2008/3/8  10:43

雪道を歩けば・・・  随筆

雪道を歩けば・・・
春が近づいて

三月も、上旬が終わろうとしています。函館も少し暖かくなりました。でも昨日の午後には牡丹(ぼたん)雪が降りました。中国原産の牡丹の花は直径が20センチにもなる大きな花です。大柄の美人といったところでしょうか。牡丹雪は極寒に降る雪のように乾いた小粒ではなく、大柄で湿り気を帯びています。気温が少し上昇して暖かくなる頃に訪れてきます。春の前触れといってもよいでしょう。

それでも、やはり北国です。少し暖かくなりますと、もう春がやってきたなと思いますが、「さては時ぞと思うあやにく、今日も昨日も雪の空」となります。そして「春は名のみの風の寒さや、谷の鶯(うぐいす)唄は思えど時にあらずと声も無く」の詞(ことば)を思い出すのです。

三月が終わって四月に入りますと、もう一年の四分の一は過ぎ去ったことになります。「光陰(こういん)矢のごとし」あるいは「少年老い易(やす)く学成り難(がた)し」という、中国から伝えられたこの名句を思い出し、一人で納得(なっとく)しています。そして再び、この貴重な警句を忘れてしまいます。やはり凡人なのですね、僕は。 −続く− 



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