2008/6/13  23:14

ガラスの心−続―  心理学

 社会の中でただ糧をえるだけの人生は空しい筈です。人は子供の頃、自分と他者との関係を通じて自分を知り、自分の位置を確かめることが出来ると思われますが、自分に一番近い「他者」は家族です。最近ではどうもこの家族というシステムが巧く機能していない気がします。家族の機能は、祖母や祖父、父親や母親、兄弟姉妹といった家族内の上下の関係の中で自分とは異なる「他者」の中の位置を確認する能力を養う一種のシステムです。家族関係がばらばらだったり、内部で対立しそれが獲得されないと、社会の中でも安定した自我が確立し難いと思われます。家庭の中で自分の位置を安定させる自我が無い限り、現実の社会の中で自分の位置を確立していくには困難でしょう。安定した家庭は理想とすべき小社会かもしれません。現代の日本では家庭、家族の大切さがあまり認識されていないようです。ガラスのようなひ弱な心は時に自分を殺し、その不安と憎悪を増幅させた場合には社会を敵視して傷つける行為に出てしまうのかもしれません。



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