2005/9/10  16:49

Love Letters  芸術鑑賞記

パリの地下鉄駅の通路にアヌーク・エーメ(Anouk Aimée)のポスターを発見。お芝居の案内だった。早速、マドレーヌ劇場(Théatre Madeleine)にチケットを買いに行くと15ユーロから55ユーロまで席があるのだが、なかには半額チケットがあった。

エーメといえば、映画「男と女(Un homme et une femme)」(クロード・ルルシュ監督)のヒロイン。年輪を重ねた彼女は相変わらず魅力的だった。

今回の芝居は「Love Letters」。アメリカ人劇作家A.R.Gurneyの一作で、フランス人のSandrine Dumas監督。出演は、アヌーク・エーメとフィリップ・ノワレ2人。
青春時代にはじまり一生を通じて交わされたAlexaとThomasのラブレターを朗読していくもの。舞台の真中に置かれた大きな机に2人が距離をおいて座る。眼鏡をかけてAlexaが書いたラブレターを読み始めるエーメ。「あなたがパーティーで私とは踊らず、他の女性と一晩中ダンスをしていたのはどうゆうこと」と怒りを表すと「足にケガをしていたから彼女と踊るのがちょうどよかった。彼女は君のような大またで踊らないから・・・」などと切り返す。ただ、ラブレターを読み上げていくだけなのだが、返事がなかったり、月日がかなり流れてから返事をしていたりして、心のひだが読み取れる。例えば、Alexaが「あなたに日本人の芸者の彼女ができたって聞いたわ。どんな女性なの?結婚するの?」などと聞くが、Thomasは返事をしない。しびれをきらしたAlexaが「かかりつけの精神科医にあなたと日本人女性の話をしたら、嫉妬だって言われた」と書くが返事なし。親密さと複雑な思いが錯綜する。

マドレーヌ劇場はこじんまりとした品のよいところだ。地下のバーにはL'Ecluse(チェーン展開しているワイン専門店)がある。客層がやや高く、気軽な服装で行ってしまった私は浮いていたことだろう。




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