2008/6/3 13:21
「中国を追われたウイグル人」 本
北京オリンピックの聖火リレーに反発するチベット支援者達の姿で、中国による少数民族弾圧が日本でも注目されるようになったが、共産党一党独裁の中国で弾圧されている少数民族はチベット族だけではないことを改めて認識させられる。
現在の新彊ウイグル自治区に住むウイグル族は、民族的にはトルコ系でイスラム教徒が多く、言語的にも中国人の多数を占める漢族とはまったく異なる。中国政府は彼らの独立はおろか、徹底的な差別政策をとり自国の文化の存続が危惧されている。
ウイグル族の現状を対外発信しようとする者には、テロリスト、国家分裂分子のレッテルを貼り徹底的な弾圧を行う。こうした弾圧を受けている者の中には拷問死や獄死を遂げるものも多いし、不審な交通事故に遭遇する者もある。
そして恐ろしいことは、中国公安の影響が欧米や中東に政治亡命した人たちにも及び、更には無関係な家族までが生命身体の危険にさらされていることだ。
中国には、内蒙古、寧夏、新彊ウイグル、広西、チベットの5つの少数民族「自治区」が存在している。これらの自治区に暮らす少数民族の立場がチベット族やウイグル族と違うとは誰が言えるだろうか。情報を封鎖する中国内部の実態について知ることは難しい。北朝鮮の実像を知ることと同じくらい難しい。
ウイグル族の暮らす地で多くの核実験が行われ、放射能汚染としか考えられない影響が住民に発生しても、中国政府は口を噤んでいる。
この夏、そんな国で平和の祭典が行われる。





