2008/5/17 7:41
(12)ジェイン・オースチンの読書会 映画
ふとしかたきっかけで、英国の女流作家ジェイン・オースチンの6作品を、男性1人を含めた6人で読み進めて感想を述べ合う読書会が始まった。メンバーは旧知の間柄の女性達に、偶然出会った男女2人が加わった形だ。その中心となるのは離婚歴6回の、個性的なファッションが印象的な50代女性。それに突然夫に去られた妻とその10代の娘、犬のブリーダーを職業とし、40代後半に至るまで独身を通した女性、その彼女と偶然ホテルで出会った瞬間、年上の彼女に惹かれ彼女に誘われるままに読書会に参加することになった、30代後半と思しきIT関連を生業とする男性、そして高校で仏語教師として働く既婚の30歳前後の女性である。
初対面でのぎこちないやりとりから、何やら不穏な空気を予感させるが、オースチンの小説を読み進めるうちに、それぞれの家庭の事情、内面的苦悩が明らかになり、時には些細な誤解から仲違いしながらも、次第に互いの理解を深めて行く。
私が、他所からの侵入を阻む四方を海に囲まれた島国育ちで、共同体の調和を何よりも重んじる稲作文化を背景に持つ日本人だからなのか、初対面からいきなり意見の対立を見せる彼らの関係性に興味を持った。米国は(元々ネイティブの存在はあったが)移民によって成立した国であり、多民族、多文化の国である。それ故、初対面の相手とは、「異なった価値観を持った人である可能性が高い」との前提で、対峙するように見えた。日本で言うところの「あ・うんの呼吸」や「ツーと言えばカー」、「以心伝心」のような相手への信頼感のようなものはなく、寧ろ緊張感を孕んだ出会いのように見えた(正直、なんでいきなりケンカ腰やねん?という感じだ・笑)。
もちろん、日米のどちらが良いか悪いかの問題ではなく、文化的差異の面白さを感じた印象的なシーンであった。その後もメンバー間でちょっとした諍いが繰り返されるのだが、実はそのことによって徐々に互いの距離は縮まって行く。逆に日本では、「互いに同じ価値観を共有していると思っていたら実際は違っていた」と言うような顛末があって、心理的距離を広げてしまうことがあるのではないか?
さらに興味深かったのは、読後の感想と言うのは、読み手の人生経験の違い、価値観の違い、興味・関心の違いによって異なって当たり前だと思うのだが、メンバー間で対立を見る点である。読解力テストでもないのに、「あなたの解釈は間違っている」なんてよく断言できるものだなと思う。しかも言われる方も負けていない。互いに自分の解釈が正しいと言って譲らない。「正しい正しくないは別として、自己主張を通した方が勝ち、論理的に勝る方が勝ち」と言うディベート文化の所産だろうか?ここにも文化の違いを感じて面白かった。
文学作品と読み手の関係はあくまでも個人的なもので、他人と共有できるものではないし、そもそも共有する必要もないと思う。私はてっきり読書会の意義は、同じ作品を読んだ他者の、異なった意見、感想を聞く機会を持てることだと思っていた。それによって他者の意外な一面が垣間見えるだろうし、作品の新たな魅力を知ることができるだろう。もちろん、その前提には他者の意見を尊重し、けっして否定しないという暗黙の了解があってのことだ。さらに一人では億劫になりがちな、滞りがちな読書の後押しをしてくれる場でもあると考えていた(でも、どうも違うらしい・笑)。だから、映画の中で描かれる、口角泡を飛ばす勢いのバトルには正直驚いた。
映画の結末に新味はない。無難な着地点に到達したという感じだ。それより、いろいろ悶着はありつつも、結末に至るまでの登場人物達の生き様のアンサンブルが楽しい。悩み多き40代の私には(笑)、台詞の一つひとつが心に響く。人生ままならないことも多いけれど、それでも生きていることは素晴らしいと感じさせてくれる、見終わってみれば爽やかな余韻を残す佳作だと思う。
◆「ジェイン・オースチンの読書会」公式サイト
【個々の登場人物について〜ちょっとネタバレ?】
映画では、SF小説オタクを自認する男性が、気に入った女性に少しでも近づきたいが為に、関心外の分野であるオースチン文学に手を染めるのだが、逆に彼女はなかなか彼の薦めるSF小説に関心を持とうとしない。相手の価値観を認めることは、相手を理解し、心の距離を縮めることだと思うのだが、男性の一途さに対し、女性の頑固さが際だつ関係性だった。彼女を見ているうちに”頑固さ”は、自分を傷つけまいとする防御反応なのかもしれないなと思った。その頑なさを解きほぐす彼の優しさ、柔らかさが素敵だ。かつての男性像(=剛)、女性像(=柔)が逆転しているようにも見える。
夫に去られた女性はとても美しく知的な女性だった。彼女を捨てた夫の気持ちが私には理解できない。一体何が不満だったのか?彼女もそれが分からないからこそ衝撃も大きかったのだろう。まったく罪作りな夫だよ。10代の娘はその若さ故に、無防備であり、傷つきやすい。時に見せる、驚くほどの攻撃性は自らを守る為の術であり、芯に持つ優しさと表裏一体だ。
また、自制的な仏語教師の女性の苦悩には共感できた。自由奔放な母親を反面教師とした彼女の堅物ぶりが痛々しかった。その一方で、夫がいながら教え子に対しては危うい恋心を抱く。その矛盾が実は人間らしい。人間はそんなに立派なものではない。時には悩み苦しみながら、善悪の境界線を行きつ戻りつしながら、その時々に自分にとって必要なもの、最良のものを選び取って行く。その積み重ねが人生なんだろう。
2008/5/15 12:54
バックアップがあるから、無茶ができる はなこのMEMO
先日、たまたま見たテレビ番組にタレントの梅宮アンナが出ていた。安住アナが渦中の元恋人(現在詐欺容疑で裁判沙汰になっていますね)の話に触れると、「大変だったけど、あの経験も私には必要なことだった」と彼女はサバサバとした表情で振り返った。そして、「私は目の前に水溜まりがあったら、そこに飛び込んじゃうタイプの人間なの。」と自らの人生観を語った。それを横で聞いていた父親の梅宮辰夫は「その泥水をかぶる者の身にもなってくれよ」と深い溜息をついた。疲れた、悲しげな表情だった。「そうだよねえ。親としたら心配だよね」とテレビ画面に向かって私が相づちをうつと、夫が「でも、何だかんだいって助けるんでしょ。このお父さん」と笑った。
2008/5/14 22:32
中国・四川大地震 ニュース
日ごとに被害の甚大さが明らかになっている。
倒壊した校舎の下敷きになって亡くなった児童の親御さん。その悲痛な叫びが胸を衝く。
中国は一人っ子政策で、亡くなった児童が一粒種というケースも多いのではないか?
