2008/5/6 23:24
さすらいの男(13) さすらいの男
月明かりが部屋の中まで入ってくる。
ほぼ満月に近い。
時々雲が走って明かりが遮られる。
窓辺に佇んでそれを見ていた。
いつもより多少帰るのが遅くなったが、
別に問われることもなかった。
信頼しているというのか、
関心がないというのか。
「こんなものよ」
とサラは言っていたけど、
やはりどこか寂しげな顔をしていた。
いつものように寝室に来て、
俺はさっきの事を思い出していた。
手に残る感触。
記憶は失っても、体は覚えている。
ああいうことがよくあった。
いや、日常茶飯事だったのかもしれない。
俺は何をしていたのだろう?
やばい事でもしていたのだろうか?
ならここにいたらサラに迷惑をかけてしまうかもしれない…。
やはりなるべく早くここを出るべきだ。
そう思った。
いったい俺は何者なんだ…。
記憶を失ったのは事故である可能性が高い。
もし何者かが故意に俺の記憶を奪ったとして、
ここでこうして生きていることの方がおかしい。
狙われている雰囲気もない。
とすると何か事故であろう。
頭に何かぶつけたか、
あるいは余程ショックなことでもあったか。
考えれば考えるほど分からなくなっていく。
「やめたやめた」
考えたって分からないものは分からない。
もう寝てしまおう。
考えるのをやめてベッドもぐりこんだ。
さて、明後日はとうとう
婚約発表パーティの日だ。
俺は何をすればいいのだろう?
ほぼ満月に近い。
時々雲が走って明かりが遮られる。
窓辺に佇んでそれを見ていた。
いつもより多少帰るのが遅くなったが、
別に問われることもなかった。
信頼しているというのか、
関心がないというのか。
「こんなものよ」
とサラは言っていたけど、
やはりどこか寂しげな顔をしていた。
いつものように寝室に来て、
俺はさっきの事を思い出していた。
手に残る感触。
記憶は失っても、体は覚えている。
ああいうことがよくあった。
いや、日常茶飯事だったのかもしれない。
俺は何をしていたのだろう?
やばい事でもしていたのだろうか?
ならここにいたらサラに迷惑をかけてしまうかもしれない…。
やはりなるべく早くここを出るべきだ。
そう思った。
いったい俺は何者なんだ…。
記憶を失ったのは事故である可能性が高い。
もし何者かが故意に俺の記憶を奪ったとして、
ここでこうして生きていることの方がおかしい。
狙われている雰囲気もない。
とすると何か事故であろう。
頭に何かぶつけたか、
あるいは余程ショックなことでもあったか。
考えれば考えるほど分からなくなっていく。
「やめたやめた」
考えたって分からないものは分からない。
もう寝てしまおう。
考えるのをやめてベッドもぐりこんだ。
さて、明後日はとうとう
婚約発表パーティの日だ。
俺は何をすればいいのだろう?
