2008/6/18  23:41

偶然の旅人  a day in my life
いつもと変わらない淡々とした日々のなか,ふと巡りあう不思議な偶然ってありますよね。
誰にでもきっと。

最近自分が遭遇した偶然の出来事,ふたつ。

ひとつめ。
福岡に住んでいる友達と急に会う用事ができて車で出かけた。
昼過ぎに都市高速を降りて天神で待ち合わせ。
空いてる駐車場が全然なくて渋滞の中をうろうろ走り回って,普段あまり寄らない大名・今泉界隈へ。
やっと見つけたコインパーキングに車を停めて,たまたま目についたカフェに入る。自分も友達も初めてのお店。
遅めの昼ご飯を食べながら(パスタが美味しかった)お互いの近況報告。
コーヒーを飲みつつBGMで流れているオレンジ・ペコーやスタアパを何気なく聴いていると。
曲はロイ・エアーズ「THE RIVER NIGER」のイントロからカットイン,
イタリアのクラブジャズバンドBALANÇO(バランソ)へ。
「!!!」
マトリックスばりにのけぞる不審人物=自分。
これは以前仲間うちのラウンジ・パーティで配ったミックスCDと同じ曲順・・・いやそのまんまやないかい!
びっくりして店員さんに尋ねる。
「い,今かかっている曲はCDですか?ハァハァ(怪)」「パソコンをアンプに繋いで流してます」
「だ,誰の選曲なんですか?」「パソコンはオーナーの私物なんですけど,今日は別の店に入っていて不在なんです。ごめんなさい」
カウンターの奥にあるPCはiMac。
ディスプレイを覗きたかったけれど勝手に触るわけにもいかず,その場ではそれ以上の情報は分からかった。
それにしても,6年くらい前に作ったミックスCDをこんな場所で聴くことになるなんて。
海に流したメッセージボトルを何年も経って遠い浜辺で発見したような驚きと嬉しさ。
近いうちにまたお店を訪ねて直接オーナー氏に入手経路(?)を聞いてみるつもり。

ふたつめ。
平日の夜。職場の英会話サークルに寄った帰り道。
ちょっと買うものがあったので近くの大きなスーパーまで歩く。
すると入口近くの自転車置場で座り込んでいる制服姿の女子高生。
携帯のライトで地面を照らして何かを探している様子。
「落とし物ですか?」「おばあちゃんが指輪を落としたそうです」
すぐ横のベンチにちょこんと座っているおばあちゃん。小柄でかなり高齢。傍らにはたくさんの買い物袋。
「何色ですか?シルバー?ゴールド?」
おばあちゃんいわく,ゴールドで宝石はついていないとのこと。
荷物を持ち替えるときに指から抜けてしまったらしい。
自分もコンタクトを落として見つけてもらった経験があるだけに,これは見捨てられない。
携帯のライトを片手に地面に這いつくばる。
探しているのは高校生と僕のふたりだけ。周りのお客さんはどんどん素通りしていく。
5分ほど探していた,そのとき。
ヒールのコツコツという靴音にふと目を上げると,そこに歩いていたのはもう一生会うことはないだろうなと思っていた人。
膝をついたまま何を考えることも出来ずただ驚いてじっと顔を見つめていた自分。その人はまったく気づくこともなく,通り過ぎていく。
時間にしてほんの5秒ほど。後姿は見なかった。
ただそれだけのこと。
もしその夜その場所でおばあちゃんが指輪を落としていなかったら,きっと姿を見ることもなかっただろう。

指輪はあった。僕が発見。落とした場所から遠くまで転がっていってた。
ゴールドと言っていたけれど,かなりの年代モノなのか見つけた僕にはシルバーにしか見えなかった。
探すときに想像していたイメージよりずっと繊細でシンプルなデザインのリングだった。
おばあちゃんに渡すと,一度大切そうにハンカチに包んで汚れを落としてから,左手の薬指にはめていた。
そのおばあちゃんにも,親切な女子高生にも,そしてあの人とも,もう一生会うことも話をすることもないんだと思った。

僕自身あまり運命なんて信じない人間だけど,でもふと考えると僕らの人生は毎日が偶然の積み重ねでしかないんだよね。

みなさんは不思議な偶然に巡りあったことがありますか?

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