2008/6/27  1:44

人工生命とオートポイエーシス その3  分類なし
カゼをひいていて、UPが遅れた。

6、看板システム
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この図をもう一度吟味する。
実はこのアリシステムと同じ挙動をするであろうシステムを作ってみようって考えてみると、他のアリに情報を聞かずに済ませることもできちゃう。ソースを書きなれている人ならすぐ分かる話なんだけれども、なんかオートポイエーシスシステムにも関係がありそうなんで書いておこう。


唐突なんだけれども、まず適当な座標に看板があると仮定しよう。
この看板は、
(1) 近くにエサが存在する座標が書いてある状況
(2) 近くにエサが存在する座標が書いていない状況
の二通りがある。

看板にエサの座標が書いてある場合は、その座標へエサを採りに向かい、書いていない場合はその看板から離れた場所でエサを探す。

最初に書いたプログラムの説明を用いると、
1、パンくずがどこにあるかわからないときは、 探索する(Random_Search)。
2、看板を見つけたら、 パンくずのありかを聞いて、 そちらに向かう(Go_to_Listenpoint)。
3、看板になにも書いていない場合は、その看板から離れた場所を探索する(Special_Search)(看板の周辺にはエサは無いから)。
4、パンくずを見つけたら、 巣 (左上の黒い穴) に持ち帰り、 パンを見つけた場所にもどる (同じ場所にまだパンがある可能性があるから)。(Home_to_Findpoint)
5、パンくずの発見場所からパンがなくなっていたら、 探索を再開する(Random_Search)

相変わらず観察できるのは、
1 ランダムに探索をしているアリ
2 フィールドからエサ場に一直線に向かってゆくアリ
3 巣から餌場へと一直線に向かうアリ
4 ある特定の方向にのみ、ランダムに探索しているアリ
の四パターンだけ。
観察できるアリの行動自体は、実は変わっていない。プログラムが画面上に作るアリたちの挙動も、たいして差が出ないと思う。エサの減り方は違うけれど。

ほかのアリは看板といっしょ、という感覚は、オートポイエーシスの用語でいうところの「環境」を理解する上でなかなか便利なんで抜き出してみた。

んでもう一歩進めた話をすると、座標を教えてくれるアリは、エサを捜して移動する看板でもかまわない。
どっちもシステムとしての条件を満たすし、プログラム画面上の挙動はたいして差が出ない(んじゃないのかなぁ。エサの減り方は違うけれど)。


7、分析前の下準備
オートポイエーシスを運用するにあたって、とりえあずいくつかの前提を作る。
先に書いておくと、この前提は多くの問題を含んでいる。それもそのはず、今からつくるオートポイエーシスの図式は、オートポイエーシス論の立場として見てみると間違っているものもあると思うから(こいつがオートポイエーシスとして問題があるのか・無いのかを考えるだけですげー苦労した)。

でもね、やってみて気付いたことなんだけれどもさ。いきなりオートポイエーシスシステムだとして分析すると、システム論として応用がきちんとキいているかどうか分からないの。とりえあずオートポイエーシスシステムと、工学システムの中間へと変換して、後々分析しようという方針でやろうと思う。
最小のモデルから考えたいので、抜き出したこの図をオートポイエーシスシステムとして記述できないかどうかを考察してみる。拡張はその後。

さて、前提。
(1) 観察の結果分かるものはすべて構成素とする
具体的にいうと、Random_Search、Go_to_Listenpoint、Special_Search、Home_to_Findpointの四つのみを構成素とする。だって観察してガチで分かる行動はこれだけなんだもの。
(2) if文は産出プロセスとする
この前提は相当危険なんだけれども、オートポイエーシスとして図式化するためにとりえあず目をつぶってもらう。
一目見て理解できるんだけれども、if文のあとにif文がつながるというパターンも多い。
そこでさらに危険な前提を導入する。
(3) 複数のif文はひとつの産出プロセスとする
これは後々議論が必要になる前提。
とりあえず擬似オートポイエーシスとして書き出すために導入している。見づらいから。

なおこの前提は、工学システム論的な状態遷移図を、オートポイエーシス論へと写像できるかどうかのお試し企画であるっていうことをお断りしておく。
いきなりオートポイエーシスの記述ができるかどうかについては、これから議論する。
すんませんね、前置きが長くて。

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