2008/7/22  11:36

24時間  読書

 乃南アサ 新潮社刊 北名古屋市西図書館蔵

 我々は時間に随分限定されて生活している。お腹が空いたから食べる。これは時々ある。だが、ほとんどが時間だから食事をすることが多い。結構自由にならないのが時間である。

 著者は1日の時間を、これまでの生活の中から各時間後との思いを書いている。なるほど、こんな随筆もあるのかと感心させられる。

 幼い頃の思い出は幾つか僕も持っている。だが、時間たるや実に曖昧である。制約を受けつつも、常に曖昧さがあるのが時間である。こちらは、刑事物の小説でよく利用される。アリバイである。だが、誰もが日常生活で厳密に記憶したりメモしたりすることはない。だから、「その時間何処で何していた?」と刑事に問われたら、僕は残念ながら正確に答えられないであろう。

 この短編随筆は、そのような意味で、曖昧さのある時間を旨く記している。こんなに時間が面白いのだと言うことを教えてくれた。日常生活時是非採り入れてみたい。

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