2008/4/21  2:39

パリと聖火騒動  ニュース

4月7日、オリンピックの聖火がエッフェル搭を出発。ローラースケートをはいた警官、走る消防隊、セーヌ川にも水上警備隊。総勢3000人による厳重警備。

国営テレビ・フランス2はお昼の番組全体をこの聖火リレーの中継にあてたが、警備隊に囲まれてなかなか聖火が見えない〜。テレビ局の敷地内で聖火のバトンタッチが行われるはずだったが、バスに乗せられた聖火は素通り。厳重な警備は、国家元首を迎えたようだった。

聖火リレー騒ぎから一夜明けて、フランスメディアは聖火を消したりバスに乗せたり、パリ市庁舎前で行われる予定だったセレモニーを中止した中国当局を批判。フランス警察に指示を出す中国人の姿が大きくとりあげられた。

「警備体制は万全で、聖火は問題なくリレーされたはず」とコメントするフランス警察幹部も。バトンタッチ直前で、説明もなく消火され唖然としているランナーもいた。

4月14日、現役・引退したフランスの選手らが提案した「人権擁護バッチ」の着用を国際オリンピック委員会が認めないことを決めた。オリンピック憲章に反するとのこと。柔道金メダリストのDouiller(ドゥイエ)氏らが提案したバッチは「よりよい世界のために(Pour un monde meilleur)」と柔らかい表現ではあるがチベット問題などに対し、人権の尊重を暗に訴えている。パリでの聖火リレーでドゥイエ選手らは胸につけて走っていた。「人権重視」の国、フランスの提案が認められず大騒ぎだ。

4月15日、フランスのオリンピック委員会とドゥイエ氏は、「人権擁護バッチ」をフランスの選手だけでなく全世界の選手が着用しようと提案。ドゥイエ氏によると、国際オリンピック委員会との話し合いは続いているとのこと。

4月20日、レピュビュリック広場で中国人学生らがフランスメディアに対する抗議集会を行う。主催者発表で、6000人から7000人。警察の発表では3500人が集まった。聖火騒動に関するフランスメディアの報道が一方的だとの批判。毎日テレビのニュースを見ているが、フランスメディアは中国の動きや立場も細かく報道していると思うが・・・。

中国各地ではフランス製品の不買運動が広がっている。サルコジ大統領がパリの聖火リレーに参加し、妨害行為を受けた車椅子の中国人聖火ランナーに見舞いの書簡を送る。事態を収拾しようと、中国通のラファラン元首相が中国に派遣された。

一方、パリのドラノエ市長はダライ・ラマ14世を名誉市民に推薦。4月21日、パリ市議会がこれを決定した。パリは「人権重視」のマチ。フランスが言えないことはパリが言う。



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