2008/5/15  0:39

60 鯨をスリップウエイから引き揚げる  CACHALOT 捕鯨図絵集

ナガスクジラが工船引き揚げられているところでスリップウエイ(船尾斜路)の最上部まできたところの様子である。特徴的なヒダからナガスクジラと容易に理解される。

スリップウエイの発明と船上での解体は近代捕鯨における偉大な進歩といえるものである。それ以前には鯨は捕鯨船の舷側で解体されていた。たまに小さな鯨であればクレーンやウインチで甲板の上に引揚げられ解体された。海面での解体が困難な海況の場合でもそれが可能となり、多大な利便を与えた。同時に多人数での解体が可能であり鯨の各部の関節の離折によって広範に作業を繰り広げることができた。

この方式によれば鯨を(海中に)失うようなことはないし、解体作業者のリスクも減少、作業条件も緩和される。しかしながら依然刃物や、鋸や、ウインチ、ワイヤーなどといった危険性は残り、鯨自体のトンにおよぶ重量もまたそのひとつであった。多くの作業者が取り掛かることよりも技術革新が作業に導入され
その利益が拡大されていった。

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