2008/5/13 13:22
教育に力を入れなければ、この国は確実に駄目になる 今、興味あること(教育など)
政治動向を見ているとイライラする。いまだに道路特定財源を巡り堂々巡りの議論を続ける政治家達。やはりこの国の政治は2流、3硫か。
大国中・印の急激な経済発展による需要拡大と異常気象による穀物の不作に、今や世界は原油高騰(←これは投機的な側面もあるが)と食糧不足が深刻化し、資源争奪戦の様相を呈している。その影響をモロに受けるのは貧しい国々だ。日本は国として斜陽ぎみとは言え、まだ経済的な豊かさで、国民の多くがその日の食事に困るほどの窮状には至っていない。しかし国の舵取りを担う政治がこのままのていたらくを続けていたら、天然資源に乏しいこの国は大変なことになる。そのことに対する政治家の危機感のなさが、私にはどうしても理解できない。
昨日12日付の日経夕刊1面コラムでも、伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎氏が現状を憂えていた。「日本の命運を握る高等教育」と題するコラムである。
・ロシアやサウジアラビアのように地下資源の輸出で国を繁栄させることができない日本は、科学や技術で世界のトップを走り続けなければ生き残りは難しい。
・科学や技術を発展させようとすれば人材育成という問題に直面する。
・それを担う高等教育機関である大学や大学院を強化する為の改革に投じる予算は、今年度で680億円に過ぎない。これは道路整備に使おうとする資金の100分の1でしかない。
「今、道路整備と人材育成のどちらに緊急性、重要性があるか」―今、種を撒かなければ、10年後、20年後の日本はどうなっているのか?
その点、民間企業は早くから人材育成を重要視し、かなりの先行投資をしている。丹羽氏が会長を務める伊藤忠商事でも、新入社員を入社4年以内に約4か月間、海外に派遣する制度を9年前に導入したと言う。私自身の経験に照らしても、大学で英文学を専攻し、それまでコンピュータを触ったことさえない私を、会社は2か月もかけて、それこそコンピュータの歴史、そのハードウエアの仕組みから教育し、実際の職場に配属する時点で、ソフトウエアのプログラミングができるまでに育成してくれた(まあ、私はデキの悪い社員だったけれど(^_^;))。上司にも3年で辞められたら困る、と釘を刺された。
子供を育てていて、教育に要するコストの高さには溜息が出るほどだ。それもこれも公教育の貧相さに起因する。息子はゆとり世代の中でも最悪の世代だ。小学校の時に台形の面積も教えられず、πは3と教えられた世代。中学校の地理の教科書を見たら、まともに取り上げられている国は3か国くらいしかなかった。これでどうやって世界を知ることが出来るというのだ。こうなれば親が自ら、意識的に我が子に教育の機会を与えなければならない。我が家は早々に公教育(初等・中等教育)に見切りをつけて、中学から私立校に通わせている。高額な住宅ローンを抱えながらの生活は、どこかで切り詰めなければやって行けない。それでも私立に通わせられる我が家のような家庭はまだマシな方だ。
難関大学(確率的に見て、一定レベル以上の大学でなければ社会で認められる能力を身に付ける為のマトモな教育は受けられないし、知的刺激を受けられる友人との出会いはないに等しい)への進学を目指すとなれば、公立校の生徒は通っている学校がよほどのレベル(伝統的な進学校)か、サポートの厚い学校でない限り、予備校に通わなければ対応できないだろう。特に都会ではこの傾向が顕著である。最近は公立の中高一貫校も出来てきているので多少なりとも改善されるかもしれないが、その学校に入学する為に塾通いしなければならない実態も無視できない。果たしてどれだけの児童が塾に通うことなく、公立小のカリキュラムをきちんと理解しただけで、そうした一貫校への進学が可能なのか?
