2008/5/13  15:49

最後の大物財界人の死ー永野健  経営

今日の各誌に元日経連会長の永野健さんの死が大きく報じられていた。かなり
体調が悪いという話は聞いていた。数年前から公の場に出てこられなかった。

私はこの方には特別の思い出がある。経団連に就職した時に最初に担当になった
のが資源対策委員会で、委員長が当時、三菱金属社長の永野健さんだったのだ。
最初に伺った時に「金や鉄鉱石などの地下資源は探せば地球上にいくらでもある。
但しコストはかかる」という話を聞いて驚いた。私は石油もあるのですか、と
聞いたら、おそらく相当量あるだろう。今掘っているのは低コストで掘れる
ものだけだ、という回答だった。そういうことなのだろう。

その後、私がエール大に留学していた時、永野さんはニューヨークのコロンビア大に
講演で来られ、私を招待してくれた。20代だった私は、既に日経連の会長になって
いた永野さんが、一経団連の職員のことを覚えていてくれたことに、いたく感動した。

経済4団体が今は経済3団体になって、その長も小粒になったと言われている。
しかしかつては政治に物が言え、かつ政策に影響を及ぼす財界人がいたのだ。
永野さんの有名な話として、公共料金の値上げをやめさせたことがある。今の財界人
は政治家の顔色を伺っていて、なかなか歯に衣着せない発言ができない傾向にありは
しないか。

土光、平岩、永野といった財界大物が次々にいなくなり、日本を正しい方向に
導く政治家もなかなか見当たらない現状では、日本に明るい展望は見えてこない。





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