2008/5/10 13:58
萩往還250キロ完踏記3−ラン仲間はありがたい マラニック
豊田湖まで行く山道で、ひどい過呼吸状態になった。なごやんの場合、嘔吐の直前にこの徴候が現れる。やはり胃腸をやられたか。前半飛ばしすぎたので、胃腸が十分消化ができなかったのだろう。エイドまであと11キロ、ととよとよさんに励まされながら走る。のぼり道はとても歩いていられない。ぽつぽつと歩いているランナーのなかにものぼりをふらふらと歩いている人たちがいる。その背中のひとつに、赤十字のマークの入ったワッペンをつけたランナーがいた。「あ、U先生」ととよとよさんが声をかけた。少しびっこを引いている。「さきにいかれたんじゃなかったんですか」「いやあ、西寺まで調子よく飛ばしすぎてひざをやられちゃって」とちょっと悔しそうである。2年ぶりの萩往還なので、張り切りすぎたのだろうか。とよとよさんがなごやんの代わりにたずねてくれる、「U先生、なごやんさんが過呼吸がひどいんです」「吐気がおさまったら大丈夫だと思うんですけど」と付け加えると、ドクターUは、「(吐気を)我慢するより全部出してしまったほうがいいですよ」といわれたような気がする。ふらふらとドクターUの後をついてゆくが、お医者さんが併走してくれることをこのときほど心強く思ったことはない。
とよとよさんは実によく、人に対する気配りのできるランナーで、ふらふら走っているなごやんに対してわざわざコース後半の話をしてなごやんの走る気を持たせようとしてくれた。「虎ヶ崎のカレー、おいしかったー!また今年も食べたいね。」「私は去年はうどんだったから…そんなにおいしかったのなら、今年はカレーを食べましょうかね」と相槌を打つ。それでも相槌を打つことすら難しくなったとき、とうとうなごやんは、彼に「先に行ってください、私ちょっと休みますから」と道の真ん中にごろっと寝転がってしまった。横になると、星が降ってくるように見える。ああ、気持ちいい。このまま、なるようになれ。と、後ろから別の集団が走ってきた。まだ遅くスタートしたランナーたちがいたということである。なごやんが道のど真ん中で倒れているので、「お、びっくりした、大丈夫ですか?」「狐に化かされたんですか」と聞いて追い越してゆく。「大丈夫、少しゆっくり休みますわ」と寝たまま大きな声で答える。まだ大きな声が出せる。いけるかも知れぬ。少なくとも豊田湖までは行って様子を見ることにしよう。もう、他の人と順位を競おうなんてことは考えていない、というか、最初からその気はなかった。では戦意喪失か?何に対する戦意か?他のひとに対する戦意喪失だったら、ヒステリーのデイスクールに乗っているに過ぎないではないか。かようなイマジネールな世界にこの後に及んで自分を置くとは、まったくエネルギーの無駄遣いに過ぎない。一番大切なことはなにか。どれだけ時間がかかっても250キロのゴールにむかって走ること。そのことだけが大切なこと。時間内完走できるかどうかはおのずと結果が示してくれることだろう。
むっくり起きあがるととよとよさんを追いかける。彼は明らかになごやんを待っていたらしく、スピードを落として心配そうに振り返ってみている。ライトで合図をして無事を知らせる。やっぱり虎ヶ崎まで行ってカレーを食べましょうよ、とこころの中で呼びかける。なぜかしら、ここでなごやんがリタイアを宣言したら、とよとよさんまでリタイアしそうな気がしてきた。彼もひざの調子が万全ではないのに走っているのだ。とよとよさんのためにもリタイアはすまい。
豊田湖のエイドは今年から新しくなって、コースから400メーター入ったところにあるという。K武さんとすれ違う。うむ、44時間台で完走する予定の人と、さほど離れているわけではなさそうだ。なんとかいけるかも知れぬ。
ここでうどんとおにぎりの食事が出る。食べられるかどうかわからぬが、食券を出した。それからトイレに行って、胃の中のものを全部きれいに整理した。すっきりした。とたんに元気になって、とよとよさんに「ビールでも飲んで、胃をアルコール消毒しましょうか?」と提案している。うどんのつゆは甘すぎてなごやんの口に合わなかったので、ビールを買ってくる。ただし、一人で飲むには多すぎるので、後のウエーブで出発したらしいお富さんを自分の席の隣に座らせ、とよとよさんの分のコップもを持ってきてみんなについで回る。「U先生もどうですか?」と誘ったが、あきれた顔でいらない、と断られた。午前3時半まで休憩して、それから再び走りに出た。もう、過呼吸も吐気もすっかりおさまっていた。

