2005/7/20  23:40

宇佐美鉱油−数少ない石油業界のチェーンストア  分類なし

宇佐美鉱油の宇佐美史郎会長が亡くなった。享年76歳。
語るほどの面識もないので、人物を論じるつもりはない。ただし、日本の石油流通史における希代の傑物であったことは誰も否定しないだろう。

宇佐美鉱油は、愛知県で一光のサブ店からスタートしている。一光(その名の通り出光系だった)のモービル転籍時に宇佐美鉱油は出光にとどまり、怒涛の成長曲線を描いていった。

宇佐美鉱油を少し違った観点で見ると、業界で唯一といってよいが、チェーンストア化されている。多くの直営・サブ店を抱える大手特約店が自称「○○石油グループ」と看板を掲げているケースはあるが、実態はチェーンストアではない。
チェーンストアを勝手に定義すれば、
@中核に強烈なマインドが存在する(中内功、藤田田、鈴木敏文など)
A中核の方針が組織末端に徹底する「統制力」を持っている
B店舗や業務システムが標準化されている
C仕入れ調達、店舗開発、店舗運営など小売のシステムが自己完結している
などがあげられる。

日本の道路を走っていて、宇佐美鉱油のGSはすぐに分かる。”素通りはおバカさんね””ガソリンびっくり円”など屈指の名コピーとフリート特有というか硬派なイメージはもちろんだが、全国に出店して、フルサービスによるトラックと乗用車の仕分け、GSでできるカーケア項目をフル装備して労務人事管理に相当の力技を要することであろう。
しかし、全国どこでも同業者が「宇佐美鉱油が・・・」と嘆くほど、確立された営業体制を堅持してきた。そして、着実にネットワークを拡大してきた。

石油特約店は、もともとチェーンストアになるポテンシャル(とくに資産)を持っていた。実際、昭和30年代に米国よりチェーンストア理論が到来すると、スーパーマーケットに劣らず熱心に研究したのがGS業界だった。しかし、その後の行政規制とオイルショックによる元売(メーカー)優位の中で、系列販売の枠組みに取り込まれていった。

では、宇佐美鉱油が他の特約店と違う道を歩んできた要因はどこにあったのか。
端的に言えば、軽油ステーションであったことに尽きる。
日本のGSを駄目にした元凶は、かつての揮発油方販売業法である。なぜなら、小売店であるGSを1つの取り扱い商品であるガソリンで、そのすべての生殺与奪をお上が握ってしまったからだ。小売業で成長するということは、店舗を拡大することとイコールにある。業法は、店舗規制を長引かせることで、特約店の成長の芽を摘み取ってしまった。
一方、宇佐美鉱油は「軽油」であるから、業法の規制の網をくぐり、第2次オイルショックの最中にも店舗展開を(廃止代替なしで)可能にした。しかも、ガソリンと違って、軽油は系列の縛りが極めて弱い商品であった。

すなわち、行政の規制を受けず、系列の縛りのない宇佐美鉱油が、そのマインドと統制力によって、業界唯一のチェーンストアを実現した。宇佐美鉱油の仕事は、恐らくどこのGSよりも厳しいことだろう。しかし、小売業に働く人間にとって、会社が成長する(店舗展開する)ことが強力なモチベーションとなる。
宇佐美史郎氏に好きや嫌いの感情はないが、規制と系列の弱い世界に強い小売が生まれることを教えたことは事実である。



2006/12/14  14:16

投稿者:川野 水廣

宇佐美さんへお願い
スタンドの給油伝票が感熱プリンターなので年末に税金申告の計算をする時に見ると印刷が消えて集計が出来ない。1年間車中に置いても消えない用紙にしてもらいたい。又は現金カードに給油履歴を残し必要なときスタンドで印刷出来るようにおねがいします。税金の必要経費算出にこまっています。以上

2006/7/21  18:27

投稿者:灯油129号

資金の解明にもっと努力して欲しい。
軽油引取税等の問題はなかったのか。

2005/12/5  21:43

投稿者:宇佐美マンさん
http://cardcenter.seesaa.net/

チェーンストア化1と2は正解でしょう。強烈すぎるカリスマを放っていた会長でした。3と4は何とも言えませんが、大手企業であれば普通のレベルでしょう。規模が大きいだけに速い部分と付いてこない部分がありますね。

2005/8/27  23:41

投稿者:zさん

ホントに払っての

2005/7/23  18:18

投稿者:わんたんさん

悪くない視点だが、宇佐美の本質を十分理解しているとは思えない。
もう少し勉強が必要だな。

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