<過去日記> マイスター作品提出日のすばらしきゴタゴタ

2008/5/16  6:45

求人広告  黒い森の小さな町
今日、僕の働いている会社が求人広告を出しているのを初めて知りました。

求む、時計製作マイスター。

時計会社といっても、時計職人の求人を出すのはそれほど多くありません。会社ではみんなが時計を作っているわけではないですから。製品を包装する人とか、苦情の電話対応とか修理関係の受領、発送とか、品質検査、納品・在庫関係とか、時計職人外の仕事がたくさんあります。だから求人を出したとしても、時計職人ってことはあまりないんです。

ところが、今回はズバリ時計職人の求人です。それも、僕の携っているプロジェクトの求人です。以前、「人手が足りなすぎる」とボソッと苦言を呈したのが功を奏したようです。

一部訳してみます。

次の能力を持った方なら、最高です。
・時計職人の養成を終了し、時計製作マイスターの資格を持っていること。
・サービス部門の経験があること
・試作、設計、デザインの分野で経験があること
・CADの知識があること
・...(具体的なCADソフト名)の知識があること
・手仕事を正確に確実に行えること
・グットな英語能力があること。

この広告を読みながら、大変な要求だなぁ、と思いました。僕はこの中でどんなに甘くみても5つだけですね、満たせているのは。お客さんと接するサービス部門の経験はないですし、英語はバッドな能力すらありませんから(笑)。もし、就職の時にこの求人を見たら、たぶん尻込みして履歴書を送らなかったかも、と思いました。同時に、会社は僕にこういうことを要求してんだなぁ、とも思いました。

そして、いつも失業することを心配している僕は、これに応募してきた優秀なマイスターが2人くらい採用されたら、社長さんに「きみ、そろそろ日本に帰りたいんじゃない?」とか言われて、解雇されちゃうんじゃないかと。いまは、まだ一年間の雇用契約で今度の8月に契約が切れる。もし会社が僕を切るなら、そのときだろうと思っています。

この広告を見ながら「どこに来るんだ?」と、ヴォルフガングと顔を見合わせてしまいました。いま、設計部の部屋はいっぱいなんです。新たに雇うのはいいけど、機械式時計専用の設計室をもらえるのかなぁと、なんの根拠もなく思っています。じゃなきゃ、場所がないです。

まぁ、それも何も解雇されたらおしまい。あー心配、本当に心配。

0516追記:
ハルコさん
僕の靴、よくご覧になっていましたね(笑)エコーの靴で、もう3度ほど買い換えましたが、いつも同じあの靴を買っているので、もう10年くらいあの靴を履いてます。僕が持っているたった一つの靴なので、劇場でオペラ観に行くときも工場で作業するときもいつもあの靴です。

佐々木さん
前回、オルガンの現場でお会いしたときもそのようなことをおっしゃってましたね。人生いろいろあるから、って。結局まわりの雑事を気にせず、淡々とまじめに働くことに尽きるのでしょう、とコメントいただいて思いました。

Pekoさん
そう、その通り。都会に出る目途が立たない、とか言いながら、来年もこの田舎町にいられる保証もないわけで。あういう求人の条件って、紙面に列挙するとおおごとになりますが、実際はもっとヘニョヘニョ。僕のときは「グッドな日本語」も「バッドなドイツ語」も条件になかったです(笑)

2008/5/17  1:27

投稿者:ハルコ
それはさぞ心配でしょう。心中お察しします。
私としても、シュバルツバルトさんにはシュバルツバルトで活躍し続けていただきたいという思いがあります。自分の頭と腕で身につけた特別の技術をもってお仕事をし、ドイツ食にも抵抗なくドイツに住んでおられるのですから。同じ日本人としてとても誇りに思っています。
でも万一解雇なんてことになっても、シュバルツバルトさんならドイツでも日本でも、あるいは世界を股にかけて(大雪対応のあのしっかりとした靴で)どんどん活躍の場を開拓していかれると確信しています。どっちにしてもあの靴なら、転んでもタダでは起きないのでは‥‥。
でもまあ、とりあえずは私の「シュバルツバルトさん世界を股にかける」の図は置いといて、シュバルツバルトに留まれることをお祈りしています。
またシュトゥットガルトに遊びに来てください。

2008/5/16  22:21

投稿者:Peko
「こんな山奥から抜け出して都会に住みたーい!」と思った途端、
田舎の職場にいられるのが当たり前でない事に気づく。私の場合、良くあるパターン^^。
それに知人に誘われる形で仕事を始めて、後から求人広告を見て愕然とする^^というのも経験しました。しかも求められた3つの条件全部満たしてなかった、笑。でもまぁ向こうから声をかけてくれたんだし、いいだろう、と開き直った反面、そこまで要求を満たしてない私ができることって何だろう?って改めて考えるきっかけになりました。
シュバルツバルトさんの就職時の条件には「グッドな日本語」っていう項目があったのかな^^。

2008/5/16  17:39

投稿者:佐々木康平
いろいろな事が あるでしょうが、それは その時の事。と 割り切れたら 今は ポジティブに 前を見て 行きませう。前を見ている方が きっと いい事が あるよ。

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