2008/9/19  13:14

事故米 農水大臣は鬼門  世の中

どうも事故米という呼び名が気に入らない。食べて安全なのか危険なのかよく分からない。基準以上の残留農薬が含まれているというなら「危険米」とか「有毒米」と呼べばよいし、カビ米でも賞味期限切れ米でもよい。

つまり、事故米と呼ばない背景には、本当は有毒でも有害でもないけど、一応決まりとして食用にしない約束だった米が不正に流通してしまった、という香りがぷんぷんとするのだ。

だいたい、事故米で亡くなった方っているんでしたっけ? 
事故米で作った焼酎なんて、どうして回収するのか全く理解できない。蒸留酒だぜ! 
しかも、焼酎としてきちんと品質管理をしているはずだぜ! 
どうやって危険性や毒性があるというのか、むしろ説明して貰いたい。

要するに、工業用だと言って安く買った米を転用して、濡れ手に粟の丸儲けをした悪賢いやつがいて、それに巻き込まれた米だから事故米と呼ばれているのであって、基本的に消費者への影響なんて限りなく小さいのではないだろうか。

そんな本音をポロッと言ってしまった農水大臣も農水次官も辞任に追い込まれた。確かに組織の長たる者、責任をとって腹を切るのはある意味当然で、腹切り代として高い給料を貰っているのだから。

しかし、本当は彼らが切腹しなければならない理由は別にあるような気がする。

そもそも、本件は起こるべくして起こった「事故」だ。
工業米と食用米がそんなに価格差が有れば、ちょっと頭の良いやつならば設けるチャンスと考える。世の中それほど性善説ではないのだから。

では、どうして工業米と食用米に大きな価格差があるのかと言えば、国内農家保護のために政策的に設定している食用米の価格と、国際的に米の輸入を求められて無理矢理工業用として門戸を開いたことの歪みがもたらしたことだ。

ということは、今回の「事故」は、国内米農家保護のために農水省が世界の反対に背を向けて執り続けている政策の隙を突いたものということになり、根本的な意味で農水省の責任であり、自民党を中心にしたコメ議員の責任ということになる。

だから、大臣と次官の切腹には合理性がある。

本件に関しては、報道も、三笠フーズの「犯罪」や農水省の監督責任という表面的な事象に矮小化せず、「事故」の発生した構造的、システム的な背景を報じて欲しいと思う。

2008/9/18  12:07

パラリンピック  スポーツ

北京パラリンピックが終了した。日本勢のメダル獲得数は前回のアテネから半減したようだが、そんなこととは無関係にご苦労さまでしたと言いたい。

しかし、報道を見ていて二つ気になったことがある。

一つは、そもそも障害別にクラス分けをして争うことの難しさだ。障害者スポーツ自体が本質的にハンデキャップ・ゲームなのだが、そのハンデの評価如何で成績が左右されるという宿命を持っている。

「切断」クラスや「視覚障害」クラスは分かりやすいが、「脳性麻痺」や「聴覚障害」はどう評価するのだろうか? オリンピック出場選手でも脳に障害があるのではないかと疑いたくなるような選手もいるし、スポーツと関係ない障害もあるような気がする。

また、オリンピック種目とは全く似て非なるものもある。例えば、車いすバスケや車いすテニスなど、健常者が参加したからといって有利なわけでもあるまい。これらの種目については、ユニバーサル種目とするわけにはいかないのだろうか。

第二に気がかりだったのは、メダリストに対して厚生労働省が報奨金をだすという報道だ。オリンピックのメダリストに対して育成資金を出したり、サポートしているのは文部科学省だから、この差はなんなんだということだ。

所詮、パラリンピックは障害者スポーツで、「スポーツ」としての面よりも「障害者対策」としての位置づけだということを証明している。

彼ら・彼女らをスポーツマンとして敬意を持って扱い、誇りを持って貰うためには、差別も逆差別も排し、国として(すなわち国民全員が)正当に扱うようになる日が来て欲しい。

2008/8/22  13:09

旭山動物園  旅行

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昨年度の日本中の動物園で、旭山動物園は入場者数第二位だと聞いた。他人事のようだが、旭川まで、わざわざ飛行機に乗って、ホテルに泊まって、動物園を見に行く人がそんなにいるということが驚きだ。

行ってみると、動物園自体は何の変哲もない。特に変わった動物がいるのでもない。パンダもコアラもいない。人気のペンギン、シロクマ、アザラシ、オランウータンなど、ほかの動物園でも見られる。

