2008/4/10 14:14
大型スター不在? 分類なし
先日とも少し関係のあるお話しを。。。
先週ヴァイオリニストの友人と話していた時に、
不思議だなあと思ったのは、
昔はわらわらといたハイフェッツ様クラスのヴァイオリニストのスターが
今は減って来ていて、なかなかいないと言う話。
実は、歌の世界でも、正に同じ事が起こっていて
たとえば3大テナーの事をとっても、
彼らを凌ぐような、
次世代の若手3大スターも
なかなか本家のものと名実共にかなうものが出てきておらず、
それは、一つに
今の時代のスターが、全体に小粒化してきていると言われています。
確かに、
声楽の黄金時代といわれたマリア・カラスやその少し前の世代に
ボコボコといたスターたちのような歌手は
今は、殆ど見当たりません。
色々理由はあると思うのですが、
私が思うに、一つには、素材としてそういう人は、
今も昔も変わらずいても、
そういう人が、実際歌をある程度の期間学んだ後、
キャリアを築いていく言う道を選ぶかどうか
と言うところが、鍵なのだと思います。
私が言うのも変ですが、
この道は、見返りを求めたとしても、本当に報われない分野ですし、
資本主義一辺倒の世の中にあって、
どれだけ、演奏家を目指して自己投資したお金が戻ってくるかと言うと、
かけた分だけ取り戻せる人の率は、限りなくゼロに近いと思います。
ですので、キャピタリズムの物差しで計ると
あまりにも馬鹿馬鹿しい仕事だと、私でも正直思っています。
でも。
この世で、もっとも美しいものに身をおく事ができ、
自分の成長や、自己実現の喜びを、わが身で思いっきり感じながら、
それを仕事にしてゆける道は、どんなに苦しくても
やはり幸せであり、魅力的だと、私は思っています。
だから、私は続けています。
それでも、
あまりの報われなさ、不毛さに、途中で道を変える人が多い事も
十分に頷けます。
続けるのも、続けないのもどちらもOKだと思います。
今日偶然友人と入ったマンハッタンのおすし屋さんで、
人気プリマドンナ、ナタリーデセイに会いました。
すぐ隣にいたので、思わず話しかけたら
拍子ぬけるほど気さくで、おまけに
5月にカーネギーでコンサートをするのだと言うと、
本番は用事があるけど、ドレスリハーサルは観に行くから(!?)
詳しい事が分かったら連絡頂戴と言って、電話番号を教えてくれました。
なんとまあ、、、と驚くと同時にやっぱりな、、と思いました。
私は、一流の方たちほど、気さくでナチュラルだという事を
これまで何度も、見て来ました。
それはもともと性根がいいからという事も勿論あるのでしょうが、
私は、
そこに行くまでの辛酸や、数々の経験を経て、
とがった石も、まるく、
まるい石は、もともと角がないから比較的スムーズながらも
やはり、一層まるくなっていくのだと思います。
つまり、、、
それほど、一流を目指し歩いていく道は厳しい事を
私は知っています。
でも今の世の中、
それほど苦労や、辛い思いをしなくても
ある程度の事ができたり、手に入ったりするので、
仮に、ものすごくいい持ち物(声)や、
いわゆる「才能」を持ったの人がいたとしても、
そこまで、苦労して歌手や、演奏家になろうと言う人が
減ってきているような気がするのです。
ですので、最初に戻りますが
未だに戦争がなくならないまでも、世の中が比較的平和で
物質的には恵まれているように見える今、
50年前と比べ、世界的に音楽家の数が2−30倍に増えたと言われながらも、
少し昔は沢山いたような大型スター不在の時代、
になってきているのではないでしょうか。。。?
無論、他にもたくさん理由があると思いますが。
今日もまた熱く語ってしまいました。
では又次回に!
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先週ヴァイオリニストの友人と話していた時に、
不思議だなあと思ったのは、
昔はわらわらといたハイフェッツ様クラスのヴァイオリニストのスターが
今は減って来ていて、なかなかいないと言う話。
実は、歌の世界でも、正に同じ事が起こっていて
たとえば3大テナーの事をとっても、
彼らを凌ぐような、
次世代の若手3大スターも
なかなか本家のものと名実共にかなうものが出てきておらず、
それは、一つに
今の時代のスターが、全体に小粒化してきていると言われています。
確かに、
声楽の黄金時代といわれたマリア・カラスやその少し前の世代に
ボコボコといたスターたちのような歌手は
今は、殆ど見当たりません。
色々理由はあると思うのですが、
私が思うに、一つには、素材としてそういう人は、
今も昔も変わらずいても、
そういう人が、実際歌をある程度の期間学んだ後、
キャリアを築いていく言う道を選ぶかどうか
と言うところが、鍵なのだと思います。
私が言うのも変ですが、
この道は、見返りを求めたとしても、本当に報われない分野ですし、
資本主義一辺倒の世の中にあって、
どれだけ、演奏家を目指して自己投資したお金が戻ってくるかと言うと、
かけた分だけ取り戻せる人の率は、限りなくゼロに近いと思います。
ですので、キャピタリズムの物差しで計ると
あまりにも馬鹿馬鹿しい仕事だと、私でも正直思っています。
でも。
この世で、もっとも美しいものに身をおく事ができ、
自分の成長や、自己実現の喜びを、わが身で思いっきり感じながら、
それを仕事にしてゆける道は、どんなに苦しくても
やはり幸せであり、魅力的だと、私は思っています。
だから、私は続けています。
それでも、
あまりの報われなさ、不毛さに、途中で道を変える人が多い事も
十分に頷けます。
続けるのも、続けないのもどちらもOKだと思います。
今日偶然友人と入ったマンハッタンのおすし屋さんで、
人気プリマドンナ、ナタリーデセイに会いました。
すぐ隣にいたので、思わず話しかけたら
拍子ぬけるほど気さくで、おまけに
5月にカーネギーでコンサートをするのだと言うと、
本番は用事があるけど、ドレスリハーサルは観に行くから(!?)
