2008/7/29 23:18
揚げもの万歳-丸めて、揚げての国際協力 グルメ・クッキング
サラリーマンの悲しき宿命は、右肩上がりの計画である。私も入社したときから、中期長期に成長する計画を提案する癖が付いた。コロッケの料理も同じだった。ひたすら増加を試みた。
私はコロッケ大好き人間。子供の頃は、熱々の揚げたてコロッケで口の中を火傷しながら、かじりながら歩いていた。日本人にとってコロッケは、英国人のフィッシュアンチップスのようなものか。
ヨメサンとの結婚前のデートでも、コロッケをかじり、コストマインドを考えていた。
サウジアラビアで生活していたときにも、コロッケはよく作った。私は扁平のコロッケが好きで、円筒型は好まない。扁平型の方が油が少なくてすむ。作って冷凍しておき、自然解凍やレンジで温め、自分でフライして、食べていた。最初は一〇個程度作っていた。
「そうだ。冷凍しておくのなら、もっと作ろう」と、三〇個作って、家族で食べても二〇個は残った。
「もっと、たくさん作ろう」と、五〇個を目指して、どんどこ作った。サウジアラビアに駐在していたときの台所は、今のリビングより広かった。真ん中のテーブルで、まだ当然(お互い様だが)若かったヨメサンと、今よりも三三・三倍にこやかに、コロッケを作っていたっけ。
「ようし、こうなったら、コロッケパーティをしよう」と決めた。
日本人三家族、フランス人夫婦、英国人一家族(全部で大人が一〇名と子供たち多数)が、我が家に集合することになった。食べるものはコロッケだけ。サウジアラビアだからビールはない。
スーパーで、ミンチ肉五`、ジャガイモを三〇`か四〇`、玉ねぎ四`、バターを五斤、メリケン粉、卵たくさん、パン粉は硬いパンをミキサーに入れ、ぼんぼん作った。フライ油を大きなボトル何本も。準備した大なべは各家族持参で、ガスコンロ全開である。
洗ったジャガイモを皮のままどんどん茹でる。茹ったジャガイモを、五人が軍手で揉んで皮を剥く。剥いたジャガイモは、大型のクールボックスに入れて、上からすりこぎでつぶしながら、バターと塩と具を入れて混ぜる。この間で手に火傷した者が続出。それでも途中でもっとジャガイモを買いに行った。
「さあ、これからみんなで丸めよう」と、コロッケをどんどん丸め始めた。日英仏の素晴らしい協調で、国際平和もこのようにありたい。ピンポン玉から、マンゴーのようなものまで、国際基準がはっきりしないので、私が
「これだめ。これ小さすぎる。大きすぎる」と厳しく検査。一〇名が大きなテーブルの周りに並んで、丸める係三名、メリケン粉二名、卵(私)、パン粉二名。そして揚げ物係が日本人奥さん(ヨメサンを含む)が二人。
二時間半の格闘の末、とうとう出来上がった。大皿にピラミッド三つ。数えたら全部で七五〇個もあった。サウジアラビアでのコロッケの記録が達成された。
子供たちは大はしゃぎ。トンカツソースだけでも丸々大瓶一本消えた。英国人の家族は、静かに美味を楽しんでいた。一番喜んだのは、フランス人夫婦。
「美味しい。日本料理は実に美味い」
「ちょっと待ってよ。コロッケはもともとフランスから来たんじゃないのか」
とにかくみんなでたらふく食べて、どの家族も、お土産に揚げていないコロッケを何十個も持ち帰って行った。
後で聞いたら、フランス人夫婦は冷凍にしたコロッケを、休暇のときにフランスに持ち帰ったという。コロッケの里帰りだった。
2008/7/30 9:31
投稿者:ほしのの子
わぁ〜い、コロッケパーティ。こちらまで美味しいにおいが漂ってきそうです。コロッケ大好き! しかし、ミンチ肉五`、ジャガイモを三〇`か四〇`、玉ねぎ四`、バターを五斤…。出あがった750個のコロッケとは想像不可能。東海林さだおの丸かじりシリーズにでてくるコロッケ定義は「コロモ、ときどき茹でじゃが、ところにより挽き肉」になっていたと思いますが、このコロッケはもっとセレブで国際的? 日本代表にまでなったとは。今晩のおかずはコロッケで決まり!


