2008/7/21  10:08

ピクテ湯河さんから最近の世界経済、ファンド情報を聞く  実施済みイベントのご報告

16日に協会第5回研究会として、当協会の理事もお願いしているピクテ湯河さん
から「ピクテの考える資産運用、資産防衛」というテーマで聞いた。
そもそも、日本の金融機関は世界的に情報や金融技術の面で非常に遅れている
といわれている。金融の世界も国際競争になり日本の金融機関も必死にキャッチアップ
しているところだが、やはりまだまだ欧米の伝統のある本格的な金融機関には
遅れを取っている現状がある。
その意味で、今回はスイス一のプライベートバンク(以下PB)日本代表の湯河さん
からお話しを伺うことにした。

まずは資産運用の総論。よく日本人は日本は税金が高いからファンドも海外のもの
がいいのでは、ということを言う。しかし、これは全くの間違いである。ご存知の
証券税制は本来の20%に戻っても国際的には低い税率だ。海外に大金を持っていくと
外為法違反の可能性もあり、当局も最近は特に厳しいらしい。日本人は日本で運用
を考えるのがいいのだ。

しかし各論になり、どこの国に投資するかという話しになると日本はだめのようだ。
ピクテのような機関は常に世界経済をウォッチし、どこの国に投資するのが効率的
かを考えている。逆にそこを誤ると顧客離れが生じるのだろう。200年以上、金融立国
スイスで生き残っている機関は圧倒的な分析力がある。

会合では具体的なフォンドの中味の説明もあったが、参加者が一様に驚いていたのは
現在のピクテの投資先だ。私なども、中国、ロシア、インドなど新興国に結構投資
しているのではという予想をしたが、全くのハズレ。これらの国への投資はほとんど
なかった。半分以上がアメリカへの投資なのだ。残りが欧州、日本も若干という
ところだった。やはり安定運用を心がける機関が注目するのは未だにアメリカだ。
最近の株価下落で、相当いい会社の株価もつられて下がり、投資に魅力的な会社も
多数あるとのことだ。

ピクテは世界中から成績のいいヘッジファンド会社を選び、最近の株価下落の中
でもファンドの含み損は数%以内というから驚く。ファンドの中味も毎月見直して
いるというから本格的だ。世界の政治、経済情勢も毎月のように変わっているので
当然なのだが。

スイスのPBは金融資産3億円以上の人しか口座をつくれないので敷居は高いが、
そこが持っている情報の一端を聞けて、参加者にも満足度の高い研究会となった。



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