2007/5/12 19:09
同室のおじいさん 分類なし
同室にちょっと面白いおじいさんがいます。
話を聞いてるとたぶん60代半ば、、おじいさんなんて呼んだら失礼だろうけど、今年で65歳になる俺の親父と比べるとかなり老けて見えます。
3年前に胃がんと食道がんを併発して手術を受け、今回は喉に再発、放射線治療と化学治療を受けるため今月初めに入院したそうです。
今は4人部屋に俺とこのおじいさんの2人だけ。
俺が来るまでは1人きりだったそうですが、それまでよく1人でいられたな、、ってくらいよくしゃべります。
俺はおしゃべりな人はあまり得意じゃないのですが、このおじいさんの話は面白くて好きです。
大体このくらいの年代の人の話は武勇伝になりやすいのですが、とても謙虚で、それでいて説得力があって、自然に話に引き込まれます。
今日は、『森は循環している』というお話。
おじいさんは10年前に55歳で定年退職してから、造園屋さんで庭師として第二の人生を歩み始めました。
庭師と言っても、本当に庭師と呼ばれる人は宮城県では10人もいないそうです。
"俺なんかまだ10年目だから、1人前になる頃にはもうこの世にいないよ"
ニコニコしながら、おじいさんは言います。
"人間は若い木をどんどん伐るくせに、老木になると過剰に労わる矛盾した生き物だね"
"老木は大きな枝と葉でふもとの若い芽を直射日光や豪雨から守り、ある程度の木に育つと自分の身を倒してキノコや昆虫に分解させて、若い木の栄養になる"
"そうやって森は循環してるんだね、、それが自然の姿で、本当は人間もそうあるべきなんじゃないかな?"
"俺なんかもう棺桶に片足を突っ込んだようなもんだけど、兄ちゃんはまだまだこれからなんだから、頑張らなきゃ"
こんな話を淡々と聞かせてくれます。
最後に俺につなげるところなんか、にくいですね。
そうだよな、、頑張らなきゃ。

