2008/5/16  9:52

マダガスカル島  旅行

マダガスカル島
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Photo: Courtesy of Mr. Toussaint Raharison
写真:マハファリ(Mahafaly)族の娘さん。お祭りや儀式などがあるときに結い上げるヘヤスタイルです。とても面白いヘヤスタイルですね。アフリカ系マダガスカル人と思われます。写真は以下の投稿文と直接の関係はありません。
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Austronesian(オーストロネジアン)はインド洋全域の沿岸国と香料貿易を行っており、このような背景があって、当時のジャワやボルネオの原住民たちはかなり以前からマダガスカル島の存在を知っていた可能性があります。香料貿易は特に6世紀〜10世紀の期間に絶頂を極めたという口伝えがあります。Austronesian(オーストロネジアン)は香料貿易のビジネスマンと同時に航海の達人でもあった人々というのが解ります。

メリーナ王朝はフランス人によって滅亡しました。しかしメリーナ族は政治の指導的立場からは撤退しましたが、現在はインド人と共にマダガスカル共和国経済の中心的存在となっています。祖先たちの香料貿易のビジネス精神が今も彼らに引き継がれているのでしょうか。僕たちのプロジェクトの対象であったある会社の社長は女性でした。年齢は40歳後半くらいと思われましたが、若いときはさぞかし美人であっただろうな、というポリネシア系の容貌の持ち主でした。ビジネスの能力はなかなかのものでした。

全世界に伝わっている、ペッパー、シナモンなどの香辛料の名前の語源はAustronesian(オーストロネジアン)語というのが定説です。ずいぶん遅れてインド洋や南太平洋にやってきたスペイン人、ポルトガル人、英国人、オランダ人たちが胡椒と金の価格が同じとして、東南アジアの島々から胡椒をヨーロッパに輸送していましたが、これはAustronesian(オーストロネジアン)のビジネスを奪ったことになります。奪うことができたのは、簡単に言えば「武力」でした。

Austronesian(オーストロネジアン)は香料の他に化粧品も輸出していました。どのような化粧品か僕にはよく解りませんが、一説によりますと、軟体動物から抽出した物質を利用して造っていたようです。陸上の多くの軟体動物は体の表面に豊富な粘液を持っていますので、これを上手に利用すれば、顔に塗ってすばらしい保湿剤になる可能性があると、僕は想像しています。読者のどなたかがマダガスカル島に行って調査すればコスメティック・ビジネスのチャンスがあるかもしれません。いづれにしましてもAustronesian(オーストロネジアン)は航海技術だけではなく、種々のテクノロジーを持っていた驚くべき民族です。

僕がマダガスカル島にしばらく住んでいた時に得ることができました教訓のひとつは、日本が技術立国によって、米国よりもはるかに小さい国でありながら世界第二の経済大国としてその存在感を世界中に示しているのはすばらしいことですが、世界的な武力と政治力がないと、日本はそのうちAustronesian(オーストロネジアン)のように欧米の勢力の中に埋没してしまうだろう、ということでした。

もっと具体的に申し上げますと、日本の存在感は埋没しても日本の技術力は埋没せずに欧米の強国によって利用されてゆく、かも知れないということです。Austronesian(オーストロネジアン)の技術力で造られたペッパーやシナモンのような扱いですね。「Austronesian(オーストロネジアン)は消えてもよい。ペッパーやシナモンさえ我々の手に入ればよい」ということです。 −続く−
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