しかし、際だっていることは、一つ一つの展示が丁寧だということでと思う。
動物を説明する手作りの掲示にしても、道標にしても、その中に動物に対する心の底からの愛情を感じる。
有名になった「行動展示」にしても、それぞれの動物の一番素晴らしい姿を見て貰いたいという職員たちの思いがあってこその発想だっただろうし、もぐもぐタイムと称する給餌の公開も然りだ。

だから、多くの人が繰り返し訪れている。
旭川の町は動物園を中心に活性化していると言っても過言ではない。

近郊の美瑛の町を半日ドライブし、旭山動物園で半日動物の姿に見とれ、町おこしに必要なことはお金を掛けた立派な建物ではなく、愛情と熱情と知恵だということを改めて感じて帰ってきた。
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2008/7/4  9:51

ウナギの産地偽装  ニュース

中国産のウナギを、三河一色産と偽って国内流通させたとして大騒ぎになっている。ついでに国内では使用が禁じられている抗菌剤まで見つかったと報じられている。

振り返ると、一昨年くらいからか、夏の街角に「うなぎ」ののぼりが妙に目立つようになっている。複数のファミレスや、牛丼チェーンが季節ものとして提供されるようになったためだが、それまであれほど珍しかったウナギの流通量がそれほど一気に拡大すること自体不自然きわまりないから、どうせ中国品の開発輸入だろうと思っていた。

ところで、今回の偽装工作はずいぶんと複雑なルートになっているようで、ウナギだけに掴み所がないようだ。

などと茶化している場合ではない。やはり嘘偽りを書いてはいけない。禁止薬物もいけない。いけないのだが、ウナギの偽装を見抜くのは難しいらしい。かなりの専門家でも、食べて分かるわけではないという。

待てよ、食べても中国産と一色産の違いが分からないのであれば、そもそも一色産の価値って何なんだ?値段が何倍も違うのだから、よっぽど美味しいのだろうと思っていたのに、その評価自体が偽装だったのだろうか。その程度のものをブランド化していたことに無理があったのでないかと言いたくなる。

だから、今後中国からウナギを輸入する業者は、「三河一色級の品質」とか「三河一色の味」とかと称すればよいだろう。国産偽装ほどの旨味はなくなるかも知れないが、中国産と書くよりは高く売れそうだ。

2008/7/3  9:53

不都合な真実 アメリカのベンチャーキャピタル  ニュース

米国でベンチャー企業の新規株式公開(IPO)に急ブレーキがかかっている。4―6月期に新規上場したベンチャーキャピタル(VC)投資先企業数は四半期ベースで約30年ぶりにゼロとなった。

私がシリコンバレーに駐在した2001年の6月は、世紀末のドットコムバブルが崩壊してVC投資が大きく落ち込んだ時期だった(その後、9.11テロでさらに落ち込むのだが)。しかし、しばらくシュンとしていたVC業界と株式市場は3年ほどで元気を回復し、私が帰国した2004年頃には再び威勢良くなっていた。

同時に、シリコンバレーの幇間達もPRを再開し、折しもグーグルの成長に合わせてVC投資を煽り始めた。何しろ、全米のVC投資の1/3はシリコンバレー地域で行われているのだ。

彼らはドットコムに続くハイプ(流行もの)を探し続けた。2003年から2004年頃は「バイオ」だった。2004年6月にサンフランシスコで全米バイオ協会が総会・展示会を行ったのもバイオをネタに資金調達を進めたいVC達との思いが一致した結果だ。

しかし「バイオ」は、少々難しかった。そもそもの技術がハードコアな上に出口が典型的な規制業種であり、いつまでも「バイオ」で誑かすことはできなかったようだ。

2005年頃からは「ナノテク」が投資を集めたが、「ナノテク」は容易に市場化しないことが分かってしまったし、あまりに漠然としていた。そして、最近では「エコ」、「新・省エネ」が投資を集めていたようだ。

はっきり言えば、技術のネタは何でも良いのである。アメリカの新興投資市場というのはラスベガスのようなもので、VCは金で金を生み出すために賭場に参加している博打打ちに過ぎない。博打打ちに金を渡す人がいる限り、ゲームは続く。

