2007/10/19 16:27
秘密は蜜の味 ドラマ
仕事をしていると、「企業秘密」という言葉に必ずめぐり合いますよね。
マクドナルドのハンバーガーの作り方にだって存在するし、
ディズニーランドのシステムにも存在する。
政治家たちのプライベートにだって、芸能人の恋愛事情にだって、
新商品のリリース時期にだって、
それこそ、街の文房具屋さんの年商にだって、
どんな仕事にだって、存在するソレ。
秘密を持つってことは、それを知らない人に対して優越感を感じるワケで
それに関わっている人には、それを持つことはちょっとしたギャランティーでもあり
オマケでもあるんじゃないだろうか、と思うのです。
ただ、秘密には、大きなストレスがあります。
言いたいのに、言えないってストレス。
他の人より、いち早く情報を入手している、優勢である、ということを
自慢できないもどかしさ。
「黙っているのが辛いし、それに気を使うのが面倒だから、別に知りたくない」
なんて言えるのは、大人のオトナ。
50になっても、60になっても、先に知っていて、ソレ言っちゃいけない、
って蜜に憧れ、夢見て、味わったときに、それが孕む苦痛を味わう。
秘密。
その秘密の持つ問題性や重大性が高ければ高いほど、その甘さは高度を増すわけですよね。
でも、甘ければ甘いほど、黙っていないといけないシバリが強くなり、
そのシバリに押しつぶされそうになる。
知らなきゃよかった。
そう思ったときにはもう遅い。
そんな、甘く、渋く、中毒性のある蜜が、秘密、なんだと。
それにしても、ハリウッドではCIAを舞台にした作品がほんと多いですね。
そして、どれも面白い。
秘密に秘密を重ねるから、超どんでん返しで、裏の裏読んで、さらに裏の裏。
なーんだ表じゃん!と思ったら、また裏!
えーー!!?ちょっと整理したーい!と思っているうちにエンディングロール。
昨今は、どうやってCIAになっていくか、みたいなものが増えていますね。
入ってるんだか、入ってないんだか、よく分かんない、社章とかくれないの?
といった宙ぶらりんなのに、責務と危険性だけは異常に重いという、
リスクだらけのあんな仕事。
なんで、そんなになりたいもんかね、といつも思います。
まさにそのリスクだらけの部分を丸出しにしたのが、『グッド・シェパード』。
国家の秘密を握り、守り、さらに作り出すようなCIAという組織に
身を捧げ、私生活すら犠牲にしている男の刹那。
でも、ここまで切実に、ひとりの男の切なさを描かれると、
逆になんか納得出来ちゃったりして。
「そうだよねー。それでも秘密って握りたいんだよねー」みたいな。
人生って、なんなんすかねー。
生きていくって、なんのためなんだろうかねー。
なんて、根本まで考えちゃった、この映画。
スリルとサスペンスとエンタテインメント求めて観に行くと、
切なさの井戸に突き落とされて、這い上がってこれないから、
ご留意の上、「秘密に魅せられた一人の男の刹那」堪能することをオススメします。
『グッド・シェパード』
http://www.goodshepherd.jp/
2006年/167分/アメリカ
監督:ロバート・デ・ニーロ
出演:マット・デイモン、アンジェリーナ・ジョリー、アレック・ボールドウィン、タミー・ブランチャード、ビリー・クラダップ、ロバート・デ・ニーロ
2008/2/10 2:54
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2008/1/26 6:21
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