おなかの中のものが整理できれば、もう大丈夫!ビールでアルコール消毒して、さあ再出発だ。(Courtesy of うーさん)
とよとよさんは実によく、人に対する気配りのできるランナーで、ふらふら走っているなごやんに対してわざわざコース後半の話をしてなごやんの走る気を持たせようとしてくれた。「虎ヶ崎のカレー、おいしかったー!また今年も食べたいね。」「私は去年はうどんだったから…そんなにおいしかったのなら、今年はカレーを食べましょうかね」と相槌を打つ。それでも相槌を打つことすら難しくなったとき、とうとうなごやんは、彼に「先に行ってください、私ちょっと休みますから」と道の真ん中にごろっと寝転がってしまった。横になると、星が降ってくるように見える。ああ、気持ちいい。このまま、なるようになれ。と、後ろから別の集団が走ってきた。まだ遅くスタートしたランナーたちがいたということである。なごやんが道のど真ん中で倒れているので、「お、びっくりした、大丈夫ですか?」「狐に化かされたんですか」と聞いて追い越してゆく。「大丈夫、少しゆっくり休みますわ」と寝たまま大きな声で答える。まだ大きな声が出せる。いけるかも知れぬ。少なくとも豊田湖までは行って様子を見ることにしよう。もう、他の人と順位を競おうなんてことは考えていない、というか、最初からその気はなかった。では戦意喪失か?何に対する戦意か?他のひとに対する戦意喪失だったら、ヒステリーのデイスクールに乗っているに過ぎないではないか。かようなイマジネールな世界にこの後に及んで自分を置くとは、まったくエネルギーの無駄遣いに過ぎない。一番大切なことはなにか。どれだけ時間がかかっても250キロのゴールにむかって走ること。そのことだけが大切なこと。時間内完走できるかどうかはおのずと結果が示してくれることだろう。
むっくり起きあがるととよとよさんを追いかける。彼は明らかになごやんを待っていたらしく、スピードを落として心配そうに振り返ってみている。ライトで合図をして無事を知らせる。やっぱり虎ヶ崎まで行ってカレーを食べましょうよ、とこころの中で呼びかける。なぜかしら、ここでなごやんがリタイアを宣言したら、とよとよさんまでリタイアしそうな気がしてきた。彼もひざの調子が万全ではないのに走っているのだ。とよとよさんのためにもリタイアはすまい。
豊田湖のエイドは今年から新しくなって、コースから400メーター入ったところにあるという。K武さんとすれ違う。うむ、44時間台で完走する予定の人と、さほど離れているわけではなさそうだ。なんとかいけるかも知れぬ。
ここでうどんとおにぎりの食事が出る。食べられるかどうかわからぬが、食券を出した。それからトイレに行って、胃の中のものを全部きれいに整理した。すっきりした。とたんに元気になって、とよとよさんに「ビールでも飲んで、胃をアルコール消毒しましょうか?」と提案している。うどんのつゆは甘すぎてなごやんの口に合わなかったので、ビールを買ってくる。ただし、一人で飲むには多すぎるので、後のウエーブで出発したらしいお富さんを自分の席の隣に座らせ、とよとよさんの分のコップもを持ってきてみんなについで回る。「U先生もどうですか?」と誘ったが、あきれた顔でいらない、と断られた。午前3時半まで休憩して、それから再び走りに出た。もう、過呼吸も吐気もすっかりおさまっていた。
おなかの中のものが整理できれば、もう大丈夫!ビールでアルコール消毒して、さあ再出発だ。(Courtesy of うーさん)
2008/5/10 21:43
投稿者:チャーリー
http://blog.livedoor.jp/charlie1001/
http://blog.livedoor.jp/charlie1001/
2008/5/10 19:24
投稿者:まるちゃん
道の真ん中に寝転がって星を眺める。
う〜〜〜ん、凄く素敵だったでしょうね!
その景色が、気持ちをスッキリ整理をさせてくれたのでしょうかね!
これからの復活劇が楽しみです。早く読ませて〜〜〜笑
う〜〜〜ん、凄く素敵だったでしょうね!
その景色が、気持ちをスッキリ整理をさせてくれたのでしょうかね!
これからの復活劇が楽しみです。早く読ませて〜〜〜笑

今後の展開に期待しています。
それにしても、右手に握られたものがオシャレですね。