詳しい事が分かったら連絡頂戴と言って、電話番号を教えてくれました。
なんとまあ、、、と驚くと同時にやっぱりな、、と思いました。
私は、一流の方たちほど、気さくでナチュラルだという事を
これまで何度も、見て来ました。
それはもともと性根がいいからという事も勿論あるのでしょうが、
私は、
そこに行くまでの辛酸や、数々の経験を経て、
とがった石も、まるく、
まるい石は、もともと角がないから比較的スムーズながらも
やはり、一層まるくなっていくのだと思います。
つまり、、、
それほど、一流を目指し歩いていく道は厳しい事を
私は知っています。
でも今の世の中、
それほど苦労や、辛い思いをしなくても
ある程度の事ができたり、手に入ったりするので、
仮に、ものすごくいい持ち物(声)や、
いわゆる「才能」を持ったの人がいたとしても、
そこまで、苦労して歌手や、演奏家になろうと言う人が
減ってきているような気がするのです。
ですので、最初に戻りますが
未だに戦争がなくならないまでも、世の中が比較的平和で
物質的には恵まれているように見える今、
50年前と比べ、世界的に音楽家の数が2−30倍に増えたと言われながらも、
少し昔は沢山いたような大型スター不在の時代、
になってきているのではないでしょうか。。。?
無論、他にもたくさん理由があると思いますが。
今日もまた熱く語ってしまいました。
では又次回に!
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2008/4/14 22:24
投稿者:サリエリ
2008/4/11 21:38
投稿者:くら
大スターになる人はこんなことを思いながら、なるのかなーと読ませて頂きました。大きくなくてもキラリと輝くスターになって欲しいです。
2008/4/11 0:07
投稿者:ADINA
始めまして!いつも楽しく拝見しています☆
実は去年、私もコンスタンツァでl'elisir d'amoreのAdinaを歌ってき
たんです!!!とは言っても、マスタークラスとしてですが。。。
それで、ネットで色々検索していたら、麻子さんのホームページに出
会いました☆☆☆
私はオペラ歌手目指してまだまだ修行の身の28歳なんですが、これ
からの生き方にとても悩んだりしています。
そんなとき、麻子さんのキラキラしている日記を読んで、私もキラキ
ラしたい!!!って、いつも励まされます☆
現役の人のこういった文章はとてもありがたく思います。
これからも、頑張って下さい!!!いつか、一緒の舞台にたてるよう
に、私も頑張ります☆
実は去年、私もコンスタンツァでl'elisir d'amoreのAdinaを歌ってき
たんです!!!とは言っても、マスタークラスとしてですが。。。
それで、ネットで色々検索していたら、麻子さんのホームページに出
会いました☆☆☆
私はオペラ歌手目指してまだまだ修行の身の28歳なんですが、これ
からの生き方にとても悩んだりしています。
そんなとき、麻子さんのキラキラしている日記を読んで、私もキラキ
ラしたい!!!って、いつも励まされます☆
現役の人のこういった文章はとてもありがたく思います。
これからも、頑張って下さい!!!いつか、一緒の舞台にたてるよう
に、私も頑張ります☆





1.見返りが無い
芸能、音楽の中でクラシック、オペラ歌手は最も尊敬されている分野で、多数の観衆の賞賛を浴びることのできる職業はあまり無いのではないかと。
米国では経営者の方が大金持ちかもしれませんが、リスクも高いのでは。スポーツでも選手寿命の割りにトッププレーヤーは一握り。4年に一度の五輪時にトップでもメダルをとっても生活安泰とは程遠い競技も多数。
2.努力、研鑽し続けることが才能。
他の分野でも、田村さんのように継続して向上する能力こそトップの条件かと。見返りが無いから辞めた人はそれまでだったのでは。
3.富の偏在が文化の大輪を咲かせる。
過去を見ると・・・文化は犠牲を伴っているかも。私のような凡人が生活できる時代が輝くスターを生んでいないのかもしれません。でも作曲、絵画など現代より近代ならスター不在は全体的かも。
音楽ではマイクのお蔭で人気が多分野に希薄化しましたから、「温暖化のためマイク制限」したらクラシック復権するかもしれませんね。