軽薄なシリコンバレー信者は、「シリコンバレーでは環境技術の研究が急速に進められている」とか言ってはしゃぐが、実態はアブク銭を集めるための流行言葉として使われているに過ぎない。

博打打ちにフレッシュマネーが供給されているうちは、賭場全体がプラスサムゲームだから、例え負け組が出たところで多くの人がおこぼれに預かり、ゲームは成立する。しかし、フレッシュマネーが止まれば、ゼロサムゲームになるから途端につまらないゲームになる。

そして、どうやらこの5年間の賭場に流れ込んでいたマネーの多くが、サブプライムローンに代表されるように、無理矢理の信用創造によって作り出された危ういものだったことが明らかになってきた。いわば、狸のお札であった。

お札が葉っぱに戻った瞬間に賭場の参加者は蜘蛛の子を散らすようにいなくなる。
IPOという芝居によって葉っぱのお札の魅力を立てようとしても、誰も寄りつかない。

かくして、「ベンチャーキャピタル(VC)投資先企業数は四半期ベースで約30年ぶりにゼロ」が現出したわけだ。

吉原で活躍していた若旦那が金を使い果たした途端に誰も寄りつかなくなったという落語があるが、さて、所詮は金の臭いに人が群がるシリコンバレーに寄り集まっていた太鼓持ち達はこれからどうするのだろうか。

2008/7/2  13:34

二十世紀の世界 −新書西洋史8−  

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高校時代は世界史が大好きだった。しかし、教科書の細部を覚えるよりも、こんな本ばかり読んでいた。

古本屋で本書を入手したのは1977年頃だったと思うが、本書の初版は1974年となっている。まだソ連が健在で、ベトナム戦争が続いており、チャウセスクが新しい動きとして書かれている。

今回改めて読み返してみると、まずソ連に対する記述が東欧侵攻については否定的ではあるものの、総じて中立ないしは好意的であること、東南アジア諸国ついては未だ独立後まもなく、現在の発展を予見する記述が全くないこと、中国に関しても文化大革命などの負の側面について一切述べられていないことに気付く。

我々は、その後の30年間に起こったことを知っている。ソ連圏は崩壊し、アメリカは東南アジアへの干渉から後退したものの、むしろ中東への干渉を強めた結果世界の不安定化に貢献し、中国は一党独裁の闇を抱えたまま巨大な経済となった。
欧州が通貨統合を成し遂げた一方で、経済のグローバル化はマネーというリバイアサンを生み出した。

こうした読み返しをしてみると、現代史を書くということがいかに難しいことか良く分かる。そして、歴史とは認識であり、決して中立的・客観的な意味での歴史というものは存在し得ないということが理解される。

2008/7/1  15:48

レジ袋有料化進まず  ニュース

レジ袋の有料化が、スーパーでは進展しているものの、コンビニなどでは進んでいないことが明らかになった、と今朝のニュースで報道されていた。

当然といえばあまりに当然。

スーパーというのは、朝の新聞に折り込まれたチラシを見て、「さぁ、買い物に行くわよ」と準備万端の主婦を対象にした業態であり、1円でも安くなるならお買い物袋の持参など当然の当たり前。

一方のコンビニは、勤め帰りのサラリーマンや学生が立ち寄って買い物をする場であるから、朝からお買い物袋など持って出ていない人が多いのではないか。仕事用の革鞄に夜食のお弁当を入れる気にもならないだろうから、自ずからレジ袋を受け取ることになる。

もっとも、おにぎり一つ、お茶一つを買って袋に入れてくれるのは過剰と思えるので、そんなときは「袋、要りませんよ」と断る人も多かろう。

やはり、アホらしいのは、有料化といえばどんな場合も有料化(こういうのを英語では、one size fits allというらしい)な政策を得意げに進めようとする役人ではないかと思ってしまう。

例えばコンビニであれば、店員の判断で、「袋にお入れしますか?」と一声かければ、結構な数の人が「結構です、ありがとう」となるのではないのだろうか。

もっとも、アホなのは役人ばかりではなく、マニュアル通りの繰り返ししかしゃべれないバイト店員も然りかも知れない。

2008/7/1  11:54

タスポ やっぱり愚策  ニュース

今日から、自販機でたばこを購入するにはタスポなるもので年齢認証をすることになったららしい。しかし、昨日までのところ、タスポの普及は推定喫煙人口の18%に過ぎないという。