自分に重ねて考えると胸が張り裂けそうになる。
倒壊した校舎の下敷きになって亡くなった児童の親御さん。その悲痛な叫びが胸を衝く。
中国は一人っ子政策で、亡くなった児童が一粒種というケースも多いのではないか?
自分に重ねて考えると胸が張り裂けそうになる。
2008/5/14 16:45
グッタリ…(>_<)ヽ 日記
今日は入院時に見つかった疑わしい疾患についての検査で朝から病院でした。
2008/5/13 13:22
教育に力を入れなければ、この国は確実に駄目になる 今、興味あること(教育など)
政治動向を見ているとイライラする。いまだに道路特定財源を巡り堂々巡りの議論を続ける政治家達。やはりこの国の政治は2流、3硫か。
2008/5/13 11:02
まいにちスペイン語 日記
毎朝8時から始まる15分間のスペイン語講座(NHKのラジオ語学講座)。入院時は中断したけれど、それ以外は毎日欠かさず聴いている。まずはラジオ講座を聴きながらテキストに直接書き込みを入れ、後でノート見開き2ページに単語と文法について、辞書で確認しながらまとめている。
テキスト表紙には「ゆっくり進んで、やさしく学べる」とあるが、なかなかどうして難しい。一番心細いのは、動詞の活用。自分なりに主語に応じて動詞の変化を書いているが、それが正しいのかが判らない。今ひとつ自信がない。通学講座なら直接講師のチェックを仰ぐこともできるのに。それがイタリア語ほど理解が進まない原因のひとつなのかなと思う。もちろん、自分の勉強の工夫が足りないのが一番の原因だろう。もっと頭を使わなければ。
イタリア語と言えば、先日書店でラジオ講座のバックナンバーの中に、懐かしい名前を見つけた。私が大学時代に3年間教えを請うたイタリア語の先生が、昨年ラジオ講座を担当されていたらしい。知らなかった。先生と言っても、私と同い年の男性だ。シャイだけれど、大らかなラテン気質も持ち合わせた楽しい先生だった。お元気かなあ〜。お元気だからこそのご活躍なんだろう。
2008/5/11 23:30
「情熱大陸」で勝間和代さんを見た 日記
今年の「ベストマザー」(←この賞の主旨には理解し難いものがあるけれど)にも選ばれた勝間和代さん。まさに「時の人」と言える。彼女の著書は『お金は銀行に預けるな』を読んだ(のをきっかけに、他に2冊をアマゾンのマーケット・プライスで買ったが、これらは未読。「情熱大陸」の勝間さんを見たら、今すぐにでも読まなければ、と焦った)。
「文は人なり」と言うけれど、動く勝間さんの弁舌も歯切れ良い。
「文は人なり」と言うけれど、動く勝間さんの弁舌も歯切れ良い。
2008/5/11 18:31
「母の日」に ニュース
2008/5/11 10:05
びょういんで考えたこと(3) 入院の記録
申し訳なさでいっぱい…(T_T)
4月は我が家にとってお祝い事の多い月だ。突然の激しい腹痛で入院、緊急手術した24日も私達夫婦にとっては結婚記念日だった。しかも結婚生活20年という節目を迎えた大事な日だった。それなのに私は入院、手術である。本来ならば家族で祝うべき日に、私は病院のベッド。実はその一週間前の夫の誕生日にも発熱で寝込んで、誕生祝いどころではなかった。こうも続くと夫に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。なんて”間”の悪い女なんだろう…。
4月は我が家にとってお祝い事の多い月だ。突然の激しい腹痛で入院、緊急手術した24日も私達夫婦にとっては結婚記念日だった。しかも結婚生活20年という節目を迎えた大事な日だった。それなのに私は入院、手術である。本来ならば家族で祝うべき日に、私は病院のベッド。実はその一週間前の夫の誕生日にも発熱で寝込んで、誕生祝いどころではなかった。こうも続くと夫に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。なんて”間”の悪い女なんだろう…。
2008/5/9 16:38
『風神雷神図屏風』、建仁寺に里帰り! 文化・芸術








