2008/7/22  23:42

ポニョとカルキと海水と淡水と、それからあれこれ  映画

 ジョーンズ博士が、核の直撃を受けてへっちゃらということは、とりあえず何とも思わない。それを批判する向きもあるようだが、愚かなことである。
 もちろん、アメリカ映画の被曝に対する無神経ぶりには、いささか眉をひそめずにいられないでもない。
 ジェームズ・キャメロンでさえ『トゥルー・ライズ』では不用意に核を破裂させたし、アジア人であるジョン・ウーをもってしても、『ブロークン・アロー』というアメリカ映画においては、生身の人間の目の前で核爆発を起こしさえしている。

 しかし『インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの王国』にあっては、きのこ雲を見上げるジョーンズ博士の姿は、ラストでUFOを呆然と見上げるジョーンズ博士の姿に、構図は左右逆転するが、ピタリとシンクロするが故に、そこに反応すべきだろう。

 ただ、『崖の上のポニョ』だけには、どうしても納得し難いところが1点だけあって、それは、海からポニョを拾った宗介が(あれこれ素敵な号泣シーンを間にはさみつつ)、ポニョをバケツに入れ、そこに水道水をそのまま注ぎ込んだところだった。

 実は、そのシーンだけは「宗介、ちょっと待てっ!」と腹の中で叫んでしまい、海の魚に真水を入れたら絶対に死ぬ、ということと、水の生き物の飼育に水道水を使うときは、カルキ抜きをするのは常識で、そこを宮崎駿がおざなりにするはずはない、とここばっかりは、実は夜も眠れぬほど悩んでいた。

 カルキ抜きをしなかったところは、映画を観ている間に解決した。たぶん、宗介の家は井戸水を使っているんだ。それをくみあげて水道管から出してるんだ。
 ジブリ美術館にも井戸があって、うちの子らはそれをいじるの大好きだし、私も大好きだ。『トトロ』でだって、井戸水をくみあげる見事なシーンがあるし。画面に証拠はないが、宮崎作品でもあり、井戸水なんだということでここは納得。

 しかし海の魚に淡水とは・・・。今日昼過ぎに、ぱっとひらめいた。宗介ははじめ、ポニョのことを、「金魚」と言っていた。ということは、海の魚をつかまえたのでなく、逆に本来は淡水の金魚が、海に落ちたと宗介は思ったわけで、だから真水を入れたということだ。たぶん。
 いやいやすっきりした。だからなんだという話だが、枕を顔に押しつけた瞬間、眠ってしまう私が、この2日間は寝つくのに30秒くらいかかったので、それほど気になっていたのだ。これで睡眠不足解消である。

 ところで、ポニョが宗介の指先の血をなめるシーンには、今思い出しても涙が止まらなくなるのだが、その理由ははっきりしていて、封切直後にそれを書いてしまうのもな、と控えたところ、大久保清朗さんもまったく同じことをお思いになったようで、先に書かれてしまって、めちゃくちゃ悔しい!
 負け惜しみでなく、これは先に書いた者の勝ちだなあと、大久保さんがお書きになったことと、私が思ったことの一部は、ほぼぴたり一致するので、なんだかうれしい気分に。そのブログはこちら。読み応えあり。
http://d.hatena.ne.jp/SomeCameRunning/20080722
※大久保清朗さんの「清」の字を間違ってアップしておりました。
  修正しています。誠に申し訳ありませんでした。



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