私自身は非喫煙者なので、あくまで野次馬としてのコメントなのだが、このタスポなるもの、いったい何の役に立つのかまったく理解不能だ。なにしろ、タスポを持って自販機でたばこを買っている人物が本人かどうか認証されない。
(最初は、自販機にカメラがついていて、タスポに埋め込まれた顔データと認証するのかと思ったが、どうやらこのような高級なことにはなっていないらしい)

だいたい、そもそもの目的が怪しい。

未成年にたばこを販売しないようにというのが大義名分なのだが、こんなもの端から防ぎようがない。高校生の子供にたばこを分け与える親もいるかも知れないし、先輩から貰いたばこなんていうのは、誰でも経験のあることだろう。

20世前半のアメリカで試みられた禁酒法と同じで、禁じたところで社会の価値として喫煙が認知されている限りは、どのような手段を講じてでも入手する未成年はいるだろうし、むしろ闇ルートが横行するに違いない。

例えば、堂々とカートンで買ったたばこを未成年に分売する不届き者だっているだろう。かえって闇ネットワークを強化するだけかも知れない。やばい筋が、タバコを配って高校生を手なずけるかも。

だから平然と販売すべきと言っているのではない。社会全体として、喫煙を「格好の悪いこと」として否定していくことこそ、迂遠なようで近道なのではないだろうか。

ところで、タスポのシステムを運営しているのは社団法人日本たばこ協会という公益法人らしいのだが・・・この公益法人、専務理事は財務省の次官経験者、会員企業は日本たばこと、フィリップモリスと、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ。外資系2社が一応入っているから形にはなっているものの、実質的にはJTだけが会員の、なんちゃって公益法人に過ぎない。なにしろ、日本のタバコメーカーは唯一無二なのだから。

こんな公益法人が推進しているタスポ。いかにも、何だなぁという感じがしてくる。

2008/6/27  12:01

竹中平蔵氏 韓国の改革推進を委嘱  分類なし

竹中平蔵氏が、韓国の大統領に助言する特別顧問となったそうだ。「韓国の構造改革を推進して欲しい」とのこと。

大いに活躍して欲しい。

韓国財閥をドンドン欧米系のハゲタカに切り売りして頂きたい。

社会を支える制度インフラも破壊して頂きたい。

すべてを近視眼的市場主義で判断する国に変えてしまって欲しい。

社会の弱者を切り捨て、格差を拡大する政策を推進して欲しい。

それは、きっと日本のためになるに違いない。頑張れヘーゾー、韓国をかき回してくれ!

2008/6/27  9:59

国会議員もマイレージ取得自粛  ニュース

先週には、国家公務員が公費で出張した際に航空会社からマイレージを取得しないようにとの自粛指令が出た。今回は、これが国会議員にも拡がった。

はっきり言って、まったく意味不明なのだが、何の意味があるのだろうか?

これに先行した居酒屋タクシー事件では、個タクのサービスに誘惑されて、敢えて不必要に深夜まで業務を延ばし、馴染みのタクシーを呼んで公費でラクチンに帰宅する、という不届き者もいただろうから、確かに血税の無駄遣いを誘発することであり、大いに糾弾すべきことだと思う。

では、公費出張の際のマイレージを自分でため込んで使ったとして、どのような迷惑を誰に与えているのだろうか?

マイレージを返上する代わりに料金の割引を要求できたのだろうか、無用に「割高」な航空券を買って血税を無駄遣いしたということになるのか?
マイレージか値引きか選択できるのなら教えて欲しい。

マイレージにつられて、電車で行くべき出張で航空機を使用するなどということができるのだろうか?

国内出張でも、福岡往復であれば新幹線が規定されているので、航空機を使えば当然足が出る(幸いなことに、札幌は新幹線でといわれないらしいが)

出張時のマイレージを個人口座で取得することが、著しく社会常識から逸脱しているのだろうか?公務員や国会議員は特権的に割り増しマイレージでも貰っているのだろうか?

むしろ、実態としては50才近いキャリアの課長さん達が、パック料金のエコノミークラスで出張し、出張先のホテル代も足が出て自己負担しているという話を数多く聞いている。

公務員をバッシングするのも、国会議員を叩くのも良いのだが、
1.ある行為が納税者に本当に損害を与える行為なのか
2.通常、社会的に行われない、社会通念に反する行為なのか

を判断してからにすべきではないだろうか。
そうでなければ、むしろ批判している側の視点が疑われてくるのではないか。

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