高等教育の話に戻せば、教育予算は限られているのだから、2流3流の大学は淘汰されても仕方ないと思う。勉強嫌いは無理して大学に行く必要はない。親も行かせるべきではない。お金と時間の無駄である。こういう学生に限って受講態度が悪く、私語で他の学生の学習の妨げになることも多いのだから(もちろん、他に進むべき道はあるはずだ)。逆に本当に学びたいという人が、学びたい時に、教育費の心配をせずに大学や大学院に進学できる環境を整えて欲しい。
国が安泰を図りたいのであれば、国自ら有為な人材育成には投資を惜しまないことだ。私利私欲にかられ、長期スパンで国の政(まつりごと)を行えない政治家は、この国にとっては百害あって一利なしの存在でしかない。国民のひとりとしては、大局に立って今すぐにでも真剣に人材育成に取り組んでくれる政治家の出現を待望むものである。
◆関連記事:21世紀フォーラム 第70回例会講演会「信頼できる人材の育成を」
◆丹羽宇一郎氏来歴など(ウィキペディア)
大国中・印の急激な経済発展による需要拡大と異常気象による穀物の不作に、今や世界は原油高騰(←これは投機的な側面もあるが)と食糧不足が深刻化し、資源争奪戦の様相を呈している。その影響をモロに受けるのは貧しい国々だ。日本は国として斜陽ぎみとは言え、まだ経済的な豊かさで、国民の多くがその日の食事に困るほどの窮状には至っていない。しかし国の舵取りを担う政治がこのままのていたらくを続けていたら、天然資源に乏しいこの国は大変なことになる。そのことに対する政治家の危機感のなさが、私にはどうしても理解できない。
昨日12日付の日経夕刊1面コラムでも、伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎氏が現状を憂えていた。「日本の命運を握る高等教育」と題するコラムである。
・ロシアやサウジアラビアのように地下資源の輸出で国を繁栄させることができない日本は、科学や技術で世界のトップを走り続けなければ生き残りは難しい。
・科学や技術を発展させようとすれば人材育成という問題に直面する。
・それを担う高等教育機関である大学や大学院を強化する為の改革に投じる予算は、今年度で680億円に過ぎない。これは道路整備に使おうとする資金の100分の1でしかない。
「今、道路整備と人材育成のどちらに緊急性、重要性があるか」―今、種を撒かなければ、10年後、20年後の日本はどうなっているのか?
その点、民間企業は早くから人材育成を重要視し、かなりの先行投資をしている。丹羽氏が会長を務める伊藤忠商事でも、新入社員を入社4年以内に約4か月間、海外に派遣する制度を9年前に導入したと言う。私自身の経験に照らしても、大学で英文学を専攻し、それまでコンピュータを触ったことさえない私を、会社は2か月もかけて、それこそコンピュータの歴史、そのハードウエアの仕組みから教育し、実際の職場に配属する時点で、ソフトウエアのプログラミングができるまでに育成してくれた(まあ、私はデキの悪い社員だったけれど(^_^;))。上司にも3年で辞められたら困る、と釘を刺された。
子供を育てていて、教育に要するコストの高さには溜息が出るほどだ。それもこれも公教育の貧相さに起因する。息子はゆとり世代の中でも最悪の世代だ。小学校の時に台形の面積も教えられず、πは3と教えられた世代。中学校の地理の教科書を見たら、まともに取り上げられている国は3か国くらいしかなかった。これでどうやって世界を知ることが出来るというのだ。こうなれば親が自ら、意識的に我が子に教育の機会を与えなければならない。我が家は早々に公教育(初等・中等教育)に見切りをつけて、中学から私立校に通わせている。高額な住宅ローンを抱えながらの生活は、どこかで切り詰めなければやって行けない。それでも私立に通わせられる我が家のような家庭はまだマシな方だ。
難関大学(確率的に見て、一定レベル以上の大学でなければ社会で認められる能力を身に付ける為のマトモな教育は受けられないし、知的刺激を受けられる友人との出会いはないに等しい)への進学を目指すとなれば、公立校の生徒は通っている学校がよほどのレベル(伝統的な進学校)か、サポートの厚い学校でない限り、予備校に通わなければ対応できないだろう。特に都会ではこの傾向が顕著である。最近は公立の中高一貫校も出来てきているので多少なりとも改善されるかもしれないが、その学校に入学する為に塾通いしなければならない実態も無視できない。果たしてどれだけの児童が塾に通うことなく、公立小のカリキュラムをきちんと理解しただけで、そうした一貫校への進学が可能なのか?
高等教育の話に戻せば、教育予算は限られているのだから、2流3流の大学は淘汰されても仕方ないと思う。勉強嫌いは無理して大学に行く必要はない。親も行かせるべきではない。お金と時間の無駄である。こういう学生に限って受講態度が悪く、私語で他の学生の学習の妨げになることも多いのだから(もちろん、他に進むべき道はあるはずだ)。逆に本当に学びたいという人が、学びたい時に、教育費の心配をせずに大学や大学院に進学できる環境を整えて欲しい。
国が安泰を図りたいのであれば、国自ら有為な人材育成には投資を惜しまないことだ。私利私欲にかられ、長期スパンで国の政(まつりごと)を行えない政治家は、この国にとっては百害あって一利なしの存在でしかない。国民のひとりとしては、大局に立って今すぐにでも真剣に人材育成に取り組んでくれる政治家の出現を待望むものである。
◆関連記事:21世紀フォーラム 第70回例会講演会「信頼できる人材の育成を」
◆丹羽宇一郎氏来歴など(ウィキペディア)
2008/5/14 18:05
投稿者:管理人はなこ
2008/5/14 18:02
投稿者:管理人はなこ
ごみつさん、こんにちは♪
朝令暮改の文教政策に振り回される子供達は気の毒ですよね。まるで実験台です。国の教育施策は、「国がどういった国民を望んでいるか」の反映だと思うのですが、ゆとり教育を推進したかつての文科省は、ゆとり教育によって、どのような国民像を描こうとしていたのでしょうか?
