2008/7/2  13:34

二十世紀の世界 −新書西洋史8−  

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高校時代は世界史が大好きだった。しかし、教科書の細部を覚えるよりも、こんな本ばかり読んでいた。

古本屋で本書を入手したのは1977年頃だったと思うが、本書の初版は1974年となっている。まだソ連が健在で、ベトナム戦争が続いており、チャウセスクが新しい動きとして書かれている。

今回改めて読み返してみると、まずソ連に対する記述が東欧侵攻については否定的ではあるものの、総じて中立ないしは好意的であること、東南アジア諸国ついては未だ独立後まもなく、現在の発展を予見する記述が全くないこと、中国に関しても文化大革命などの負の側面について一切述べられていないことに気付く。

我々は、その後の30年間に起こったことを知っている。ソ連圏は崩壊し、アメリカは東南アジアへの干渉から後退したものの、むしろ中東への干渉を強めた結果世界の不安定化に貢献し、中国は一党独裁の闇を抱えたまま巨大な経済となった。
欧州が通貨統合を成し遂げた一方で、経済のグローバル化はマネーというリバイアサンを生み出した。

こうした読み返しをしてみると、現代史を書くということがいかに難しいことか良く分かる。そして、歴史とは認識であり、決して中立的・客観的な意味での歴史というものは存在し得ないということが理解される。



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