしかり)
医者の世界でも当然力の差はある。しかし、医者の世界の特徴として、
明治時代にできた医師法がいまだに生きていて、医者の経歴、質などに関する
情報提供がほとんど許されていないそうだ。弱者保護の典型のような規制だ。
しかし、こと人間の一番大事な「命」を扱う以上これでは困る。

だから、相当な富裕層でも名医を知らない方が多い。その結果、いわゆる藪医者に
かかり命を落とすこともありうるだろう。これは悲惨だ。もっとも、だからこそ
「ファミリーオフィス」の重要な業務に「名医の紹介」があるのだが。。。

改めて、医療の大事さ、あるいは新しい富裕層向けの医療とはどういうものか、
次回の研究会で勉強したい。

2008/5/6  23:51

「2対8の法則」ではなく「0.5対9.5の法則」?  投資

先週たまたま二人の投資の専門家から同じ話を伺った。それは「個人投資家で1年間
投資をした結果、儲かる人と損する人の割合」についてだ。

これについては、よく「2対8の法則」などと言われていて、要するに得をする人が
2割で損する人が8割という意味だ。しかし、専門家に言わせると実際には個人投資家
の場合は「0.5対9.5の法則」になるのだという。儲かる人はわずか5%ということだ。
確かに私もいろいろな個人富裕層の方とお話をするが、バブル崩壊があったせいも
あるが、投資経験が長い方でトータルでプラスになっている人は5%程度だ。
この5%の方々の特徴は「はっきりした投資哲学と売買ルールを持っている」ことだ。
勘だけで、あるいは証券マンのいいなりになっている方は資産を数分の一にして
いる人も珍しくない。恐ろしいことだ。

では個人は投資などしないほうがいいのか、ということにもなるが、要は「投資哲学
と売買ルールを持たない」と負ける可能性が圧倒的に高いので投資はしない方が
いい、ということだろう。投資哲学とは、例えば個別株はやらず暴落した時のみに
ETFを買うとか、国際優良株を暴落の時に買うなどの「勝率の高い方法」を
実践することだろう。

ただ投資の専門家でも「FX」はダメだという。最近の為替の乱高下はテクニカル
でもファンダメンタルでも説明がつかない。「FXは簡単に儲かる」とか本を書いて
いる主婦が何人もいるが、この人々は今も儲かっているのだろうか。実際に
自分で取引をしていて、乱高下の相場を的中させているのなら天才だろう。但し
再現性はないだろうが。。。

ともかく、投資で儲けるのは実際には簡単ではないのだ。

2008/5/2  16:50

ジェネレーション・ギャップー会社を休むことへの感覚  仕事

日本電産の永守社長が「会社を休む人間は会社をやめろ」という趣旨の発言をして
物議をかもしているようだ。労働組合は当然、猛反発だ。しかし、この問題は
根が深い。

私も一度、永守社長の話をまじかに聞く機会があったが、とにかく仕事に対する
厳しさに驚いたものだ。たたき上げで現場主義の経営は多くの企業が参考にしている
そうだ。経営の神様とも。当然、業績はいいし株価も高い。

ところで、私もサラリーマン時代を振り返ると、有給はほとんど取っていなかった。
職場では担当が決まっており、自分が休んだ時に重要な連絡があると困るので休め
ないのだ。
盆の時期のように企業も休みの時には1週間休んだこともあるが、それ以外は
よほどのことがない限り休めない。また、あまり休むと査定にも響く。年20日の有給
完全消化をしている人もいたが、なかなか日本の会社ではそれでは評価されないのだ。

だから永守さんの発言は経営者の本音だろう。またそれ以上に、戦後の混乱期から
高度経済成長を経た団塊の世代以上の人は、会社を休むということは罪悪だと
考えているフシがある。だから自分も休まないし、部下が休むと機嫌が悪いのだ。
私のような40代だと部下が休んでも気にしないが、現在の50代の人の感覚は
ちょっと違うのだ。ましてや60代、70代の方々は会社を休むのは親が死んだとき
くらいという感覚だ。当協会の理事もお願いしている経団連・元事務総長の
三好は「経団連生活45年で休んだ日は一日もない」と豪語していた。土日も暇な
時には出勤して雑務をしていたとも。
こんな上司がいたら絶対に休めない。。。

成熟社会となった日本での、企業のあり方、働き方を考えさせる騒動だった。

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