息子が小学生時代、総合学習が盛んに行われていました。あるテーマについて調べて、それを発表する、という主旨は判らないでもないのですが、呆れたのは、息子のクラスの授業参観がほぼ毎回「総合学習の発表会」であったことです。通常の教科学習を見る機会が殆どなかったのです。これでは先生の教科指導力が判りません。普段の授業の様子、子供たちがどのように基礎学力を身に付けているのかも判りません。今考えると、先生はゆとり教育カリキュラムの下での授業に、よほど自信がなかったかなと思います。
地元の公立中学に息子を進学させたお母さんの話では、入学説明会で先生に「本校での学習成果は期待しないでください。それなりの高校を目指す場合は塾に通わせて下さい」と言われてビックリしたそうです。
つづく…
朝令暮改の文教政策に振り回される子供達は気の毒ですよね。まるで実験台です。国の教育施策は、「国がどういった国民を望んでいるか」の反映だと思うのですが、ゆとり教育を推進したかつての文科省は、ゆとり教育によって、どのような国民像を描こうとしていたのでしょうか?
息子が小学生時代、総合学習が盛んに行われていました。あるテーマについて調べて、それを発表する、という主旨は判らないでもないのですが、呆れたのは、息子のクラスの授業参観がほぼ毎回「総合学習の発表会」であったことです。通常の教科学習を見る機会が殆どなかったのです。これでは先生の教科指導力が判りません。普段の授業の様子、子供たちがどのように基礎学力を身に付けているのかも判りません。今考えると、先生はゆとり教育カリキュラムの下での授業に、よほど自信がなかったかなと思います。
地元の公立中学に息子を進学させたお母さんの話では、入学説明会で先生に「本校での学習成果は期待しないでください。それなりの高校を目指す場合は塾に通わせて下さい」と言われてビックリしたそうです。
つづく…
2008/5/14 12:30
投稿者:ごみつ
はなこさん
今日は。
最近、とても楽しく記事を拝見させていただいてます。
日本の教育問題に関する指摘には、私もまったく同感です。
だいたいゆとり教育云々とか言い出した時から、一体官僚っていうのは、世間とどれくらいずれてるんだと、うんざりしたものです。
それと、塾問題ね。じゃ、学校は何のためにあるんだと言いたい。
今回一番その通りだと思ったのは、大学の問題。大学は学問をきわめたい生徒だけが行けば良いのであって、勉強の嫌いな生徒が行く必要はまったくないと思います。これも大卒しか認めない様な、社会の構造に問題があったワケだけど、人はそれぞれ自分にあった道を歩める選択肢がないとね。才能は人それぞれなんですから。
今日は。
最近、とても楽しく記事を拝見させていただいてます。
日本の教育問題に関する指摘には、私もまったく同感です。
だいたいゆとり教育云々とか言い出した時から、一体官僚っていうのは、世間とどれくらいずれてるんだと、うんざりしたものです。
それと、塾問題ね。じゃ、学校は何のためにあるんだと言いたい。
今回一番その通りだと思ったのは、大学の問題。大学は学問をきわめたい生徒だけが行けば良いのであって、勉強の嫌いな生徒が行く必要はまったくないと思います。これも大卒しか認めない様な、社会の構造に問題があったワケだけど、人はそれぞれ自分にあった道を歩める選択肢がないとね。才能は人それぞれなんですから。








学習意欲がなくて講義に集中できないのはともかく、私語で他の学生の学習の邪魔をするのは言語道断です。こういう学生は、自分が本当に興味の持てる分野への転身を早々に図るべきです。否、大学に入る前に自分の適性をもっと見極めた方が良いと思う。その方が本人にとっても社会にとっても有意義なことでしょう。
ここで誤解して欲しくないのは、難関大学=ブランド大学信仰ではありません。受験勉強をしっかりして基礎学力を固めた上で初めて進学できる大学に行ってこそ、学生も本当の意味で学ぶことの醍醐味を経験でき、充実した学生生活を送れると言う意味です。
ゆとり教育のスポークスマン役を務めた寺脇研氏は、既に文科省を辞めて、私立大学教授に転身していますね。朝ズバのコメンテーターも務めているようです。今、正直なところ、古巣の文科省のゆとり教育からの転換をどう思っているんだろう?