2008/7/29  14:49

おやじブログ 政治家のクルマ、政治屋のクルマ  日常のもろもろ

イギリス政府車両・書類配送局2006/2007年次報告表紙
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連日35度を超える猛暑だが、クールダウンどころか怒りで燃えるのが国土交通省公用車談合、民間委託会社への大量天下り、さらに公用車数ダントツなるニュース。特別会計なる摩訶不思議な財源(=税金)を持つ体質が背景という。道路、治水、港湾、空港、はては自動車検査登録なる広範囲、たしかに部分的には緊急対応に必要な車両、人員を含むのかもしれないが、それにしても野放し的増殖ではないか。

イギリスの閣僚、高官、政府官庁間書類配布用の自動車と運転者を管轄するのが創設60年の歴史持つ『政府車両・書類配送局』であり、運輸省に属する。
政府車両(Car)は、閣僚、高官の公務に運転手つきの乗用車を提供する。おもに、ロンドン、バーミンガムなどの主要都市圏において安全、かつ環境に配慮した自動車移動を提供する。

2006/2007年次報告は、主要役員の写真入り役職と略歴、報酬、推定年金をはじめ、収支から顧客満足度達成率まで報告している。興味のあるのは、年次報告の表紙、そしてカラーページの多くにプリウスの写真が載っていることだ。

所有車種と台数部のトップは記す。「わたくしたちのグリーンな考え方をしているお客様には、使っておられた旧型ローバー75、ヴォグゾール・オメガをトヨタ・プリウス、ホンダ・シビックのような低排気車に替えることを薦めることにより、全車平均CO2排出を前年比22%低減を達成しました」

英閣僚の中には、輸入車を公用車とすることに反対意見を表明し、英国製(英国産はジャガーだけ)に固執した大臣もいるとは新聞に報道された。それでもバイオ成分入りディーゼル車ということ。この年次報告の最多車はプリウスで、今年はさらに台数が増えている。ちなみに年次ベースでは、ジャガーXJの19台に対しプリウス84台、シビック・ハイブリッド3台だ。ブランド名はフォード、ヴォグゾールだが生産国はベルギー、ドイツ、ポルトガルだ。韓国のヒュンダイ・ソナタも7台ある。コスト、用途、効率が選択購買の指針となっていることが判る。

えらいのは、閣僚、高官級議員たちは、月曜日から木曜日まで公用勤務時間を延長し、その分金曜日を選挙区に戻るという。選挙区まで公用車で帰り、使うなどとは考えもしないらしい。その分、運転手、クルマともに稼働しない。なんと合理的ではないか。これも年次報告に業績として記載されている。

うっかり、あるいは意図的に公用車を漠然とした目的、あるいは使わないですむような目的で使うと、きびしい野党の批判にさらされる。最近では、教育相と北アイルランド担当相がやり玉に挙げられた。首相官邸から約150メーターの距離にあるホテルで開催された党の資金募集行事に公用車で出かけ、クルマを待たせ、また150メーターの距離にある下院まで戻ったのだそうだ。新聞記事によると、教育相は奥さんの髪型を風から守るためと申し開きしたそうだ。野党保守党議員は、閣僚規定違反の疑いありと抗議した。

報道によると、ゴードン・ブラウン英首相は、自動車メーカーに電気自動車の量産を提唱するとのことだ。

よきにつけ、あしきにつれ、”国際的”政治家たちは、環境改善、資源節減の実践に踏み出している。“国際的”になりたい日本は、リップサービスだけで、相変わらず日本フルサイズ車をフルタイムに使っている。また暑くなってきた。


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「お客様には、プリウス、シビックのような低排出車に替えるように推奨し、CO2排出を22%低減した」と明記する



2008/8/1  20:03

投稿者:Jk.k

いつも楽しい記事をありがとう御座います。
プリウスとシビックの話は非常に興味深いです。
私も猛烈に熱くなりました。(怒)
英国はこのような冊子が存在し、政治がこんなにも発達しているんですね、異国の文化を分かりやすく説明していただいてありがとう御座います。最近のジャーナリストはこういう記事を書かないですからさびしく感じているんですよ。
何で日本はこんなに落ちぶれたんですかねぇ?
日本の常識は世界の非常識ですね。
愚痴にばっかりなってしまいますよ。
これからも健筆をふるってくださいネ。楽しみにしております。

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