2005/11/4  23:31

グレアム・ヤング  

私がグレアム・ヤングという人物の名前を聞いたのは初めてであったが、
この名前は、日本で今一躍話題の名前となった。

高校生が母親を劇薬のモルモットにするという、前代未聞の事件だ。
読売新聞へのリンク

マスコミはこぞってこの少女の異常性を取り上げている。
これに対して報道ステーションの古館一郎氏が述べた言葉に、
私は共感するものがあった。
「少女の異常性を強調する報道が多いが、そうすることによって
人々はその少女は自分とは違う異常な人間であると、自らと少女の間に線を引き、
安心しようとしているのではないだろうか。」
と、大体このような内容であった。

恐らく、(事件関係以外では)世間での生活を普通に送っていた少女が、
実は見えないところで異常な行動をとっていたことに、
「一見正常に見える事象に存在する、異常の可能性」の恐怖を感じたのだろう。

私は常々思うのだが、
自分という精神(思考能力や判断力とほぼ同義の意味で用いる:以下同)が堅固なものだと勘違いしている人が、余りにも多い。

しかし、人間の精神は非常に脆い。
薬物・大きな精神的ショック・脳の損傷・少々のアルコールなどで、人は簡単に精神を
破壊されてしまう。ある種の生活環境によって、徐々に精神が乱れることだってある。
焦っている時や心配事があるだけでも、冷静な判断力は失われる。

ただし、人間の精神が不安定で脆いことを認識している人はまだマシである。
最も恐ろしいのは、自分の精神が異常である(になる)ことはないと思いこんでいる
人たちである。
少し酒を飲んだだけで我を失い、迷惑な行為を行うような人々がこう
信じているのだから、困ったものである。

人々はこうした自分たちの精神の脆さを意識して、
その不安定さや、所々に存在する小さな異常・不調・乱調の存在を
と、理性とのバランスを保っていることを、認識すべきだと思う。

今回の事件は自分に全く関係のない、狂人の犯した事件であると
思っているようでは、人の精神の危うさを認識しているとはいえないのである。


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2008/2/9  22:03

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2008/1/26  5:08

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2005/11/5  6:28

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